ニュース

OCVB、新型コロナウイルスへの対応発表。「沖縄観光リカバリープロジェクト委員会」設立へ

2020年2月27日 開催

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 下地芳郎氏

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は2月27日、定例記者懇談会を行ない、会長の下地芳郎氏らが出席。取り組み事項や主催イベント、新型コロナウイルス関連の対応と取り組みなどについて報告があった。

 新型コロナウイルスにより沖縄県でも航空、クルーズ、宿泊などキャンセルが相次ぎ、すでに経済的な影響がでている。OCVBでは1月10日よりモニタリングなどの情報収集を実施。1月24日には第1回観光危機管理連絡会議を開催し、1月中に3回を経たのちに、2月14日には第1回沖縄県観光危機管理対策本部を開催。2月20日に第3回の同本部を開いた。

 2月26日には下地会長と理事の東良和氏が内閣府特命担当大臣を訪問し、新型コロナウイルス感染拡大防止などに向けた取り組みについての要望書を提出した。要望内容は、観光客減少により影響を受けた企業に対する経営支援、雇用対策助成の拡充を盛り込み、現在の「中国関係の事業者に対する助成」枠の拡大。さらに、状況が回復した際の沖縄観光振興への支援も要望に盛り込んだ。

 今後の対応として、継続した情報収集をはじめ、市場の分散化に向けた誘客施策の展開や、旅行需要落ち込みによる対策の検討などを行なっていくとし、3月初旬には観光関連事業者による「沖縄観光リカバリープロジェクト委員会」を立ち上げることを発表した。

 下地会長は、「リカバリープロジェクト委員会では、収束後のリカバリーに向けて各事業者から必要事項を出し合いプロモーション案を作成する。経済的損失を厳しめに試算し、どう取り返すか大きめの目標を立てる」と立ち上げの趣旨を説明。
 現況について、「これまで沖縄観光はポジティブな環境に押されて伸びてきた。今回の落ち込みは沖縄の魅力が薄れたわけでなく外部環境の影響。大事なことは、来てくれている観光客にまた戻ってきてもらう取り組みをしていくこと。観光客だけでなく県民にも、消費活動に協力してもらうなど、ともにこの状況を乗り越えていきたい」と語った。

 なお2月14日時点で、クルーズは56件がキャンセル。海外との航空路線は、中国本土便が36便中32便が減少、香港便は37便中16便が減少している。

左から専務理事の親川達男氏、下地会長、事務局長の目島憲弘氏

旧海軍司令部壕50周年記念企画を実施

 豊見城市にある旧海軍司令部壕は、第二次大戦時に実際に使われていた司令部壕を戦跡施設として、1970年3月1日から公開している。2020年に50周年を迎えるにあたり、沖縄県内在住者の参観料を50%オフで、大人220円、子供110円にするなどの記念企画を実施する。

 また、展示する写真や資料パネルを追加するほか、壕内で発見された遺品の展示や多言語表示の充実化を図るとのこと。海軍壕オリジナルグッズの制作やシンポジウムの開催なども予定しているという。50周年記念企画の実施期間は、3月1日から来年2021の3月1日まで。

学生主体による「沖縄観光2020プロジェクト」成果発表会を開催

 OCVBが企画・実施している、学生を主体とした沖縄観光を考える「沖縄観光2020プロジェクト」の成果発表会が開催される。

 今年度が2回目の実施となり、県内観光関連4企業の協力のもとで全5回のワークショップを開催。県内で観光について学ぶ学生が、実際に観光に携わる社員とグループディスカッションし、企業が提示する解決したい課題や新しい取り組みについて解決案をまとめてきた。その成果を発表するもの。

 琉球大学、専修学校インターナショナルリゾートカレッジ、専門学校日経ビジネスの3校から参加した8チームのうち、4グループが成果発表を行なう。協力企業は、JTA(日本トランス オーシャン航空)、沖縄ツーリスト、かりゆし、南都。発表会は、3月2日14時から、沖縄産業支援センター内大会議室で開かれる。

フィリピン映画「義足のボクサー(仮題)」が沖縄でロケ開始

 OCVBが運営する沖縄フィルムオフィスは、フィリピン人監督ブリランテ・メンドーサ氏が撮影する映画「義足のボクサー(仮題)」を支援。2月25日から沖縄での撮影を開始したと発表した。

「義足のボクサー(仮題)」は、土山直純という実在する義足のボクサーをモデルにした物語で、幼いころに右膝下を失った日本人青年がフィリピンでプロボクサーを目指すストーリー。主演は沖縄県出身の俳優・尚玄氏。

 ブリランテ・メンドーサ監督は、カンヌ国際映画祭監督賞(「キナタイ・マニラ・アンダーグラウンド」2009年)をはじめ、ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭への出品や世界中の映画祭で500以上の賞の受賞歴を持つフィリピンを代表する映画監督。メンドーサ監督が、日本人キャストを主演とした作品を撮影するのは初となる。映画の完成予定は6月で、フィリピンでの公開後、海外での公開も予定している。