JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

世界自然遺産登録5周年記念オリジナルフライトタグ、空港売店でも販売開始! 「シマの宝」を未来へつなぐ思いを込めて

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は鹿児島県JALふるさとアンバサダー、奄美群島担当の吉福瑠璃子さん(右)と鹿児島地区担当の山本麻美さん(左)

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、鹿児島・奄美でオリジナルフライトタグの企画に携わるJALふるさとアンバサダーの吉福瑠璃子さんと山本麻美さん。

――取り組みについて教えてください。

 JALグループ5社では、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録5周年を記念して、各社オリジナルのフライトタグを制作しました。

 世界自然遺産登録地には、アマミノクロウサギやヤンバルクイナをはじめとする貴重な固有種が数多く生息しています。一方で、その豊かな自然を未来へつないでいくためには、多くの方にその価値を知っていただき、関心を持っていただくことも大切です。

 フライトタグには、それぞれの地域ならではの希少動物をデザインに取り入れました。旅の記念として持ち帰っていただくだけでなく、この地域の自然や文化、生物多様性について知るきっかけにもなればという思いを込めています。

 今回制作したフライトタグは、8月24日から順次販売を開始しました。JAC、J-AIR、JTA、RACの対象各社の機内販売に加え、JALではイベントなどで販売。販売価格は各1000円です。

 さらに現在、鹿児島空港・奄美空港・徳之島子宝空港・那覇空港・石垣空港の5空港でも、JALオリジナルフライトタグの販売を行なっています(売切れの場合がございますのでご了承ください)。

販売店舗

鹿児島空港: JAL PLAZA
奄美空港: JAL PLAZA
徳之島子宝空港: 徳之島エアポートお土産センター
那覇空港: Coralway
石垣空港: Coralway

 旅の思い出やお土産として、ぜひお手に取っていただければうれしいです。

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 この企画は、鹿児島支店と奄美営業所のJALふるさとアンバサダーが考案しました。

打ち合わせの様子

 私たちが大切にしたのは、「シマの宝」を多くの方に知っていただき、未来へつないでいくことです。フライトタグには、各地域を象徴する希少な動植物をモチーフに取り入れ、地域とのつながりや豊かな自然をイメージしたカラーでデザインしました。

 また、商品をご購入いただくことで、1点につき100円が自然保護団体や動物保護団体へ寄付される仕組みにしています。旅の記念として手に取っていただくことが、地域の自然を守る活動にもつながる商品にしたいという思いを込めました。

 このフライトタグが、旅の思い出とともに、「シマの宝」に目を向けるきっかけになればうれしいです。

――制作にあたり、特に印象に残っている出来事や学びはありますか。

 今回の企画を進めるにあたり、鹿児島支店の山本が実際に奄美を訪れ、アマミノクロウサギミュージアム Quru Guruや奄美野生生物保護センターで希少動物を取り巻く現状や保全活動について学びました。

アマミノクロウサギミュージアム Quru Guru見学の様子
奄美野生生物保護センター見学の様子
奄美野生生物保護センター見学の様子

 また、ナイトツアーではアマミノクロウサギをはじめとする希少動物を実際に目にすることができました。

アマミノクロウサギ
ケナガネズミ

 画面や写真で見るのとは違い、目の前で命の営みに触れたことで、このかけがえのない希少動物たちを未来へつないでいきたいという思いが一層強くなったと山本は話します。

 一方で、現地を訪れたからこそ見えてきた課題もあります。その一つがロードキル(交通事故)の問題です。

 道路には注意喚起の看板が数多く設置されており、実際にアマミノクロウサギを見てみると、人への警戒心があまり強くなく、逃げ足も速くないことが分かりました。こうした特性を知ることで、保全活動の必要性をより身近に感じることができました

警戒心のないアマミノクロウサギ(ムリに近づいたり触れたりせず、ガイドの指示に従い観察しています)
ロードキル発生件数

 世界自然遺産は、登録されたことで守られるものではなく、地域の皆さまや関係者の皆さまの努力によって支えられています。私たちもこの学びを通して、一人一人が自然を自分事として考え、未来へつないでいくことの大切さを改めて実感しました。

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 世界自然遺産登録5周年をきっかけに、ぜひ多くの方に奄美群島・沖縄諸島を訪れていただき、この地域ならではの豊かな自然や文化を実際に感じていただきたいです。

 旅先で出会う景色や生き物とのふれあいは、きっと心に残る特別な思い出になると思います。そして、その美しい自然が未来へ続いていくためには、訪れる一人一人の関心や行動が大きな力になります。

 今回のフライトタグが、旅の思い出としてだけでなく、「シマの宝」を守り、未来へつないでいくきっかけになればうれしいです。ぜひこの機会に、奄美群島・沖縄諸島の魅力を感じに来てください。