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10万円台で行けるようになったタヒチは、海と文化と親切な人々が魅力。タヒチ観光局、都内でメディアミーティング
2019年9月12日 11:37
- 2019年9月11日 開催
タヒチ観光局は9月11日、都内でメディアミーティングを開催し、日本市場における現状や取り組みについて説明した。
東京から約9500km離れた南太平洋に浮かぶ、118の島々(5つの諸島群)からなるフランス領ポリネシアのタヒチ。現在は、成田国際空港からタヒチ島ファアア国際空港(パペーテ)まで、エア タヒチ ヌイ(Air Tahiti Nui)が週2便で直行便を運航している(関連記事「エア タヒチ ヌイの新機材787-9(タヒチアン・ドリームライナー)で南国のホスピタリティを感じる」)。飛行時間は約11時間だ。
タヒチへの渡航者のうち日本からの渡航者数は第3位(1位アメリカ、2位フランス、4位オーストラリア)で、「日本は重要な市場」というものの、ハネムーナーをメインに年間2万人超を記録した2007年をピークに減少傾向で、2018年には1万人弱となっている。
タヒチへのインバウンド全体は増加傾向にあるのに、日本市場だけが減少傾向であることから、日本の観光業界に向けた各種セミナーや、一般向けのプロモーション活動などで認知度向上を図っているところだ。
ライバルとなるデスティネーションとしてはハワイ、モルジブ、フィジー、ニューカレドニアなどが挙げられ、それらと差別化できるタヒチの特徴をアピールしていきたいという。
タヒチというと「水上バンガロー」「ボラボラ島」といった従来からの特徴はあるが、文化や自然に触れるアクティビティが豊富にあり、宿泊もホテルやコテージだけでなくゲストハウスなどの選択肢もあることなど、ローカル文化にフォーカスした、タヒチならではの魅力をアピールしている。
Webサイトでは「Pick Your Paradise(あなたの楽園を見つけよう)」と題した特設サイトを7月から9月中旬まで公開しており、ここでは自分の興味・関心を引く選択肢を選んでいくと、お勧めのタヒチの観光コンテンツを動画で紹介し、それらを体験できる(しやすい)旅行商品の紹介までしてくれる。
以前、タヒチへの観光客にタヒチの印象について機内でアンケートをとったことがあるそうだが、行きでは海にまつわる回答が多かったものが、帰りにはタヒチの人々の親切さに触れる回答が多くなったそうだ。治安がよく、料理も日本人の味覚に合うものが多彩にあり、日本人リピーターが多いことがタヒチの魅力を裏付けているという。
かつてはタヒチ観光というと予算40万円~50万円の高価格帯の旅行商品がメインだったが、今では10万円台から楽しめる旅行商品も多く出るようになっており、ハードルはだいぶ下がっている。女子旅、家族旅行での訴求も進めており、まずはピーク時の2万人超を目指し、プロモーションを強化していく。