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OCVB、首里城復興を願う観光プロモーション緊急キャンペーンなどを発表

2019年11月29日 実施

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 下地芳郎氏

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は11月29日、定例記者懇談会を行ない、首里城関連沖縄観光プロモーション緊急キャンペーンなどについて発表した。

 最首里城関連沖縄観光プロモーション緊急キャンペーンについては、10月31日に火災に遭った首里城の再建に向け、キャンペーンロゴとキャッチコピーを決定(関連記事「OCVB、首里城再建を願うキャンペーンロゴを発表」参照)。全焼した正殿をモチーフに、焼け残った大龍柱を描き力強く立ち上がる様子を表わしている。

 キャッチコピーの「よみがえれ!首里城」には、「あの美しい首里城をもう一度」という願いを込めたという。

 OCVBではこれらのロゴやキャッチコピーを、沖縄観光プロモーションで使用する各種印刷物やWebサイト、PRイベント、メディアなどに掲載していくほか、各旅行会社が販売する沖縄旅行商品パンフレットやWebサイトなどへの掲載依頼、各事業社による首里城関連キャンペーンなどへ展開していく。

 ロゴのデータはOCVB公式Webサイトからダウンロードでき、利用規約に同意のうえで自由に使用することができる。商用利用についても、規定に沿うものであれば可能とのこと。

 キャンペーンについて下地芳郎会長は、「OCVBとしてやるべきことは、首里城公園区域および首里城近辺地域にどうやってお客さんに行ってもらうかが大事。このロゴを使って呼びかけていきたい。実際に首里城公園内に入ってもらっても、中での対応が不十分では満足度が上がらない。那覇市観光協会が実施しているガイド付きの街歩きツアーなど、協力しながら満足してもらえるよう進めていきたい」と語った。

キャンペーンロゴとキャッチコピー。利用規約に同意することでダウンロード、使用が可能となる

 続いて、各課から実施予定のイベントや告知事項が発表された。

「沖縄修学旅行フェア/説明会2019」を大阪、長野などで開催

 沖縄県とOCVBは、沖縄への修学旅行を検討している学校関係者や旅行社向けに「沖縄修学旅行フェア2019 in 大阪」「沖縄修学旅行説明会2019 in 長野」を開催する。

 教育旅行に関する素材情報紹介や出展社によるプレゼンテーション、相談会などをおこない、沖縄への修学旅行誘致促進をはかる目的で、毎年各地で開催されている。

 大阪での修学旅行フェアでは、出展社によるプレゼンや相談会のほか、沖縄修学旅行実施学校2校による発表会も行なわれる。沖縄修学旅行説明会が長野県で行なわれるのは今回が初めて。

 ブセナ海中公園や沖縄市観光物産振興協会、浦添市観光協会などが出展し、沖縄修学旅行の魅力や学習効果を発信する。

「沖縄修学旅行フェア2019 in 大阪」概要

日時: 2019年12月26日13時00分~18時00分
会場: ハービスOSAKA内ハービスHALL
主催: 沖縄県、OCVB
出展社数: 52社
来場目標: 150名(2018年度実績155名、2017年度実績118名)

「沖縄修学旅行説明会2019 in 長野」概要

日時: 2019年12月11日
 旅行会社向け:10時00分~12時00分
 学校関係者向け:15時00分~17時00分
会場: JA長野県ビル(12E会議室)
主催: 沖縄県、OCVB

「ウェルカムんちゅカンパニー・リーダーの集い」実施を報告

 沖縄県とOCVBでは2014年度より、観光客をおもてなしの心で迎える県民「ウェルカムんちゅ」になろうというキャンペーンを展開している。2015年度からは、そのモデルとなるカンパニーやリーダーを任命してキャンペーンの拡大を図っている。11月15日に「令和元年度ウェルカムんちゅカンパニー・リーダーの集い」がOCVB主催のもと開催された旨が報告された。

 イベントでは、今年度(2019年度)新たにウェルカムんちゅカンパニーやリーダーに任命された人への任命式を実施。

 新カンパニーは10社。企業のほか、沖縄伝統空手道振興会やNPO法人自然体験学校なども名を連ねる。新リーダー5名のなかには八重山・宮古の離島から3名が含まれる。離島へのプロモーション強化の成果が表われたのではないかと、OCVBでは手ごたえを感じているようすだった。

 新メンバーを加えて、現在のウェルカムんちゅカンパニーは93団体、ウェルカムんちゅリーダーは21名となった。

マレーシア・クアラルンプール-那覇チャーター便歓迎式を実施

 マレーシア航空は、11月にクアラルンプール~那覇間の双方チャーター便を運航。OCVBではマレーシアからの那覇着便を歓迎し、11月23日に那覇空港国際線ターミナルで空港歓迎式を実施した。

 同チャーター便は2017年、2018年に続く3度目の運航。企画・集客はマレーシアの訪日旅行販売の最大手旅行会社「アップルバケーションズ&コンベンションズ」が手がけている。

 到着便は286席が満席だったとのことで、搭乗客はミス沖縄のお出迎えやノベルティの配布などの歓迎を受けた。

 また、このようなチャーター便の実績や県・OCVBの現地でのプロモーションなどが実を結び、エアアジアXが2020年1月にクアラルンプール~台北~那覇便を新規就航すると発表した。この発表について下地会長は、「東南アジアからの集客誘致は重要視している。今回、台北経由でマレーシア~那覇の定期便就航が実現した。今後直行便の就航につながることを期待したい。当面はハブ空港を利用しての誘致を働きかけていき、ヨーロッパやオセアニアからの誘客も強化したい」と述べた。

ミス沖縄を12月27日まで募集中

 OCVB主催のもと、OCVB賛助会員限定大交流会を11月28日に開催。賛助会員130社250名が参加し、デジタルマーケティングをテーマとした講演やパネルディスカッションなどが行なわれたとのこと。また、2020年2月に開催予定の「ResorTechOkinawaおきなわ国際IT見本市」の紹介も行なわれたという。

 このほか、11月1日から第39代「ミス沖縄」の募集を開始したことも報告。すでに広報されているとおり、次年度「ミス沖縄」から任期が4月1日~翌3月31日までに変更される。募集締め切りは12月27日、選出大会は2020年1月26日に開催される予定。

ミス沖縄募集のチラシ