旅レポ
4日間でタヒチ旅行。4つ星のビーチリゾートホテルで週末を過ごす
2019年3月26日 00:00
東京から約9500km離れた南太平洋の憧れの島、タヒチ島(正式名称はフレンス領ポリネシア)。成田からタヒチ(パペーテ)までの直行便を運航するエア タヒチ ヌイを利用すれば、約11時間で訪れることができる。
3月30日までの期間限定で、成田発の運航日が火・土曜、タヒチ発が月・金曜になっている。そこで、土曜の夕方に成田を出発し、火曜の朝に戻ってくるというスケジュールで、タヒチ島を旅してきた。
エア タヒチ ヌイで南国のホスピタリティを感じる旅
4つ星リゾート「MANAVA SUITE RESORT TAHITI(マナヴァ・スイート・リゾート・タヒチ)」
そんなタイトな旅行だけに、ホテルはアクセスを重視して選択。タヒチのファアア国際空港からクルマで約10分という便利な立地にあるタヒチの4つ星リゾートホテル「MANAVA SUITE RESORT TAHITI(マナヴァ・スイート・リゾート・タヒチ)」に宿泊した。ここはタヒチ島の首都であるパペーテの中心街からもクルマで約15分。それでいてタヒチ島西岸の先端に位置し、ラグーンに面しているので、美しい海を間近に感じられる絶好のロケーションだ。
タヒチの建築家であるブリュノ・ヘルボション氏が手掛けたというホテルは、伝統的なポリネシアの装飾を取り入れながらもモダンな雰囲気。ロビーは吹き抜けで開放感たっぷり。チェックインは日本人スタッフに担当してもらえたので、ホテルの施設について詳しく話を聞くことができた。ロビーにはゆったりとしたソファが並び、そのチョコレート色のソファと、ビビッドな赤やグリーンのクッションのコントラストが、まるでスイーツのようだった。
客室には花や緑が生い茂る庭を通って向かう。客室は全121室あり、スタンダードから3ベッドルームのスイートまで8タイプを用意。広々としたテラスに41m 2 の広さの部屋があるスタジオと、同じくテラス付きの59m 2 のスイートからは、美しいラグーンまたは庭園と山の眺望が楽しめる。なかでもプールや海に面したラグーンスタジオとラグーンスイートが人気。そのほか1ベッドルームや2ベッドルームのメゾネットもあるので、ハネムーナーだけでなく、ファミリーやグループ客も多かった。
筆者は人気のラグーンスタジオに宿泊。部屋の扉を開けると長いアプローチの先にバルコニーがあり、そこから海を一望できる。真っ先にバルコニーに出て、美しいラグーンやその先にあるモーレア島、眼下のプールでのんびり日光浴する人たちを眺めた。この景色を見られただけでも、タヒチに来たかいがあるというもの。
部屋はフローリングで裸足でも気持ちがよく、広いベッドと広いデスク、ゆったりとしたソファがあり、近代的なキッチンも備え付けられている。スタンダード以外の部屋はテラスまたはバルコニーとキッチン付きという、リゾートを楽しめる快適な環境が整っている。
バスルームは大きなバスタブが印象的。洗面台が2つあり、レインシャワー付きのシャワーブースもあった。このレインシャワーが実に心地よく、体全体にシャワーがかかるので、気持ちよく汗を流せた。ただ、お湯はタンク式(200L)なので、一度にたくさんのお湯を続けて使うと、途中で水になってしまうことがあるそう。とはいえ、普通に入浴やシャワーを浴びる程度なら大丈夫だろう。
モーレア島を望むインフィニティプール
このホテルの魅力は、何と言ってもモーレア島を望むラグーンに面して作られた、タヒチ島で一番の大きなインフィニティプール。水平線に溶け込むようにデザインされたプールの海側の縁から、美しい海が望める。筆者もプールに入ったときにしばし見とれてしまった。プールはすり鉢状になっていて一番深いところは2.5mの深さがある。子供の水遊びから、大人のちょっとした遊泳まで、十分楽しむことができる。疲れたらプールサイドに戻って、デッキチェアでのんびり。そんな過ごし方が最高の贅沢。
そんなプールの外側にもともとあったプールバーと桟橋エリアを、2018年8月に改装してグレードアップ。海側にプールバーが新設され、桟橋に囲まれた部分は海をそのまま利用したラグーンプールに。ラグーンプールと海との境にはロープが張られているので、海に流される心配は不要。水深は1.5~2m程度。シュノーケルで泳げば、サンゴなども見られるらしい。筆者が訪れたときは、親子がシュノーケルを楽しんでいた。シュノーケルセットは半日2500CFPフラン(約2630円、1CFPフラン=約1.05円換算)、1日4000CFPフラン(約4210円)でレンタルできる。
海側の桟橋からは障害物なく海を一望できる。なかでも夕日が絶景で、空を真っ赤に染めて隣の島のモーレア島に太陽が涼む様子は、ただただ美しいと言う。筆者が訪れた日は天候に恵まれなかったので、残念ながらその光景を見ることができなかったが、夕方には多くの客が桟橋で景色を楽しんでいた。
