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千葉県、オリンピック2年前イベントを成田空港で実施。政府専用機モデルプレーンが当たる「チーバくんからの招待状」イベントなど展開
「Tokyo 2020 2 Years to Go!」開始。森田健作知事らが出演
2018年7月25日 00:00
- 2018年7月24日~29日 実施
千葉県は7月24日から29日まで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催2年前を記念したイベント「CHIBAにオリンピック・パラリンピックがやってくる! Tokyo 2020 2 Years to Go!」を、成田空港 第1旅客ターミナル北ウイング4階出発ロビー「ガラスタワー」前で実施する。このイベントは、千葉県が2年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、機運の醸成や、大会・競技への理解を深めるために、組織委員会、千葉市、一宮町、経済団体などと連携して実施するもので、7月下旬から9月上旬にかけて、さまざまなイベントを集中的に行なう。
イベント期間の初日となった24日には、JAL(日本航空)の格納庫内で一般参加者も含めた記念セレモニーを開催した。
ドラゴンキッカーが、迫力あるテコンドー競技パフォーマンスも披露
記念セレモニーが開始され、最初に登場したのはプロ野球解説者の里崎智也氏(元千葉ロッテマリーンズ選手で、北京2008オリンピック野球日本代表)と、女優の佐藤藍子氏。2人は千葉テレビで放映されている「楽しもう!CHIBA de Tokyo2020」(毎週金曜21時55分~22時00分)に出演している。この番組は2人がナビゲーターとなり、東京オリンピック・パラリンピックで、千葉で行なわれる競技を紹介していくもの。
千葉県内ではオリンピック競技のフェンシング、サーフィン、テコンドー、レスリングと、パラリンピック競技のゴールボール、シッティングバレーボール、車いすフェンシング、テコンドーが開催されるが、里崎氏が実際の競技種目にチャレンジし、その競技の楽しみ方や難しさなども伝えていくとのことだ。
2名は航空機の格納庫を見た感想を求められると、里崎氏は「もうテレビのなかで見てる世界ですよね。(航空機を)身近に見ると一段と迫力を感じます」と語り、佐藤氏は「来たときに、なんで入り口のシャッターに縦の穴があるんだろうと思ったんですが、飛行機を入れるために尾翼の部分の窓なんだなって。そういうところが感動するんですよ」と話した。
千葉県内開催競技の1つであるテコンドーの普及を目的として結成された「ドラゴンキッカー」が、ダンスを含めたパフォーマンスを開始すると、その迫力に参加者も圧倒され終演まで無口になった。佐藤氏も「体と精神が1つにならないと、こんな素晴らしいパフォーマンスはできない」と大絶賛。
ドラゴンキッカーのメンバーを代表してあいさつに立った佐々木氏は、「テコンドーは蹴り技が多い競技です。いまご覧いただいたように、型テコンドーダンス、アクロバット動作、板割りなど、たくさんの競技ができることがテコンドーの魅力です。ぜひ皆さんにもテコンドーをたくさん知っていただきたいと思います」と話した。
「笑顔は最高のメーキャップ、心からのおもてなしをしましょう」と森田知事の呼びかけ
主催者を代表してあいさつした千葉県知事の森田健作氏は、「東京オリンピックまで、あと2年ですよ。早いもんですね。そしてまさに今日のこの日、東京オリンピックが開幕するんです。この成田空港、多くの選手の皆さん、そして観光客の皆さんがいらっしゃいます。今日のこの日のイベント、本当にうれしいです。
皆さん、我が千葉県、オリンピック・パラリンピック競技が8競技あります。そして史上初、一宮町にサーフィンが来ます。釣ケ埼海岸、私、先ほど行ってきました。イベントがあって大変盛り上がってました。よーし、今日の成田でのイベントも盛り上げるぞと、そのような気持ちでやってまいりました。
多くの選手の皆さんが、また千葉に来てこれをしたい。そして多くの観光客の皆さんが、あぁ千葉県て何て素敵なところなんだ、今度はゆっくり来て千葉県を楽しみたい。そう思われるように私たちは心からのおもてなしをしましょう」と話した。
