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トラベル Watch×タイ国政府観光庁が無料観光セミナー。「イサーン地方の人々はフレンドリーでオープン」とパッタラアノン・ナチェンマイ所長

2019年7月24日 開催

インプレスで「フライ&ドライブで巡る タイ東北部イサーン地方の歴史と自然の魅力に触れる旅」トークイベントを開催した

 トラベル Watchは、7月24日に東京・千代田区インプレス本社にて読者参加型のトークイベントを開催した。2017年、2018年に続き、3回目となる今回のタイ国政府観光庁とのコラボレーションイベントでは、タイ東北部イサーン地方をフィーチャー。都市部とは異なる地方ならではの魅力を約50名の参加者にアピールした。

 現在トラベル Watchでは、タイ東北部イサーン地方のフライ&ドライブ旅のレポート記事を公開中。そのためテーマを「フライ&ドライブで巡る タイ東北部イサーン地方の歴史と自然の魅力に触れる旅」とし、約1時間30分ゲストを迎えたトークに未公開映像など盛りだくさんの内容でお届けした。

「タイ東北地方の歴史と自然の魅力に触れる旅」トークショーの模様
セミナーには、募集の40名を上回る読者約50名が参加した
司会進行は、トラベル Watch編集部 編集長 湯野康隆
「旅の指さし会話帳」をはじめとした資料を参加者へ配布
本場のタイ料理を味わいながらセミナーに参加することができた

 セミナーはタイ国政府観光庁による映像「Open to the New Shades(新しい色合いへのいざない)」からスタート。心の目を開けばさまざまな色が見えて新しい発見があるとし、アクティビティやプライスレスな体験への後押しや自然と人、食事などのタイの多様性を映像美とともに紹介している。

タイ国政府観光庁「Open to the New Shades」(日本語字幕)

タイ旅の基本情報となぜイサーン地方でフライ&ドライブなのかを解説

 イベントの冒頭では、タイ国政府観光庁 東京事務所 所長(当時)のパッタラアノン・ナチェンマイ氏があいさつ。2018年は約165万人の日本人観光客がタイへと渡航し、約8割がリピーターという事実を踏まえ「私どもとしては、ぜひ新たな目的地へと訪れていただきたい」と語った。そして映像で紹介したコンセプト「Open to the New Shades」について「タイにはさまざまなカラーがあり、心を開いてよりタイを知っていただきたいと考えキャンペーンを展開しています」と説明。「イサーン地方(東北部)は、まだあまり日本からの観光客が訪れていない場所の1つ。ウドーンターニー、コーンケーン、ナコーンラーチャシーマー(コラート)と3県を訪れることでよりイサーン地方の文化が楽しめると思います。ガイヤーンやソムタムをはじめとするイサーン料理も有名ですので、味わい、地方の食の色彩も知って楽しんでいただけたら」とした。

タイ国政府観光庁 東京事務所 所長(当時)のパッタラアノン・ナチェンマイ氏が冒頭であいさつ

 続いては、タイ国政府観光庁 東京事務所 マーケティングマネージャーの藤村喜章氏が、タイ旅行においての基礎知識を解説。昨今、日タイ間の交流が活発になっており2019年は約300万人ほど見込め、それに伴い文化の浸透度が年々高くなっていると解説。とはいえ多くの観光客が都市部に訪れていても、77県ある地方へはまだまだ訪れていないのが現状。だからこそイサーン地方の各県をはじめとする各エリアに訪れてほしいと提案。と同時に現地で使える知識として、タイの人々は自分が生まれた曜日ごとに仏像やカラーがあるので、寺院への参拝時に知っておくとよいとアドバイスもあった。

 なぜフライ&ドライブがイチオシであるのかも解説。実際に地方を訪れる場合、公共交通機関による移動手段がほぼないため、クルマ旅が便利とのこと。例えば地域は異なるがアユタヤを訪れたあとにクルマを利用すればさらに観光や体験の選択肢が広がるとし、現地では日本同様ナビの活用やWi-Fiは必須ながらスマホを使ったドライブがよいと話した。

 交通ルールも日本とタイは似ており、都市部を抜けると幅広の道路が続き運転もしやすい。ただし、タイ国内での運転には日本の免許証に加えて、国際免許証の事前取得が必要だ。なお、地方にいくと標識類がタイ語表記となるため翻訳アプリも入れておくと安心だとか。

 なお、イサーン地方の具体的な観光について、ウドーンターニーは紅い睡蓮をはじめ美しい花々が楽しめ、コーンケーンは恐竜博物館、街を走れるコーンケーン国際マラソン。そしてナコーンラーチャシーマーでは、ピマーイ歴史公園に、世界自然遺産のカオヤイ国立公園、タイ産ワインが楽しめるワイナリーなどもエンジョイできるという。具体的に、美しい花々を巡る旅など1つ目的を持って旅することでさらにイサーン地方が楽しくなるとした。なお、現在、タイ国政府観光庁は「タイ12の秘宝」ということでお勧めの小都市として12県を取り上げているため、Webサイトを活用し、旅の行程を練ってほしいと締めた。

タイ国政府観光庁 東京事務所 マーケティングマネージャーの藤村喜章氏がプレゼン
豆知識などを織り交ぜながら、タイの最新情報を伝えた

 今回取材で撮影と執筆を担当した村上俊一氏もステージに。実際にロードトリップした映像を見ながら「バンコクでの交通渋滞のイメージがありましたが、実は都市部を抜けるとかなり運転がしやすく驚きました。イサーン地方を実際にクルマで巡り、想像以上に旅の自由度が格段に高まりましたし、スマホさえあれば大丈夫と体感。もちろん事前に目的地は地図でしっかり見ておくことは大事ですが、現地でも道に迷ったり右往左往はありませんでした」と話してくれた。プラスして、ドライブ中のトイレ休憩や食料&ドリンク補給に関しては国道沿いのガソリンスタンドで揃うためまったく問題ないと、道中で誰もが気になる部分もフォローした。