プールサイドのノーティックセンターでは、シュノーケルセットのほか、スタンドアップパドルやグラスボトムカヤック(2時間3000CFPフラン、約3157円/半日5000CFPフラン、約5162円/1日7000CFPフラン、約7367円)、ジェットスキー(1時間1万5000CFPフラン、約1万5782円/2時間2万5000CFPフラン、約2万6303円)といった海のアクティビティを用意している。
日曜の11時からはプールエリアで、ポワッソンクルー(魚のマリネ)というタヒチの伝統料理の作り方を見せるショーも開催。タヒチでは日曜や祝日が定休のところが多いので、ホテルで楽しめるイベントを用意してくれているのはうれしい配慮だ。
施設はロビーの横に「ヴァイトヒ・レストラン」があり、伝統的なポリネシアン料理のほか、多国籍料理を用意。朝食はビュッフェ、昼食と夕食はアラカルトメニューが楽しめる。開放的なテラス席もあり、筆者は昼食をテラス席で食べた。パスタとペリエをオーダーしたのだが、ペリエに添えられていたのが紙ストローで、環境に配慮されていることを感じた。
レストランには「プナヴァイ・ラウンジバー」が併設され、アルコールとともにスナックフードが味わえる。夜24時まで開いているので、レストランの営業時間を過ぎても、ハンバーガーなどが食べられる。ハンバーガーといっても、パテの焼き加減を確認するほどの本格派。うたた寝してしまい、夕食を食べ損なった筆者にとって、このバーはありがたい存在となった。ほかにプールサイドバーの「タアプナ・プールバー」があり、ここでは夕暮れ時に景色を楽しみながら一杯やるのがお勧めだ。
ホテルにはこのほか、フィットネスセンターやスパ、アクティビティを予約できるデスクなどを備える。デスクの営業時間は7時30分~11時で、ツアーは前日までに申し込み。タヒチ島半日観光(5500CFPフラン、約5787円)や、モーレア島シャーク・エイ・モツピクニックツアー(火・水・金・日曜催行1万7500CFPフラン、約1万8412円)、体験ダイビング(2時間9500CFPフラン、約9995円)などが人気だ。
シャトルバスを使ってパペーテ市街を散策
ホテルからパペーテ市内行きのシャトルバス(1人片道700CFPフラン、約736円)も運行していて、通常、タクシーなら片道2000~3000CFPフラン程度かかるところ、リーズナブルな料金で移動できる。地元の大きなショッピングセンター「カルフール」行きのシャトルバス(1人片道500CFPフラン、約526円)もあるので、買い出しに行っておけば、キッチンでちょっとした料理も作れるだろう。なおスーパーはホテルから徒歩15分程度のところにもある。
パペーテ市内行きシャトルバス(※日・祝日は運休)
ホテル発: 8時30分/10時/13時30分/15時
パペーテ市内発: 12時/15時30分/17時
カルフール行きシャトルバス(※火・木・土曜のみ運行。祝日は運休)
ホテル発: 14時45分
カルフール発: 17時15分
このシャトルバスを利用して、パペーテまで足を伸ばしてみた。パペーテはウォーターフロントのこぢんまりとした街で、中心部を見て回るだけなら2時間程度。食材から民芸品、衣類、アクセサリまで豊富に揃う「マルシェ」や、パペーテ随一のショッピングセンター「バイマ・ショッピングセンター」を訪れると、お土産物なども購入できる。街の中心にはタヒチで最も古く由緒あるカトリック教会のカテドラルがあり、赤の尖塔と黄色の壁の対比が美しかった。
街の北側にあるパペーテ港からは、隣のモーレア島に行くフェリーが運航。この日は大型のクルーズ船が2隻も来港していたので、クルーズ船の乗客がパペーテの街に繰り出す姿を多く見かけた。そこから南側にある島民の憩いのスポット「パオファイ公園」までのんびり散歩。海沿いの遊歩道は整備され、途中に休憩できるベンチも。そこで昼寝をする地元の人も多く、南国らしさが感じられた。
今回の旅では、ホテルには土曜の11時ごろに到着し、その日はパペーテの街へ。日曜はプールに入ったり、バルコニーで本を読んだり、桟橋を散歩したりと、ホテルでのんびり過ごした。天候がよくなかったこともあってこうなったのだが、逆に本来のリゾートでの過ごし方ができたように思う。そして日曜の夜にファアア国際空港へ。現地にいたのは実際には2日だが、タヒチに流れる時間は実に穏やかで、2日間とは思えないほどリフレッシュできた。
マナヴァ・スイート・リゾート・タヒチ
所在地: P.K 10.5 Cote Mer 98703 Puna'auia, Tahiti, French Polynesia
TEL: +689-4050-8445