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第38代「ミス沖縄2019」3名が決定。歴代ミス沖縄も当時の衣装で集結

2018年11月3日 開催

OCVBは11月3日、沖縄空手会館にて第38代「ミス沖縄2019」を選出した。

 OCVB(沖縄コンベンションビューロー)は11月3日、沖縄空手会館にて第38代「ミス沖縄2019」の選出大会を開催した。ミス沖縄2019は、2019年1月1日から12月31日までの1年間、国内外で行なわれる公式事業やイベントなどで沖縄県の観光PRや親善活動を行なう沖縄観光親善使節。

 ミス沖縄2019選出大会では、第1次選考、第2次選考を通過した10名のなかから「スカイブルー」「コバルトブルー」「クリーングリーングレイシャス」の3名のミス沖縄を決定する。会場には、出場者の家族や友人など、多くの応援者が訪れた。

 司会者の開会MCのあと、ファイナリスト10名がステージに登場。この日に向けて研修を重ねてきた彼女たちにとっては、晴れの舞台でもあり、勝負の舞台でもある。

会場入り口に飾られた、ミス沖縄への賞品の数々
華やかな衣装で登場した10名のファイナリスト。笑顔のなかにも緊張していることがうかがえる

 主催者を代表し、審査委員長も務めるOCVB会長の平良朝敬氏があいさつ。「OCVBでは1981年から観光親善使節としてミス沖縄を毎年選出している。ミス沖縄は年間延べ600日の公式行事や観光関連イベントなどに沖縄の顔として活動している。本日、書類審査と2次審査を経て選ばれた10名のファイナリストが選出大会を迎えた。沖縄県は今年度(2018年)上期の入域観光客数が519万7300人と過去最高を更新。県が掲げる年間1000万人を目指して関係機関と連携しながら邁進しているところだ」と述べた。その目標を達成するためにもミス沖縄の活躍に期待がかかる。

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 平良朝敬氏

 最初の審査は自己紹介とウォーキング。各々が元気いっぱいに自身をアピールした。次にそれぞれの特技を披露し、個性のあるパフォーマンスが繰り広げられた。

エントリーナンバー1番、譜久里美樹さん。清掃会社で営業販売をしており、「直接お客さまと接するなかでウチナーンチュの温かさを改めて感じている」とのこと
仕事で培われた販売力を活かし、地元宜野湾市の銘菓「タームパイ」を紹介
エントリーナンバー2番、玉城真由佳さん。約1年間アメリカで将来の沖縄振興に向けて勉強した経験、大学で学んだ沖縄の歴史・文化などの琉球学を活かしていきたいとアピール
大学で学んだ琉球学のなかから「キジムナー」を紹介。最後のまとめは英語でスピーチ
エントリーナンバー3番、岸本月乃さん。理系の学問、スポーツ、音楽などさまざまな興味・趣味を持つ自分を「ちゃんぷるー娘」と称した。空手剛柔流2段を有するそうだ
フラと空手を組み合わせた演舞で「ちゃんぷるー娘」をアピール
エントリーナンバー4番、渡慶次秋穂さん。自分をひとことで表わすと「紅芋」。紅芋が料理やお菓子に姿を変えても味が変わらないように、自分も常に向上心と笑顔が変わらない人でありたいとのこと
「特技は誰よりも紅芋を美味しく食べられること」と実際に食べてみせて笑いを誘った
エントリーナンバー5番、砂邊由美さん。自己アピールで「てぃんさぐぬ花」を歌い、歌の内容のように謙虚で人の話に耳を傾ける姿勢を忘れないでいたいとアピール
華道を披露。沖縄三大名花の1つ、サンダンカを生けて作品を完成させた
エントリーナンバー6番、崎原有希さん。離島で民宿を営んでいた祖母の姿から、沖縄のよさを人々に伝えていきたいと思うように。県外でテレビ番組制作に携わった経験を持つ
自らが撮影した写真をバックに作製した画面に合わせ、「ダイナミック琉球」を歌唱
エントリーナンバー7番、大城南十星さん。いつまでも星のように輝いてほしいと両親が「南十星(なとせ)」と名付けてくれた。サザンクロスのように輝く女性でありたいとのこと
幼いころから祖父に教わったという沖縄空手の上地流を披露した
エントリーナンバー8番、金城希さん。9年間観光バスガイドとして働き、沖縄の魅力を伝えている。2017年には那覇キャンペーンレディも務めた経験を持つ
実際に仕事で行なっているバスガイドのトークを披露。「安里屋ユンタ」も歌って聞かせた
エントリーナンバー9番、大嶺明李さん。ハワイ留学で観光学を習得。国際的な視点で多くの人に沖縄の魅力を伝え、沖縄に訪れてもらいたいとアピール
沖縄の外国人観光客への対応状況と課題を発表。空港内の礼拝室、外国人観光客用のレンタカーステッカーなどを紹介
エントリーナンバー10番、スピーナ瑛利香さん。6歳から空手を習い、現在は大学で教員を目指している。「2017年度泡盛の女王」として、泡盛をとおして沖縄の魅力を伝えてきた
「1分で分かる沖縄空手」と題し、英語・日本語でのスピーチと演武を披露した

