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グラングリーン大阪のカギとなる施設「JAM BASE」開業。吉村知事も駆けつけエール、“大阪は失敗してもいいからどんどんチャレンジする街”

産官学連携でイノベーション支援

2024年9月6日 開業

JR大阪駅北側「グラングリーン大阪」がついに先行まちびらき。中核機能施設「JAM BASE」でも開業セレモニー

 JR大阪駅北側のうめきた2期地区「グラングリーン大阪」で9月6日、先行まちびらきが行なわれ、その中核機能施設となる「JAM BASE(ジャムベース)」が同時開業した。

 JAM BASEは、学生や起業家をはじめ、大学・研究機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、うめきた周辺のローカルコミュニティといったさまざまなプレイヤーが集い、新たなアイデアを形にし、社会実装・事業化を目指す活動の拠点。“みどりとイノベーションの融合”をコンセプトとした大規模再開発プロジェクト「グラングリーン大阪」では、このJAM BASEが中心になり、産官学連携で挑戦を後押ししていく。

 同施設は、先行まちびらきに伴い開業した北街区の北館ビル1~9階フロアに入り、レンタルオフィス、コワーキングスペース、会員制交流スペース、カンファレンスルームなどを備える。また1~2階フロアは商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン」になっており、飲食店はもちろん、JAM BASEの店舗・サービスとしては、アバターと生成AIを活用した未来のコンビニを展開する「アバターローソン」、オールイングリッシュの子供向けフィットネス「My Gym グラングリーン大阪校」、研究成果の展示や体験を行なう「大阪大学みらい創発 hive」などが入居している。

JAM BASEが入るグラングリーン大阪 北街区の北館ビル(地下3階・地上26階建)。1~2階は商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン」
AVITAとローソンがタッグを組んだ初の体験型フラッグシップ店舗「ローソンJAM BASE店」。アバターや生成AIを活用したエンタメ感ある“未来のコンビニ”で買い物できる

 この日行なわれたJAM BASE開業セレモニーでは、グラングリーン大阪開発事業者JV9社を代表してオリックス不動産 専務執行役員 髙橋豊典氏が挨拶したほか(髙橋氏は、JAM BASEの施設運営を担うコ・クリエーションジェネレーター 代表理事を務める)、来賓として出席した大阪府知事 吉村洋文氏、大阪市長 横山英幸氏が祝辞を述べた。

 吉村知事は、「大阪は新しいものをどんどん生み出す、失敗してもいいからどんどんチャレンジする街。JAM BASEがその中心拠点になる」と期待感を示し、「私も施設を視させてもらったがほんとにオシャレ。研究者や企業、大学、行政がまさに“JAM”のようにごちゃ混ぜになり、それによって化学反応を起こす。ここから新しい価値観、新しい技術が生み出されていくこと、多くの人が活躍していくことを祈念したい」とした。

来賓として出席した大阪府知事 吉村洋文氏
グラングリーン大阪開発事業者で、オリックス不動産株式会社 専務執行役員および一般社団法人コ・クリエーションジェネレーター 代表理事を務める髙橋豊典氏。「いよいよこの場所から新しい挑戦が始まります。共催者のうめきた未来イノベーション機構(U-FINO)とともに盛り上げていきたい」
大阪市長 横山英幸氏は、来年の関西万博を控え、世界から注目を集めるなか「自然が隣り合っているからこそアイデア・交流が生まれる。(世界的な都市ではそれがすでに進んでいるが)今後、大阪が世界都市となっていくべくにふさわしい重要な施設。大阪の新しい時代に向けて期待」
グラングリーン大阪の俯瞰全景(梅田スカイビルからグランフロント大阪とJR大阪駅に向かって撮影)。駅直結の都市公園としては世界最大級の「うめきた公園」を中心に南街区と北街区で構成され、総面積は約9万1000m2
9月6日の先行まちびらきで全面開園したうめきた公園の南街区側「サウスパーク」
現在建設中のうめきた公園の北街区側「ノースパーク」。2027年度に全体まちびらきする予定
左ビルが開業した北街区の北館。上層階に「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入居する。中央/右ビルはグランフロント大阪(北館/南館)
南北のうめきた公園をつなぐ「ひらめきの道」も一部区間(南街区側)が開通。北街区のノースパークへ向かう区間は封鎖中になっている