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「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」に行ってみた。尾瀬ハイキングの玄関口、年内は予約いっぱいの注目“山ホテル”

深澤明

2025年8月29日 18:00

2025年9月1日開業

「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」に行ってみた

　星野リゾートは、新たに展開する山ホテルブランド「LUCY」における初の施設「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」（群馬県利根郡片品村戸倉898-14）を9月1日に群馬県・尾瀬国立公園に開業する。それに先立ち、施設内覧会を行なった。

　尾瀬は福島県、栃木県、群馬県、新潟県にまたがる東西約6km、南北約2kmの本州最大規模の高層湿原だ。周囲を2000m級の山々に囲まれた一大景勝地として多くの人々が訪れる。初夏の水芭蕉、夏の高山植物、秋の紅葉は圧巻。2007年には尾瀬単独で「尾瀬国立公園」に指定されている。

　LUCY尾瀬鳩待（おぜはとまち）が位置する鳩待峠は尾瀬の代表的な玄関口であり、尾瀬入山者の約60％が利用する。そんなLUCY尾瀬鳩待のコンセプトは「最高の尾瀬ハイクがはじまるホテル」。山での滞在に伴う負担や不安を軽減、宿泊だからこそかなう夜の豊かな時間、余裕を持った朝の出発を提案してくれる。尾瀬をはじめて歩く、という人にもムリなく、心ゆくまで楽しめそうだ。

滞在の幅が広がり、ハイカーの癒しの拠点。日帰り利用も可能な「はとまちベース Cafe＆Shop」

LUCY尾瀬鳩待よりひと足先、8月1日にオープンしたはとまちベース Cafe＆Shop by 星野リゾート。尾瀬を訪れるハイカーの頼れる拠点だ

標高1591mの鳩待峠まではマイカー規制されているので戸倉からバスで登ってくる。はとまちベース Cafe＆ShopとLUCY尾瀬鳩待がハイカーのQOLを格段に上げてくれる

はとまちベース Cafe＆Shopには土産物だけでなく、ハイキングや登山に必要な物なども取り揃えている

ウォーターサーバーも完備。ハイカーにはうれしいサービスだ

食事に関してだけではなく物販などもすべてセルフレジとなっており、現金は使用不可なので要注意

食事スペースからは目に優しい緑あふれる光景が広がる

天井には群馬県産の杉の端材を利用して、山小屋のような安らぎを与えてくれる

ボリューム満点の夕食「LUCY豚汁ご膳」ははとまちベース Cafe＆Shopにて提供する。大きめにカットした野菜と旨みたっぷりの豚肉、崩しながら味わうすくい豆腐を合わせた食べ応えのある豚汁は、ハイカーの身体的特質に合わせてやや塩味を強くしてある。

鯖は香ばしく焼き上げたあとに出汁に浸しており、白飯によく合う

衣はさくっと中はとろりとした半熟卵の揚げ出し。たんぱく質が十分に摂れるご膳になっている

はとまちベース Cafe＆Shopのテイクアウト一押しメニューは尾瀬名物の花豆ソフトクリーム。味和深い甘味が尾瀬ハイク後の体に染み渡る美味しさ

最高の尾瀬のハイクがはじまるホテル「LUCY尾瀬鳩待」

　星野リゾートが、星のや・リゾナーレ・界・OMO・BEBに続く6つ目のホテルブランドとして立ち上げた「LUCY（ルーシー）」。

　LUCYは「山」という立地におけるホテル運営を通して、大自然に魅せられる時間を楽しむ、新しい旅の形を提案する。

　LUCYのブランドコンセプトは「心揺さぶる山ホテル」。そしてLUCY尾瀬鳩待のコンセプトは「最高の尾瀬ハイクがはじまるホテル」だ。また、より多くの人に山滞在を身近に感じてほしいという思いから、山での滞在に伴う負担や不安を軽減するため、6つの機能をブランドプロミスとして掲げている。

1. プライベートな寝室
2. いつもの温水洗浄トイレ
3. シャワー＆パウダールーム
4. 肉・魚・卵の贅沢ごはん
5. ホテル内にラストコンビニ
6. 充電・Wi-Fi無制限

　客室フロアは2階にあり、ドミトリー（1名定員）12室、ツインルーム（2名定員）10室、フォースルーム（4名定員）3室の計25室で構成する。ドミトリーでも電源や充電用USBポート、金庫、ブラインドを備えており、機能性とプライバシーを確保。ツインルームやフォースルームは上着を掛けるハンガーや地図を広げられるテーブルなどを備え、さらに機能性が高まる。

　このほか、客室フロアにはシャワールームやパウダールーム、温水洗浄便座付きトイレを用意しており、快適な身支度を行なうことができる。