JALの成田空港支店長 中野直人氏は「ようこそ成田空港へお越しいただきました。いよいよ2年ということなので、私も1人の千葉県民として非常にわくわくしております。チーバくんも、成田市のうなりくんも本当にわくわくしていると思います。成田空港にオリンピック・パラリンピックが近づいて来れば来るほど、どんどん世界のアスリートの方や応援の方がいらっしゃいます。たくさんいらっしゃる世界からのお客さまを、チーム千葉で、おもてなしをもってお迎えして、そして千葉県を楽しんでいただきたい。そういうことができるときに私どもがここにいられることに感謝しております。
成田だけではなく千葉全体で、この大会を成功させられるように、そしてアスリートの方々が素晴らしい記録と素晴らしい感動を我々に与えてくれることを、千葉の皆さんと一緒に、世界の皆さんと一緒に楽しみたいと思います。これから2年、がんばって盛り上げてまいりましょう」と語った。
ANA(全日本空輸)の執行役員 成田空港支店長 石田洋平氏は、「ANAはオフィシャルパートナーとして、オリンピック東京2020大会の応援ならびに成功、それから日本代表選手団の応援に貢献できますことを、たいへん光栄に感じております。ここ成田におきましても東京2020大会観戦のために世界中から訪れるお客さま、ならびに大会関係者の快適な空の旅のお手伝いをできますことをうれしく思います。
ANAグループは、スポーツが人々に希望や夢、勇気を与え、活力ある社会の実現と国際平和に寄与すると信じて、これまでも数多くのスポーツに支援をしてまいりました。1964年の東京オリンピックでは、聖火を国内輸送する担当もさせていただきました。そのときの使用機材は戦後初の国産ジェット機・YS-11でございます。あれからもう50年以上の歳月が経ちました。
東京2020大会は、大会ビジョンの基本コンセプトが未来、最初は全員が自己ベスト、それから多様性と調和、未来への継承、これを掲げております。ANAの行動指針も経営理念も、これに合致する部分がございます。ANAは、HELLO BLUE, HELLO FUTURE 2020を、みんなの滑走路にしよう、というキャッチフレーズを作りました。2020年に向けて、世界と日本を結ぶエアラインとして、言語や文化、国籍、年齢、性別、障害を問わず、すべてのみなさまに優しい空を作ろうと、それを離陸する滑走路として未来につなげていこうという思いからです」と、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルエアラインパートナーとしての思いを語った。
またNAA(成田国際空港)の代表取締役社長 夏目誠氏は「東京オリンピック・パラリンピック開催2年前イベントが、ここ成田空港で盛大に開催されますことを、お喜び申し上げます。成田空港は本年5月20日で開港40周年を迎えました。現在、成田空港に乗り入れている航空会社は国内線、国際線合わせてちょうど100社となっております。成田空港と結ばれている都市数は海外が118都市、国内は9月に長崎とも結ばれますので20都市となります。このように豊富なネットワークを持つ成田空港では日々、たいへん多くのお客さまにご利用いただいておりまして、2017年度は開港以来はじめて4000万人を突破いたしました。オリンピック・パラリンピック開催時には、さらに世界各国から多くの選手、関係者、観客のみなさまが成田空港にお越しになります。すべてのお客さまが安心、安全で快適にご利用いただけますよう、関係者のみなさまのご協力をいただきながら万全の準備を進めてまいりたいと考えております」と話していた。
思わず凝視してしまう「おもてなし模型206」を、 第1ターミナル「ガラスタワー」前に展示
東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催2年前を記念したイベント「CHIBAにオリンピック・パラリンピックがやってくる! Tokyo 2020 2 Years to Go!」は、成田空港 第1旅客ターミナル北ウイング4階出発ロビー「ガラスタワー」前で行なわれている。
そこに展示されているのは国際オリンピック委員会(IOC)加盟 206の国と地域を表現した「おもてなし模型206」。モチーフの選択については各国の在日大使館や団体、個人からアドバイスを受けて選定され、製作は市販のフィギュアを改造・塗装、または3Dプリンタ、粘土や発泡スチロール、プラスチック板から作成した。オリンピックで日本に来訪する方々へのおもてなしのためのものだが、この206個を、旅行と模型が趣味の会社員が1人で作成したという。