旅レポ

SNS映え間違いなし! バンコクの巨大ショッピングモール&宝石箱のような屋台、そしてエメラルドな寺院

川べりに完成したショッピングモール「アイコンサイアム」

 続々と新名所が誕生しているタイ・バンコク。そのなかでも最も注目度の高い人気スポットが、バンコク中心部を流れるチャオプラヤー川沿いにできた超巨大ショッピングモール「ICONSIAM(アイコンサイアム)」だ。買い物や食事が楽しめるだけでなく、いわゆるSNS映えするポイントが至るところにある。

 さらに“映え”を狙うなら、「ラチャダー鉄道市場」のナイトマーケットや、“エメラルドタワー”がある寺院「ワット・パークナム」にも足を運ぶべし!

巨大ショッピングモールの内部は街だった!?

巨大すぎてカメラに収まらないアイコンサイアム

 2018年10月にオープンした「アイコンサイアム」は、商業施設と住居エリアからなる敷地面積8万8000m 2 、延べ床面積75万m 2 の複合施設。日本円にして2000億円近くもの資金を投じて建設され、商業施設部分だけでも地下2階、地上10階(中2階を含めると11階)から構成されているタイ屈指の巨大建築物だ。

 当然ながら地上からアクセスすることもできるが、今回はチャオプラヤー川とその支流を巡る観光用のボートに乗り、アイコンサイアムの真正面にある船着き場から足を踏み入れた。川側からはアイコンサイアムを真正面から捉えられるので、ギラギラしていて厳つい感じもあるその偉容をしっかり目に焼き付けることができるだろう。

アイコンサイアムにはボートで水上からアクセス
乗船したのは後ほど紹介するワット・パークナム近くの船着き場から。しばしのんびりと船旅を楽しむ
支流からチャオプラヤー川へ。ゲートをくぐる際には激流との戦い
チャオプラヤー川に出たところ。アイコンサイアムはこの川沿いにある
アイコンサイアムに到着

 地下はほぼ駐車場で、1階(グラウンドフロア)と中2階(アッパーグラウンドフロア)は主に食や名産品のお店、2階(ミドルフロア)から7階までがブランドショップやファッション、家電など、8階がエンタテイメント施設やレストランのフロアとなっている。その上の9~10階もあるが、2019年3月時点では立ち入り不可だった。フィットネスクラブやミュージアムなどが準備中のようだ。

 施設全体として見ると、多くの部分で森や樹木をイメージしているようだ。1階のうっそうとした緑や根のような装飾は、上層階に行くと幹となり、傘状になった樹木の枝葉のように見えるところもある。滝や小川を思わせる水の流れもあって自然を感じることもできるが、その一方で曲線でかたどられたフロアの隙間から下の階層が覗ける立体感のある作りなど近未来的な構造も見られ、歩きまわっていて飽きがこない。

1階入口から入ってすぐのところ。樹木の根が張っているかのような内装
和食料理のお店も緑の濃い壁に

 改めて1~中2階に戻ると、和食も含むタイ国内外のさまざまなレストラン、カフェ、バー、スイーツショップなどが軒を連ねる。ここまではデパ地下にも似た、ショッピングモールによくある作りかな……と思いきや、建物内部へ進んでいくとタイ各地のフードやカルチャーを1か所にぎゅっと詰め込んだような、まさにタイらしい空間が目に飛び込んでくる。

小型カメラで人を認識し、仮想空間で帽子を被ったり、動物とふれ合えたりする大型ビジョン
巨ゾウ2体がお出迎え

 この1~中2階は、「SOOKSIAM CITY」と呼ばれる街を模したフロアとなっていて、ナイトマーケットのような、あるいは祭りのような、にぎやかで混沌としたタイならではの雰囲気を目一杯体感できる。タイでよく見る屋台のようなお店が無数にあるだけでなく、水上マーケットのように水辺でタイフードを売っているお店もあるのだ。

1階は「SOOKSIAM」と呼ばれる街を模したフロアのようだ
ココナッツの実の皮をギリギリまでむいて、白いボールのようにしたジュース
色とりどりの甘い餅米。マンゴーとセットで食べるカオニャオマムアンだ
さらに奥へ進んでいくと、室内なのに水辺が
水上マーケットのような露店があちこちにある

 観光スポットとして有名なナイトマーケットはタイの各地にあり、汗だくになりながら人混みをかき分けてお土産を物色し、これまた大量に汗をかきながら辛い屋台のタイ料理をいただくのが醍醐味。いろんな意味で熱量を感じることができるが、いかんせん常夏の国ということもあって暑い。

 しかしSOOKSIAMなら、屋内の涼しいなかでナイトマーケットに限りなく近い体験ができる。友達とショッピングしたいときも、小さい子供を連れてタイ旅行をするときにも、アイコンサイアムは安心して楽しめそうだ。

