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JR東日本、輸送障害時の点検にドローンを日本初導入。山手線沿線のドックから出動、復旧時間の短縮図る

2026年3月10日 発表
故障箇所の特定や復旧方法の判断にかかる時間の短縮につなげる

 JR東日本は、輸送障害発生時の点検にドローンおよびAIによる画像分析を導入し、2026年度から山手線で運用する。

 現状、故障箇所・車両の特定は乗務員などからの報告に頼っているが、ここに監視カメラで撮影した画像のAIによる解析を導入。特定を早めるだけでなく、損傷の拡大防止にもつなげる。特定後は現地への係員出動に先立ってドローンを飛行させ、点検や復旧方法の判断にかかる時間を短縮する。

 導入にあたっては、架線柱にパンタグラフの監視カメラを、沿線にドローンのドックを整備する。監視カメラによる画像は、AIによりパンタグラフが関係するもののみに絞り込むとともに、損傷の有無を判定。ドローンには衝突や敷地外への逸脱を防ぐシステムを搭載し、実際に新橋駅で行なった試験でも問題なく運用できることを確認した。

 今後は新幹線・在来線を問わず他路線での導入も検討するとしており、具体的な検討区間には中央線の東京駅~新宿駅間を挙げている。

故障車両の特定を早め、点検範囲を小さくできるように
架線柱のビームにパンタグラフの監視カメラを設置
新橋駅での試験に使用したドローン(左)、ドローンドック(中央)、飛行時の様子(右)