撮影機材を紹介しつつライターの村上俊一氏がタイでのドライブの醍醐味を力説
タイでの運転映像を交えつつ、現地の生の情報を藤村喜章氏とともに伝えた

 さらに、セミナーでは、タイ国政府観光庁のイサーン地方の各オフィス所長からの未公開映像&メッセージも放映。所長らがそれぞれのエリアのお勧めを紹介しセッション1は終了した。

タイ国政府観光庁ウドーンターニーオフィス 所長のSeksan Sripraiwan氏
タイ国政府観光庁コーンケーンオフィス所長のSiriwan Seeharach氏
タイ国政府観光庁ナコーンラーチャシーマーオフィス所長のRungtip Bookkhuntod氏
タイ国政府観光庁 ウドーンターニーオフィス Seksan Sripraiwan 所長からのメッセージ
タイ国政府観光庁 コーンケーンオフィス Siriwan Seeharach 所長からのメッセージ
タイ国政府観光庁 ナコーンラーチャシーマーオフィス Rungtip Bookkhuntod所長からのメッセージ

具体的な例を挙げ、ドライブ旅からお土産、お勧めスポットまでをレコメンド

 セッション2では、スペシャルゲストとしてタイ国内にてレンタカーの提供を行なっているエイビスレンタカー ゼネラルマネージャーの成瀬雄一氏が登壇。「実際に現地で手配するのもよいが、日本で手配することで特別価格でよりリーズナブルになります」と事前手配を推奨。価格は4名乗りで24時間約3000円から約4000円。6名乗りで約8000円、11名乗りでゴルフ利用できるハイエースのバンは1万円ほどでレンタルが可能とした。前述の価格に保険料がプラスされるという。なお、一番出ている車種としてはSUV。

 現地での返却に関しては当日に焦らないようにしっかりとレンタル時に聞いておくことが重要とのことだった。また、まさかの事故に関しても言及。英語での電話対応となるという。

エイビスレンタカー ゼネラルマネージャーの成瀬雄一氏

 さらに同じくスペシャルゲストとして、JAL(日本航空)バンコク基地所属のCA(客室乗務員)バンブーン・ランスイーマ氏も登場。ニックネームではファーさん(FAH=空の意味)と呼ばれているそうで、まさに空の仕事に就くべくして就いたと会場が盛り上がった。ファーさんのイサーン地方での思い出としては幼少期に訪れたチャイヤプームが印象的だったとのこと。国立公園で眺めたドーク・グラチャオの美しい花の姿に心が奪われたそうだ。また、イサーン・シルクもレコメンドしてくれた。柄もエリアにより異なるため、お気に入りを探してほしいとのことだった。

 お土産としては、植物由来のウコンやタマリンド、マンゴスチン、などを使ったソープなどがよいとのこと。自身が習うタイ式ボクシングも現地でぜひ体験してほしいアクティビティとして紹介。

 なお、JALのバンコク線に関しては、成田・羽田・関空(関西国際空港)・セントレア(中部国際空港)から運航。アクセスがよく、深夜出発便もあるため朝イチ到着でビジネス利用や、観光で到着日から動けるのがポイント。

 さらにエコノミークラスでは若きシェフたちが手がける「RED U-35」の機内食を提供するなどのこだわりも。シートピッチも広く、SKYTRAXの「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞を受賞。さらに2019年は「ワールド・ベスト・エコノミークラス」賞も受賞し、機内での快適さもお墨付きだ。

日本航空 バンコク基地所属 客室乗務員 バンブーン ランスイーマ氏

 さらに、タイ国政府観光庁 東京事務所 所長のパッタラアノン・ナチェンマイ氏も、イサーン地方ならではの素晴らしさをさらにレコメンド。「イサーン地方の人々は、とてもフレンドリーで寛大。心をオープンにして訪問者を迎えてくれます。イサーン地方で精神的な癒しやリラックスを求めるのならば、ルーイ県はいかがでしょうか。ピーターコーン祭りがありますし、川に融合した町の形成が楽しめるでしょう。また、ちょっと北に行きメコン川沿いのチェンカーンのゲストハウスでの宿泊もよいでしょう。夜はとても静かですし、朝早く窓を開けて見る川に朝日が昇るピースルフルな情景は忘れられない思い出になるはずです。たくさんの魅力的な場所がありますので、百聞は一見にしかず。ぜひ一度訪れていただき、実際にご自身ならではのイサーン体験を楽しんでください」と語ってくれた。

タイ国政府観光庁 東京事務所 所長のパッタラアノン・ナチェンマイ氏も再びステージに
ゲストはそれぞれ、イサーン地方の食事や見どころなどを次々とレコメンド

 セミナーのラストには、参加者全員で記念撮影も。また、じゃんけん大会によるプレゼントの提供も行なった。定番のタイカレーから、セミナーでも話題に出たタイ産ワインなどがラインアップされ、大盛り上がりに。充実の約1時間30分となった。

参加者と登壇者で記念撮影
じゃんけん大会もセミナー後に開催
オリジナルグッズからタイのお土産までをプレゼント
タイ産ワインも参加者にプレゼント