ナイトマーケットそのものが室内に!
お土産として人気のドライフルーツと、臭い注意のドリアン
焼き鳥にカレー
やっぱりスイーツ!
海鮮系も豊富にあり、ここでなんでもそろう
中2階からの眺め
中2階にもさまざまなショップがある
ブランドショップが軒を連ねる2階
近未来風の立体感がある階層構造も見どころ
上からのぞき込むと吸い込まれそうになる
樹木の幹をモチーフにしているのだろうか
アートギャラリーもある
高島屋も出店
なぜかレゴブロックの富士山が展示されていた
和食レストランも数多い
小川のある小道
滝も流れている
大規模シアターも
入口の門のようになっているところは全面がスクリーンとなっている
ここから上層はまだ立ち入り不可。エンタメ用途のホールやミュージアムなどができるようだ
展望台のあるカフェ&バーの入口
広々とした空間になっている
チャオプラヤー川や対岸を一望できる
隣に見えるひときわ高い建物はレジデンス
穏やかな川の流れを眺めながら一服

 ちなみにアイコンサイアムには、タイで人気のファブリックブランド「NaRaYa」が初めて展開するカフェレストラン「Naraya Tea Room」もある。隣接のNaRaYaの店舗でポップテイストなバッグなどをお土産を購入するとともに、カフェレストランで洗練された上品なタイ料理を堪能してみてはいかがだろうか。

1階にある「Naraya Tea Room」
半個室のようなところもある
パパイヤサラダの「ソムタム」など、トラディショナルな料理も上品に仕立てられている
生春巻きとチキンの照り焼き
隣には本来のNaRaYaの店舗がある
2フロアにまたがる広い店舗だ
アイコンサイアム(ICONSIAM)

まるで宝石箱のようなナイトマーケット

「ラチャダー鉄道市場」のナイトマーケット

 SNSで発信され火がついたと言われる近年人気のスポットが「ラチャダー鉄道市場」のナイトマーケットだ。アイコンサイアムで十分にナイトマーケットの雰囲気を味わったとしても、このラチャダー鉄道市場は一見の価値がある。

 というのも、間近にある立体駐車場の高い場所からナイトマーケット全体を見下ろすことができ、それが幻想的とすら言える壮観な眺めになっているからだ。

少し引いてみると、周囲は暗く、マーケットだけが明るく浮かび上がっている

 周囲が暗く沈んで見えるなか、約1000軒あるという色とりどりの屋台が隙間なく一帯を埋めつくし、その1つ1つが中の明かりでぼんやり光っている。大げさに言えば、まるで宝石箱のよう。ナイトマーケットの中にいると、そうなっているとは気付きようがないが、高台からの視点だとこの場所の印象は全く変わってくる。

 すでに多くの人に知られ始めており、本来人がほとんどいないはずの駐車場が混雑しがちなので、ほかの人と譲り合いながら写真撮影しよう。

大勢の観光客がナイトマーケットを上から眺めようと駐車場へやってくる
ナイトマーケットに降りてみると人、人、人で大混雑
あらゆるタイフード、流行のスイーツが集まる
ネイルサロンもあり、リーズナブルな施術料で気軽に指先のおしゃれができる
その気になれば昆虫食だって買えてしまう(苦手な方は拡大注意!)
ラチャダー鉄道市場

パワーがもらえそうな鮮やかな天井画とエメラルドタワー

80mの高さがある寺院「ワット・パークナム」

 最後にもう1か所、市街地からやや離れてはいるものの立ち寄りたい場所が、2011年に完成した高さ80mの寺院「ワット・パークナム」。この最上階に飾られている“エメラルドタワー”と呼ばれるガラス細工と天井画は、実際に目にすれば心が動かされること間違いなしだ。

のけぞるような傾斜と高さ

 何層にもガラスが積み重ねられ、深い緑色をした8mの高さがあるタワーと、その周囲に配置された80頭の竜や蓮の花を模したガラス細工、そして鮮やかな天井画が、荘厳で静ひつな空間を作り上げ、自然と気持ちが引き締まる。ひたすら写真を撮りたくなってしまうところだが、座って心を落ち着け、祈りを捧げよう。そうすれば、きっとパワーをもらえる……かも!?

鮮やかな天井画とエメラルドタワーに目が奪われる
近づいてみると無数のガラスが積み重ねられていることが分かる
竜や蓮の花を模したガラス細工のきめの細かい造形にも注目したい
静かに祈りを捧げている人もいる
最上階からの眺め。すぐ隣では新たな大仏が建造中
下の階は博物館になっている。入場はすべて無料だ
ワット・パークナム

日沼諭史

1977年北海道生まれ。Web媒体記者、モバイルサイト・アプリ運営、IT系広告代理店などを経て、執筆・編集業を営む。IT、モバイル、オーディオ・ビジュアル分野のほか、二輪・四輪分野などさまざまなジャンルで活動中。どちらかというと癒やしではなく体力を消耗する旅行(仕事)が好み。Footprint Technologies株式会社代表。著書に「できるGoPro スタート→活用 完全ガイド」(インプレス)、「はじめての今さら聞けないGoPro入門」(秀和システム)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(技術評論社)などがある。