旅レポ
SNS映え間違いなし! バンコクの巨大ショッピングモール&宝石箱のような屋台、そしてエメラルドな寺院
2019年6月13日 08:00
続々と新名所が誕生しているタイ・バンコク。そのなかでも最も注目度の高い人気スポットが、バンコク中心部を流れるチャオプラヤー川沿いにできた超巨大ショッピングモール「ICONSIAM(アイコンサイアム)」だ。買い物や食事が楽しめるだけでなく、いわゆるSNS映えするポイントが至るところにある。
さらに“映え”を狙うなら、「ラチャダー鉄道市場」のナイトマーケットや、“エメラルドタワー”がある寺院「ワット・パークナム」にも足を運ぶべし!
巨大ショッピングモールの内部は街だった!?
2018年10月にオープンした「アイコンサイアム」は、商業施設と住居エリアからなる敷地面積8万8000m 2 、延べ床面積75万m 2 の複合施設。日本円にして2000億円近くもの資金を投じて建設され、商業施設部分だけでも地下2階、地上10階(中2階を含めると11階)から構成されているタイ屈指の巨大建築物だ。
当然ながら地上からアクセスすることもできるが、今回はチャオプラヤー川とその支流を巡る観光用のボートに乗り、アイコンサイアムの真正面にある船着き場から足を踏み入れた。川側からはアイコンサイアムを真正面から捉えられるので、ギラギラしていて厳つい感じもあるその偉容をしっかり目に焼き付けることができるだろう。
地下はほぼ駐車場で、1階(グラウンドフロア)と中2階(アッパーグラウンドフロア)は主に食や名産品のお店、2階(ミドルフロア)から7階までがブランドショップやファッション、家電など、8階がエンタテイメント施設やレストランのフロアとなっている。その上の9~10階もあるが、2019年3月時点では立ち入り不可だった。フィットネスクラブやミュージアムなどが準備中のようだ。
施設全体として見ると、多くの部分で森や樹木をイメージしているようだ。1階のうっそうとした緑や根のような装飾は、上層階に行くと幹となり、傘状になった樹木の枝葉のように見えるところもある。滝や小川を思わせる水の流れもあって自然を感じることもできるが、その一方で曲線でかたどられたフロアの隙間から下の階層が覗ける立体感のある作りなど近未来的な構造も見られ、歩きまわっていて飽きがこない。
改めて1~中2階に戻ると、和食も含むタイ国内外のさまざまなレストラン、カフェ、バー、スイーツショップなどが軒を連ねる。ここまではデパ地下にも似た、ショッピングモールによくある作りかな……と思いきや、建物内部へ進んでいくとタイ各地のフードやカルチャーを1か所にぎゅっと詰め込んだような、まさにタイらしい空間が目に飛び込んでくる。
この1~中2階は、「SOOKSIAM CITY」と呼ばれる街を模したフロアとなっていて、ナイトマーケットのような、あるいは祭りのような、にぎやかで混沌としたタイならではの雰囲気を目一杯体感できる。タイでよく見る屋台のようなお店が無数にあるだけでなく、水上マーケットのように水辺でタイフードを売っているお店もあるのだ。
観光スポットとして有名なナイトマーケットはタイの各地にあり、汗だくになりながら人混みをかき分けてお土産を物色し、これまた大量に汗をかきながら辛い屋台のタイ料理をいただくのが醍醐味。いろんな意味で熱量を感じることができるが、いかんせん常夏の国ということもあって暑い。
しかしSOOKSIAMなら、屋内の涼しいなかでナイトマーケットに限りなく近い体験ができる。友達とショッピングしたいときも、小さい子供を連れてタイ旅行をするときにも、アイコンサイアムは安心して楽しめそうだ。
ちなみにアイコンサイアムには、タイで人気のファブリックブランド「NaRaYa」が初めて展開するカフェレストラン「Naraya Tea Room」もある。隣接のNaRaYaの店舗でポップテイストなバッグなどをお土産を購入するとともに、カフェレストランで洗練された上品なタイ料理を堪能してみてはいかがだろうか。
まるで宝石箱のようなナイトマーケット
SNSで発信され火がついたと言われる近年人気のスポットが「ラチャダー鉄道市場」のナイトマーケットだ。アイコンサイアムで十分にナイトマーケットの雰囲気を味わったとしても、このラチャダー鉄道市場は一見の価値がある。
というのも、間近にある立体駐車場の高い場所からナイトマーケット全体を見下ろすことができ、それが幻想的とすら言える壮観な眺めになっているからだ。
周囲が暗く沈んで見えるなか、約1000軒あるという色とりどりの屋台が隙間なく一帯を埋めつくし、その1つ1つが中の明かりでぼんやり光っている。大げさに言えば、まるで宝石箱のよう。ナイトマーケットの中にいると、そうなっているとは気付きようがないが、高台からの視点だとこの場所の印象は全く変わってくる。
すでに多くの人に知られ始めており、本来人がほとんどいないはずの駐車場が混雑しがちなので、ほかの人と譲り合いながら写真撮影しよう。
パワーがもらえそうな鮮やかな天井画とエメラルドタワー
最後にもう1か所、市街地からやや離れてはいるものの立ち寄りたい場所が、2011年に完成した高さ80mの寺院「ワット・パークナム」。この最上階に飾られている“エメラルドタワー”と呼ばれるガラス細工と天井画は、実際に目にすれば心が動かされること間違いなしだ。
何層にもガラスが積み重ねられ、深い緑色をした8mの高さがあるタワーと、その周囲に配置された80頭の竜や蓮の花を模したガラス細工、そして鮮やかな天井画が、荘厳で静ひつな空間を作り上げ、自然と気持ちが引き締まる。ひたすら写真を撮りたくなってしまうところだが、座って心を落ち着け、祈りを捧げよう。そうすれば、きっとパワーをもらえる……かも!?