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ANA、客席にも貨物を搭載してマスクや防護服など輸送。最大約1.4倍の重量を運搬可能に
2020年4月22日 17:37
- 2020年4月22日 発表
ANA(全日本空輸)は4月22日、上海発~羽田行きのANA968便で、国内航空会社として初めて旅客機の客席への貨物搭載を開始したことを発表した。4月10日から客席上部のオーバーヘッドコンパートメント(手荷物収納スペース)を活用した輸送を行なっていたが、座席などにも荷物を搭載しての輸送となる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で旅客便が大幅に運休/減便するなか、旅客運航便の貨物室を利用した国際航空貨物の輸送スペースが不足。一方で、マスクや防護復、検査キットなどの医療関連物資の輸送需要が高まっており、ANAでは貨物専用機による臨時便やチャーター便などを運航している。
今回のANA986便で利用するボーイング 787-9型機の場合、客席への荷物搭載に、貨物室のみで輸送した場合に比べて最大で約1.4倍の重要を輸送可能となる。上海発~羽田行きの路線で客室を活用した貨物輸送を継続し、需要動向を踏まえて対象路線を拡大する予定としている。
(写真/映像提供:ANA)