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JAL、新導入の「エンブラエル 190型機」が伊丹空港に到着

5月10日から伊丹~鹿児島線で運航開始

2016年5月10日 運航開始

多くのスタッフがE190型機を出迎えた

 4月22日、JAL(日本航空)が新たに導入した「エンブラエル 190型機」(E190型機)が伊丹空港(大阪国際空港)に到着した。

 同機はエンブラエルの本社があるサン・ジョゼ・ドス・カンポス(ブラジル)を4月20日17時00分(日本時間4月21日2時0分)に出発。レシフェ(ブラジル)、サルアイランド(カーボベルデ共和国)、バルセロナ(スペイン)、ラルナカ(キプロス)、ドバイ(アラブ首長国連邦)、コルカタ(インド)、ダナン(ベトナム)を経て伊丹空港に着陸した。

E190型機はフェリーフライトを経て15時7分に着陸
E190型機の到着を待つスタッフ
E190型機を見たスタッフから「大きい」と声が上がる
代表取締役社長 大貫哲也氏(左)、取締役 中村智氏(右)のほか常務取締役 河尻敏之氏、取締役 矢古宇慎一氏らも新型機をお出迎え
JALエンジニアリング大阪航空機整備センターのハンガー。到着した機体はここで通関手続きを受ける
ハンガー前に置かれたCRJ200型機(JA201J)。この5月で退役予定だという

 ハンガー前には同機の運航を担当するJ-AIR(ジェイ・エア)の代表取締役社長 大貫哲也氏をはじめ、伊丹空港の運航を支える運航乗務員、客室乗務員、整備士、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフ、間接業務従事者など、JALグループ各社の社員90名あまりが駆け付け、4泊5日、約1万2500㎞のフェリーフライトを経て到着した新型機の到着を祝った。

エンブラエル用のトーバー
トーバーを接続
牽引車が到着
ハンガーへ向かう
尾翼上端とハンガー入口のクリアランスはギリギリ
無事に収った
フェリーフライトを担当した運航乗務員やJALエンジニアリングのコーディネーター、搭乗整備士を交えて再度の記念撮影

 今回導入されたE190型機の登録記号は「JA241J」で、グループ会社のジェイ・エアが5月10日から伊丹~鹿児島線で運航を開始。6月末ごろを予定している2機目の到着を待って、7月以降から伊丹~仙台線、伊丹~福岡線と順次展開する予定となっている。Webサイトや時刻表の機種は「E90」と記載される。

 座席数はエンブラエル 170型機(E170型機)より19席増え95席とするとともにジェイ・エアとしては初の「クラスJシート」を設定。クラスJシートは1-2の3アブレストが5列の計15席、後方80席はエコノミークラスで2-2の4アブレストとなる。全シートからアクセス可能なユニバーサルPC電源を備えていることが特徴となる。

 E190型機は2005年から引き渡しが開始されたリージョナルジェット。E170型機のストレッチモデルで、主翼やエンジンなどが大型化されている。これまで全世界で44社が購入しており、2015年12月31日の時点で523機が引き渡されているベストセラー機。国内航空会社ではこれが初導入となる。

E190型機のスペック

全長 36.2m
全幅 28.7m
全高 10.6m
座席数 95席
エンジン General Electric社製CF34-10E
巡航速度 マッハ0.82
航続距離 約4445㎞

E170型機のスペック(参考)

全長 29.9m
全幅 26.0m
全高 9.9m
座席数 76席(エコノミーのみ)
エンジン General Electric社製CF34-8E
巡航速度 マッハ0.82
航続距離 約3889km

 JALグループでは2015年からE170型機と合わせて確定15機、オプション12機の購入契約を締結している。このうちE170型機2機(JA226J/JA227J)、E190型機1機(今回のJA241J)が受領済みとなっており、今年度中にさらに2機のE190型機を受領する予定となっている。

正面
斜めから
コクピットまわり
客室ドア
主翼。E170型機より大型化している
主翼下部の登録記号
水平尾翼前の登録記号
APUの前方に製造番号などを記したプレートが貼り付けられている
E190型機。側面の窓は26枚
E170型機。側面の窓は18枚
後方から
General Electric社製CF34-10Eエンジン。エンジンカウルは若干横方向に伸びた楕円形状
ファン周辺
カーゴハッチ。貨物室搭載許容量はE170型機の1.67倍に増加している
整備士も各部をチェック
前輪。タイヤはミシュラン製。サイズは24×7.7R10
主輪。サイズはH41×16.0R20
伊丹空港の出発ロビーにE190型機のシートが展示されている
クラスJシート
エコノミーシート。座面下中央にユニバーサルPC電源が見える

(安田 剛)