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JAL、愛知県と共同会見。「新JAPAN PROJECT」に愛知が初登場

機内誌、機内食、機内ビデオなどで愛知をアピール

2019年6月1日~30日 実施

JALは名古屋市内で会見を開き「新JAPAN PROJECT 愛知」について発表した

 JAL(日本航空)は、名古屋の八事(やごと)にあるフランス料理店「RESTAURANT Chez KOBE(レストラン シェ・コーベ)」で記者発表会を開き、地域活性化プロジェクト「新JAPAN PROJECT」において、6月は愛知県を特集することを発表した。

 JALは、自治体などと協力して地域振興に寄与するコラボレーション企画「JAPAN PROJECT」を2011年5月から開始し、2015年9月に観光振興と農水産物をテーマとした「JAL 新・JAPAN PROJECT」へ、そして2019年4月から「新JAPAN PROJECT」へリニューアルし、月単位で歴史、文化、自然、グルメなどの魅力を機内食、機内誌、機内ビデオなど、JALのさまざまなチャネルを通じて発信している。

 そして日本有数の観光地や、セントレア(中部国際空港)を擁する愛知県が、旧プロジェクトも含めて初めて新JAPAN PROJECTに登場することになった。

JALが愛知県と「満を持して」の初コラボレーション

日本航空株式会社 中部地区 支配人 五百旗頭義高(いほきべ よしたか)氏

 発表会ではJAL 中部地区 支配人の五百旗頭義高(いほきべ よしたか)氏が、「満を持して」の初コラボレーションとなる「新JAPAN PROJECT 愛知」について説明した。

 まず、毎月約351万人が目にしているというJALの機内誌「SKYWARD」では、日本語記事と英語記事それぞれ異なる切り口で、愛知県の魅力をアピールする。日本語記事では歴史・建築・美術が融合した「名古屋城」、現代の自動車産業や工作機械の技術の基礎となった「からくり」など、江戸時代から令和まで日本の「ものづくり」を支えてきた愛知県の魅力を紹介。英語記事では「手筒花火」発祥の地として知られる豊橋市で毎年7月に開催される炎の祭り「豊橋祇園祭」の歴史を継承する人々の想いを、写真ととも紹介する。

 機内ビデオ「ニッポン 歩いて新発見!」では、名古屋城や伝統工芸、地元ならではのグルメなど、愛知県の魅力を紹介する。「ニッポン 歩いて新発見!」は、所要時間が80分以上の下り便(奇数便)で放映。国際線機内ビデオチャンネルは7月~8月、国内線機内Wi-Fi無料プログラムでは8月~10月に視聴できる。

名古屋城や伝統工芸、地元ならではのグルメなど、愛知県の魅力を紹介する機内ビデオ「ニッポン 歩いて新発見!」が発表会場で流された

 国内線ファーストクラスの機内食では、会見場でもあるChez KOBEが監修したメニューを提供する。Chez KOBEは「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版」で1つ星として掲載されている、1978年開業のフランス料理店。Chez KOBEの料理長である小林誠氏が考えた、「愛知県産人参のポタージュ」や「三河湾メヒカリのエスカベッシュ」など、地元ならではの食材を使った料理を機内食で夕食として提供する。

 同じく国内線ファーストクラスでは、名古屋市にある「萬乗(ばんじょう)醸造」が手がける日本酒「醸し人九平次(くへいじ)純米大吟醸 黒田庄(くろだしょう)に生まれて、」を終日用意。また、昼食時間帯には茶菓として、羽田発便では「美濃忠(みのちゅう)」の「ごっさま」を、羽田着便では「Chez KOBE」が愛知県内に3店舗展開する洋菓子店「Patisserie Chez KOBE(パテスリー シェ・コーベ)」の「ケイク・バニーユ」を提供する。

機内食に合わせて「萬乗(ばんじょう)醸造」が手がける日本酒「醸し人九平次(くへいじ)純米大吟醸 黒田庄(くろだしょう)に生まれて、」を用意するほか、昼食時間帯には茶菓として、羽田発便では「美濃忠(みのちゅう)」の「ごっさま」を、羽田着便では「Chez KOBE」が愛知県内に3店舗展開する洋菓子店「Patisserie Chez KOBE(パテスリー シェ・コーベ)」の「ケイク・バニーユ」を提供する

歴史観光、産業観光、グルメなど多彩な観光資源を持つ愛知県

愛知県 観光コンベンション局 局長 藤田昇義(ふじた のぶよし)氏

 続いてマイクを握った愛知県 観光コンベンション局 局長の藤田昇義(ふじた のぶよし)氏は、JALや関係者に感謝を述べ、愛知県が2015年からスタートしている「Heart of JAPAN ~Technology & Tradition」を紹介した。