 全員のステージ披露のあと、審査員でありミス沖縄のコスチュームのデザインを手掛ける「YOKANG(ヨーカン)」デザイナーの山内カンナ氏より感想が述べられた。「毎回思いますが、皆さんの沖縄愛の熱さに圧倒されるし、特に今年は個性豊かな人が集まった。審査しながらもいろいろな衣装が浮かび、いろいろな色が浮かんでしまって、1週間でデザインできるのだろうかと心配になる。ですが、私の役割は一人一人の個性を大切にして、彼女たちが袖をとおしたときに一歩踏み出せる勇気が出る衣装を手掛けることなので、どなたが選ばれても大丈夫です。なので審査員の皆さま、自由に審査してください(笑)」と和やかな雰囲気で締めくくった。

YOKANGデザイナー 山内カンナ氏

 審査員が最終審査のため別室へ移動。ステージでは歴代ミス沖縄が当時のコスチュームで登場した。古くはミス沖縄1982から、2017年に活躍したミス沖縄2017まで、色とりどりの衣装が見られた。

 続いて現役のミス沖縄2018による年間活動報告が行なわれた。季節ごとの出来事やその時の気持ちなどを写真を交えて紹介した。

ミス沖縄OGが当時のコスチュームで登場。時代の流行を取り入れていたり、独自性のあるデザインだったり、見応えがあった
ミス沖縄2018の3名による活動報告

 いよいよ最終審査発表へ。ファイナリスト10名が再びステージに並び、審査委員長の平良会長より結果が読み上げられた。ミス沖縄2019スカイブルーは、エントリーナンバー2番の玉城真由佳さん、コバルトブルーは、エントリーナンバー10番のスピーナ瑛利香さん、クリーングリーングレイシャスは、エントリーナンバー1番の譜久里美樹さんに決定した。

 平良会長から認定証の授与、ミス沖縄2018から王冠とたすきが引き継がれた。また、各審査員からはトロフィーや花束、賞品が授与された。

平良会長より最終審査の発表があり、選出された3名が前へ
左から、スカイブルーの玉城真由佳さん(22歳)、コバルトブルーのスピーナ瑛利香さん(24歳)、クリーングリーングレイシャスの譜久里美樹さん(26歳)
平良会長から認定証を授与される
ミス沖縄2018から王冠とたすきが引き継がれた
トロフィーは琉球ガラス製

 ステージには、花笠マハエちゃんとマハ朗くんも登場し、最後に平良会長より総評が述べられた。「今回も審査員泣かせで、皆さんそれぞれ個性があふれてバランスがよかった。各審査員からの感想は、『沖縄の文化を大切にしていることが伝わった』『沖縄への愛が伝わり、それを形にし声にしてる』『審査員からの質問にも臨機応変に応えられ、沖縄の未来に希望が持てた』『外国から多くのファンの方が訪れるこれからの沖縄の担い手として大きな期待が持てた』などが挙がった。

 ミス沖縄2019の3名が来年1年間沖縄の観光の顔として活躍することを期待するとともに、今回応募された全員の今後の活躍を期待したい。また、山内カンナさんがどんな衣装を作ってくださるのか楽しみにしている」と期待を込めた言葉で締めくくった。

審査員を代表して平良会長から総評が述べられた

 閉会後は記念撮影と選出者3名へのインタビューが行なわれた。

 譜久里さんは「たすきの重みを感じる。誰からも慕われ、一人の女性としても成長していきたい」と感想を述べた。スピーナさんは「名前を呼ばれたときはパニックになり、家族や友達の顔が見えて涙が止まらなかった」とドキドキが止まらない様子。玉城さんは「呼ばれた瞬間ほかのメンバーのことが思い浮かんだ。研修で一緒に高め合ってきたので、皆さんの分もがんばりたい」と思いを語った。

 また目標とする、あるいは尊敬する女性像を訪ねると、譜久里さんは「研修で講師をしてくれたミス沖縄OGの阿波根あずささん。阿波根さんのように元気で素敵な女性を目指したい」と話し、スピーナさんは「いつも支えてくれる母。母の存在で、自分がいつも強くいられる」、玉城さんは「姉。昨日も緊張して眠れなかったが、姉が『命が一番大事だからちゃんと寝なさい』と言ってくれて緊張が解けた」とそれぞれ答えてくれた。彼女たちの活躍と成長を楽しみにしたい。

ミス沖縄2019、審査員、マハエちゃん&マハ朗くんがそろって記念撮影
ミス沖縄OGとともに記念撮影