旅レポ
タイのシーサイドリゾート、パタヤ~ラヨーンを旅する。パタヤ近郊は魅力的なビーチリゾートがいっぱい
2019年7月10日 06:00
タイは、日本人に人気の旅行先の1つ。特に首都バンコクで買い物などを楽しんだことのある人は多いはず。バンコクは最近開発により大きく近代化が進み、下手をすると東京よりも近未来感ある都市になっている。昔遊びにいったことがあって、しばらく訪れていない人は、おそらくとても驚くはずだ。ただ昔の雑多とした屋台が無数に並び、三輪タクシー「トゥクトゥク」が爆音上げて走り回っていた(現在では観光向けに少しあるだけ)バンコクが、ちょっとだけ懐かしくなってしまうのも事実。
今回、タイ国政府観光庁主催のプレスツアーで訪れたパタヤ周辺は、首都バンコクから南東へ約160kmの位置。年間を通じて多くの人が訪れ、美しいビーチや島々、アトラクション、ゴルフなど、さまざまなアクティビティが楽しめる。ファミリーやカップルで訪れても飽きることはないだろう。
そして、タイの田舎ならではの自然はもとより、雑然とした街並みと人混み、屋台の料理、トゥクトゥクなど、昔のバンコクを彷彿とさせる雰囲気が濃厚に漂うという、実に魅力的なスポットだ。そんなパタヤを、数回に分けて紹介していく。また、今回の訪問の理由の1つでもあるタイ旅行業界のトレードショー「TTM+(Thailand Travel Mart Plus)2019」の様子も紹介する。
タイのシーサイドリゾート、パタヤ~ラヨーンを旅する
今回は、バンコクのスワンナプーム国際空港からパタヤへ向かった。空港からは、バスやタクシー(タイではUberも利用可能)、リムジンを使う行き方があるのだが、空港1階8番ゲートから1時間おきに出ている389番の長距離バスを使うのがオススメ。130バーツ(約455円、1バーツ=約3.5円換算)で行ける。タクシーだと確実に1500バーツ以上はかかる(5000円~6000円くらい)。時間は高速道路を使って約2時間程度。降車はパタヤの北、中央、南のバスステーションで降りることができる。
その後パタヤ圏内に入ってしまえば、「ソンテウ」と呼ばれるピックアップトラックの荷台に乗るタクシーを捕まえてホテルまで行くと楽。バスステーション周辺や観光ポイントには大抵待機している。主に決められたルート上を走っていて、そのルート上なら10バーツ(約35円)の定額で乗れる。停留所のようにたくさん停まっている場所で乗るのが基本。とにかく乗り込んで、降車時に降りたい場所で車内の降車ブザー押して払えばOKだが、乗車時に払うパターンもある。ルートは主にビーチ沿いで、海に面した道路(ビーチロード)で南下して、1本陸側の道路(セカンドロード)で北上する。後ほど紹介する少し南の離れた場所にあるジョムティエン・ビーチ方面に行くルートもある。
普通のタクシーのように流しで捕まえて目的地まで行く場合には、トゥクトゥクと同じで、乗り合いの場合50バーツから、単独で遠目だと300バーツとか言われる場合もあるのでうまく交渉しよう。
帰りのバスも気になるはず。空港行きはバスターミナル(Googleマップ)からのみの乗車なので注意しよう(降りた停留所では乗れないということだ)。ソンテウのルート上にもなっている。ジョムティエン・ビーチに近いので、こちらのビーチを目指すときはここで降りるとよい。空港向けは2時間おきに出ているが、時刻表や料金などは変更になることもあるので、詳細はWebサイトで確認してほしい。
パタヤ観光の中心「パタヤ・ビーチ」
パタヤはビーチ沿いに南北に伸びていて、中央部分が最も栄えている。先に紹介したように海側のビーチロードとその1本内陸側のセカンドロードで一方通行になっていて、その間をソイ1~13までの脇道があるので、どの辺りを歩いているのか分かりやすい。ソイ7辺りが中央。ソイはタイでよく見かける脇道のことで、ナンバリングされている。
ビーチ沿いに遊歩道が整備されていて、道路を挟んでレストランやバーなどのショップが建ち並ぶ。観光客向けの船がたくさん湾内にいて、パラセーリングなどマリンスポーツを楽しんでいる人が多い。
海で泳いでいる人はあまり見かけなかったので、海水浴を含めゆっくりとビーチを満喫したいなら、このあと紹介する南側のジョムティエン・ビーチをお勧めする。パタヤ繁華街の混み具合は昼夜問わずすごいので、観光地として混雑した雰囲気を楽しみながら散策しよう。繁華街を少し見物して、北か南でユッタリと滞在を楽しむのが、個人的にはよいのではないかと思う。特にファミリーやカップルだと中心地にある歓楽街は不要なので、この方法がオススメ。
ちなみに北側には、後ほど紹介するバンコクでもおなじみのエンタメ系ショッピングモール「ターミナル21」が今年オープンしたばかりで「グランデ・センター・ポイント・パタヤ」というデザイナーズホテルが併設されていたり、老舗のデュシタニホテルもあったりする。
トップのパタヤ・ビーチを一望した写真は、小高い丘にある展望台のビューポイントから撮影している。無料で上れるので、眺望を楽しみたいならぜひ行ってみよう。クルマで頂上まで上ることができ、休憩もできる。
ここから、パタヤのビーチロードを南に向け流してながら見てみよう。
パタヤの南に広がる静かな「ジョムティエン・ビーチ」
パタヤをビーチ沿いに南に進むと、中心地とは打って変わって静かでとても美しいジョムティエン・ビーチが広がっている。ビーチリゾートをゆっくり楽しみたいなら、こちらのビーチが断然オススメ。中心街からの、乗り合いタクシーのソンテウを使って来ることもできる。
長くまっすぐなビーチが約6kmも続き、人も少なく開放的。ビーチ沿いの飲食店も雰囲気がよく、混み過ぎることもないので、喧噪から離れたいならこちらだ。
本格ビーチリゾートを楽しむ「レーム・メー・ピン・ビーチ」
今回は、パタヤからは80kmほど東に向かった「ラヨーン」県も巡った。こちらに来ると、より地方色豊かになり、本格的なビーチリゾートという雰囲気が漂う。海岸からは数々の離島が見え、ボートで離島を目指す観光客も多い。穏やかで透き通った海と広く白い砂浜ならここがイチ押しだ。周辺にはリゾートホテルも点在している。
ラヨーンの海岸には「レーム・メー・ピン・ビーチ」と西に行くに従って「スワン・ソン・ビーチ」「メー・ランブーン・ビーチ」と美しいビーチが延々と続いている。
ビーチ沿いでは屋台が割とどこにも見かけられるが、レーム・メー・ピン・ビーチには、南の離島にあるようなオープンな木で作られたレストランが並んだ一角があり、休憩にはもってこいだ。
初回は、パタヤとその周辺のビーチをメインに紹介してみた。パタヤの中心街から外れると、観光色はイッキに薄れ、自然のなかに静かで美しいビーチが広がっている。首都バンコクから数時間移動するだけで、こういったビーチを満喫することができる。今回は体験しなかったが、時間があれば離島へ足を伸ばせば、さらに魅力的な自然に出会うことができるハズだ。
次回は、パタヤで開催されたタイ旅行業界のトレードショー「TTM+ 2019」の様子をレポート。タイで今イチ押しのスポットなどを紹介する。