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成田空港開港40周年。成田山新勝寺 大僧正による法楽厳修で安全祈願
謝恩パーティーには 国土交通副大臣や千葉県知事が参加
2018年5月19日 06:00
- 2018年5月18日 実施
NAA(成田国際空港)は5月18日、成田空港開港40周年を記念して、第1ターミナル北ウイング4階出発ロビーで「航空安全祈祷会」と、ヒルトン成田 ロイヤルホールでの「成田空港開港40周年記念謝恩パーティー」を開催した。
航空安全祈祷会では成田山新勝寺 大僧正による法楽厳修(ごんしゅ)や、関係各社への護摩札授与を実施。記念謝恩パーティーには、あきもと司 国土交通副大臣や森田健作 千葉県知事を含む国会議員、国土交通省ほか関係省庁、千葉県、周辺市町、航空会社など、約400名が参加した。
成田山新勝寺 橋本大僧正が厳修する航空安全祈祷会を第1ターミナル北ウイングで実施
成田空港 第1ターミナル北ウイング4階出発ロビーでは、まず大本山成田山新勝寺中興第21世貫首である橋本照稔 大僧正大導師が、成田国際空港開港40周年 航空安全祈祷会を厳修し、空港はもちろん航空安全や発展を祈祷。その後、国土交通省 東京航空局 成田空港事務所、成田国際空港航空会社運営協議会、JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)、NCA(日本貨物航空)、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、Spring Japan(春秋航空日本)、ピーチ(Peach Aviation)に護摩札を授与した。
橋本大僧正は挨拶のなかで「成田山開基1080年と、成田空港開港40周年と記念すべき年を迎え、本日ここに航空安全祈祷会が開催されました。成田国際空港は昭和53年(1978年)5月20日に開港されて以来、日本の表玄関として社会の経済発展と人の文化の交流において大きな役割を果たしてこられました。これもひとえに関連企業の皆さま方が利用者の安全、安心を第一にお考えになり、地域と共生する空港づくりを念頭にご尽力されている賜物と存じ、心より敬意を表する次第であります」と語った。
主催者挨拶に立ったNAAの代表取締役社長 夏目誠氏はまず「開基1080年を迎えられました成田山新勝寺さまより橋本大僧正をはじめ、皆さまに成田空港にお越しいただき、航空安全祈祷会をご一緒いただきまして、心より御礼申し上げます。
おかげさまで成田空港はこの5月20日に開港40周年を迎えます。今まで成田空港をお支えいただきました、すべての皆さまに感謝の気持ちを深く持ち、そしてこの40年を節目に新しいスタートへ、これから力強く邁進していくという強い気持ちを新たに持ち、これからも一生懸命努力していこうと考えております。
申し上げるまでもなく、航空の世界にとりまして安全最優先は大前提であり、永久に追求していかなければならないことだと思っております。本日関係する皆さまにご参集いただきまして、ともに航空の安全を祈願できましたことは大変に意義深いことであると思っており、あらためて感謝申し上げます」と謝辞。
そして、「成田空港はもとより、世界の航空安全が永続いたしますよう心よりお祈り申し上げます」と挨拶を結んだ。
ヒルトン成田で盛大に「成田空港開港40周年記念謝恩パーティー」
成田空港第1ターミナルでの「安全祈祷会」終了後に、ヒルトン成田で多くの関係者が集う「成田空港開港40周年記念謝恩パーティー」が開催された。国土交通副大臣 あきもと司氏や千葉県知事 森田健作氏のほか、国会議員、国土交通省など関係省庁、千葉県、周辺市町、航空会社などから約400名が参加し、成田空港の開港40周年を祝った。
パーティーでも主催者挨拶に立ったNAAの夏目氏は、「おかげさまで5月20日に成田空港は開港40周年を迎えます。多くの関係者の皆さまのご尽力、ご苦労により幾多の困難を乗り越えまして1978年5月20日に開港した空港でございますが、開港の式典で当時の福永健司運輸大臣が『難産の子は健やかに育つ』と述べられましたように、この40年間、安全を最優先としまして重要なインフラの役割を担ってまいりました。昨年(2017年)の7月には航空旅客数10億人を達成し、さらに10月には国際航空貨物の取扱量が6000万トンを超えました。これもひとえに、皆さまのご尽力の賜物であると、あらためて御礼申し上げます」と関係者への謝辞を述べた。
また「開港40周年を迎えた成田空港ではありますが、積極的に路線誘致活動を実施し、航空ネットワークのさらなる拡充を図っており、この3月25日からの夏ダイヤでは開港以来過去最大のネットワークとなっています。今後も増加する訪日外国人旅客や、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、快適さや楽しさが感じられるサービスの提供のため第1、第2ターミナルのバリアフリー計画も進めております。ユニバーサルデザインへの対応なども含め、これからもお客さまに愛され“世界最高水準”と評される高品質の空港を目指してまいります。また航空機の1時間あたりの発着回数を増やすための高速離脱誘導路の整備を、オリンピックまでに間に合うように進めてまいります」など、今後の設備更新などについても語った。
来賓挨拶に立った あきもと司 国土交通副大臣は「関係された皆さまのお力添えにより成田空港の40周年を迎えることができまして、あらためてそれぞれの皆さまのご努力に敬意と感謝を申し上げます。この40年の歴史はまさに、地域の皆さまとの共生共栄、この積み重ねでできてきたものと思います。2020年の東京オリンピック・パラリンピックには訪日観光客を4000万人、その10年後である2030年には6000万人を目指していく、日本の経済の発展、地域の発展に寄与していかないといけない。そういったなかで、さらに一層多くの皆さまのご協力が必要でございまして、今後ともさらに成田空港のポテンシャルは期待されているものでございます。そのためには、本日お集まりいただきました多くの皆さまのご協力が必要でございますので、皆さまにこの成田空港を育てていただきたい、そしてともに成長するなかで、この地域、より多くの成長をご祈念申し上げます」と話した。
森田健作 千葉県知事は「私の兄が鹿児島から機動隊で成田に来て、成田空港を守っていたので『実は40周年だよ』と言ったら『あぁ、そうか』と一瞬言葉を失っていました。悲しいことも含めいろんなことがありましたが、私たちみんなで、その一つ一つを乗り越えてきたのです」と話し、「世界に向かってテイクオフ!」と言いながら昭和の青春ドラマのようなポーズで会場を沸かせていた。
その後に行なわれた鏡開きでは、成田空港圏自治体連絡協議会会長であり成田市長の小泉一成氏が挨拶。「成田空港が40周年を迎えられたのは、たいへん大きな喜びでございます。機能強化がアジアの空港競争に打ち勝ち、地域、千葉県はもとより日本の成長発展に結びつくことを確信しています」と挨拶した。