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ソラシドエア、2019年度入社式は初の機内開催! 九州の空をめぐる巡覧飛行も
2019年4月3日 00:00
- 2019年4月1日 実施
ソラシドエアは4月1日、2019年度の入社式を地元・宮崎で実施しました。本社のある宮崎での開催は9年ぶり、しかも機内での開催となります。
9時45分、新入社員が機内への入場をスタート。代表取締役社長の髙橋宏輔氏をはじめとする役員陣が温かい拍手で迎えました。ソラシドエアの2019年度の新入社員は、総合職32名、客室乗務員職10名、運航乗務員職3名の計45名。そのうち九州や沖縄地域出身者は18名で、ほかは北海道や関西などの出身とのことです。
全員が着席したところで、まずは辞令交付。新入社員は機内の通路を歩いて髙橋社長の前に進み出ます。そして髙橋社長から一人一人名前を呼ばれ、辞令と社章が手渡されました。
全員の辞令交付が終了すると、機内前方に移動した髙橋社長から新入社員に向けて、「素晴らしい天気に恵まれた本日、皆さんにソラシドエアの仲間になっていただいたことを、社員一同大変うれしく思います。宮崎での入社式は9年ぶり、そして皆さんは今朝知らされたと思いますが、初の機内での入社式となります」と話し始めます。
実は新入社員の皆さんは当日朝まで、前泊していた宮崎市内のホテルで入社式があると聞かされていたのだそう。これはどうやら大きなサプライズだったようです。
さらに髙橋社長は、「ソラシドエアは宮崎に本社のある九州・沖縄の翼。この地で入社式をやって、九州・沖縄の翼としての自覚や誇りを皆さんに感じていただきたいと思います。
それぞれの部署に配属になれば、このように機内で入社式をやることがどれだけ大変か分かるかと思います。長い期間、関係者の皆さんの努力で実現した日であること、そして人生の節目として機内で入社式をやったことを思い出してほしい」と、語りかけました。
そして髙橋社長は「次の3つのことをお願いしたい」と続け、1つ目に「社員の成長なくしては会社の成長はない。チームのなかのコミュニケーションがなにより大事。どんどん相談してコミュニケーションをとること忘れずに」、2つ目に「公共交通機関である航空会社として、経営の基盤は『安全』にあること」、3つ目に「九州沖縄とのつながりを大事に。地域とのつながりをそれぞれ深めていってほしい」と述べて、訓示を締めました。
続いて新入社員を代表して、地元宮崎県出身の酒井彩菜さんが「本日は、驚きと感動の入社式を催していただきありがとうございます。九州地域とのつながりを深めるとともに、地域と世界をつなぐグローバルエアラインを目指し、ソラシドエアとともに成長していきたいと思っています。世界中に空から笑顔の種をまき、多くの花を咲かすことができるように全力を尽くす覚悟です」と豊富を述べました。
入社式が滞りなく終了したところで、機内アナウンスが。
「九州地域とのつながりを深めることを誓った新入社員の皆さん、まだ飛行機に乗っていたいですか!?」
「……!?」
「このあと、九州とのつながりを感じる巡覧飛行~空から誓いの種をまく~を行ないたいと思います!」
ということで、次なるサプライズが発表され盛り上がる機内。この巡覧飛行は新入社員研修の一環として企画されました。
上空から就航各地を一望をし、九州地域に貢献するソラシドエア社員としての誓いを立てることを目的とした今回の巡覧飛行は、宮崎~大分~熊本~長崎~鹿児島という飛行ルート。「どうぞ九州の色やよさを感じ、最後までお楽しみ下さい」という機内アナウンスとともに宮崎空港を離陸しました。
そして再びマイクを持った髙橋社長は、宮崎がプロ野球はもちろん、ラグビーワールドカップ2019日本大会のキャンプ地であることなどを話し、興味があれば観戦するなどして九州地域のスポーツイベントに感心を持ってほしいことなどを述べました。
さらに、神話の国・宮崎など九州各地の歴史についても言及し、「熊本城や高千穂、天草、島原、五島列島など、これから九州・沖縄のプロになって精通してもらいたい」と、このフライトが九州各地の興味をさらに引き上げるきっかけになってくれたらと豊富を語りました。
続いて機長からも「飛行機は宮崎空港を離陸して大分空港上空に向かっています。この巡覧飛行は初の試み。入社式を機内で実施し、その後、社員研修として巡覧飛行できるということで私も非常にワクワクしています。
巡覧飛行ではこれから、由布岳、久住山、阿蘇山という感じで見えてくると思います。その素晴らしい景色をしっかり目に焼き付けて、これからのソラシドエアでの社会人人生を有意義なものにしてください」との歓迎メッセージが流れました。
一人一人が自らの誓いを立て、上空でまいた誓いの種が、やがて芽がでて花を咲かせてほしいという願いが込められた巡覧飛行。そこで、絵馬とペンや配られはじめ、「社員になった皆さんに誓いを立ててもらいます。書いてもらった絵馬は、明日、青島神社に奉納予定です」ということで、新入社員は一斉に座席テーブルを倒して記入タイムとなりました。
11時53分ごろ、機長から「今、左手に雲仙普賢岳が見えております。なお、先ほど地上から連絡がありましたが、新元号は令和となったとのことです」と、歴史的なアナウンスもありました。新入社員の皆さんだけではなく、新元号を機内で聞くという、筆者にとっても忘れられないフライトとなりました。
巡覧飛行も終盤にさしかかったころ、新入社員を代表して柘植沙也加さんが機内前方でマイクを持ち、「新入社員一同、今日見た景色を胸に、たった今書き記した誓いの種がいつか大きな花を咲かせられるよう成長していきたい」と豊富を述べました。
最後は宮崎のご当地紹介が、方言を混じえてアナウンスされました。宮崎の方言はイントネーションが特徴で語尾がかわいらしいと評判なのだそう。この1時間15分ほどの巡覧飛行では大分、熊本、長崎、鹿児島上空それぞれで、機内アナウンスによる各県のご当地紹介がありました。