 愛知県では「Heart of JAPAN ~Technology & Tradition」をキャッチフレーズに、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の生誕地ということで定番の歴史観光から、自動車、飛行機、列車などさまざまな産業観光、名古屋メシをはじめとしたグルメ、自然に触れる観光などをアピールしている。それらの内容を機内誌「SKYWARD」で多くの人に伝えてもらえることにも重ねて感謝を示した。

 また、愛知県は農業産出額は全国7位であり「食材の宝庫」であり、それを機内食に使ってもらえることが楽しみだと述べた。そしてこれらの機会を活かして、「JALに乗って愛知県に行こうと思っていただけるようにがんばっていきたい」と話した。

機内誌「SKYWARD」で紹介してもらえるのはとてもありがたいこと話す藤田氏。「もし愛知を訪れた友人を案内するなら?」という質問には「徳川美術館」と答えた

愛知県の肉、魚、野菜をふんだんに使った機内食

RESTAURANT Chez KOBE(レストラン シェ・コーベ)料理長 小林誠氏

 機内食を監修したChez KOBEの小林料理長が、「地元にはたくさんの食材がありとても悩んだ」という3種類の機内食について説明した。監修した機内食メニューは、羽田と新千歳(札幌)/伊丹/福岡/那覇(沖縄)間で運航する国内線ファーストクラスの夕食として提供される。羽田~新千歳/伊丹/福岡線は17時以降の出発便、羽田~那覇線は18時以降のが対象となり、6月上旬(1日~10日)、中旬(11日~20日)、下旬(21日~30日)で内容は変化する。これは、なるべく往復で同じメニューにならないようにという配慮だ。

羽田発便上旬(6月1日~10日)/羽田着便下旬(6月21日~30日)のメニュー

羽田発便上旬(6月1日~10日)/羽田着便下旬(6月21日~30日)のメニュー

アペタイザー:
愛知県産人参のポタージュ
三河湾メヒカリのエスカベッシュ
名古屋コーチン卵とベーコンのキッシュ
メイン:
奥三河どりモモ肉のロティ 胡椒と蜂蜜をからめて
愛知県産じゃが芋のリヨネーズ
タルタルソース
パン:
プチパン バター
デザート:
南知多産グレープフルーツと白ワインのジュレ
シャルトリューズのサヴァイヨン

アペタイザー
メイン

羽田発便中旬(6月11日~20日)/羽田着便上旬(6月1日~10日)のメニュー

羽田発便中旬(6月11日~20日)/羽田着便上旬(6月1日~10日)のメニュー

アペタイザー:
奥三河産絹姫サーモンのミ・キュイ 焼き茄子のピュレ
あいち鴨もも肉とじゃが芋のテリーヌ
愛知県産トマトのガスパチョ
メイン:
新城産源氏和牛パテのパイ包み焼き
赤ワインソース
愛知県産人参のピュレ
パン:
プチパン バター
デザート:
南知多産グレープフルーツと白ワインのジュレ
シャルトリューズのサヴァイヨン

アペタイザー
メイン

羽田発便下旬(6月21日~30日)/羽田着便中旬(6月11日~20日)のメニュー

羽田発便下旬(6月21日~30日)/羽田着便中旬(6月11日~20日)のメニュー

アペタイザー:
愛知県産じゃが芋のヴィシソワーズ
名古屋コーチン温度玉子とあいち鴨の生ハム ラタトゥイユと一緒に
奥三河どりと海老のバロティーヌ 粒マスタードのマヨネーズ
メイン:
三河湾セイゴのポワレ
シャンピニョンデュクセルとドライトマト
西尾産抹茶と生姜のソース 焼き茄子のピュレ
パン:
プチパン バター
デザート:
南知多産グレープフルーツと白ワインのジュレ
シャルトリューズのサヴァイヨン

アペタイザー
メイン

 会見の終わりに、藤田局長が6月に提供する機内食を試食した。地元出身というJAL CA(客室乗務員)の西原氏が、羽田発便中旬/羽田着便上旬で提供するメニューをサーブ。奥三河産絹姫サーモンや新城産源氏和牛に舌鼓を打ち、地元食材をふんだんに使っていることに感謝し「とても美味しい」と笑顔を見せた。

藤田局長が6月に提供する機内食を試食。地元食材をふんだんに使っていることに感謝し「とても美味しい」と笑顔を見せた
RESTAURANT Chez KOBE(レストラン シェ・コーベ)

所在地: 愛知県名古屋市昭和区広路町梅園24番地
営業時間:
[ランチ]11時~14時30分(ラストオーダー13時30分)
[ディナー]17時30分~22時30分(ラストオーダー20時30分)
定休日: 水曜
TEL: 052-832-7584
Webサイト: RESTAURANT Chez KOBE(レストラン シェ・コーベ)

会場となったフランス料理店「RESTAURANT Chez KOBE(レストラン シェ・コーベ)」