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NEXCO西日本、12月10日開通の新名神 高槻JCT・IC~川西ICを公開。宝塚渋滞解消へ

川西IC~神戸JCTは2017年度末開通

2017年11月21日 公開

名神高速道路と新名神をつなげる高槻JCT(ジャンクション)

 NEXCO西日本(西日本高速道路)関西支社は11月21日、12月10日15時に開通する新名神高速道路の高槻JCT(ジャンクション)・IC(インターチェンジ)~川西ICを報道関係者に公開した。

 公開されたのは、高槻JCT・IC~川西ICの26.2㎞にある「川西IC」「川西トンネル」「箕面とどろみIC」「佐保川橋」「茨木千提寺PA(パーキングエリア)」「高槻JCT・IC」という6つのポイント。

新名神高速道路(E1A) 高槻JCT・IC~川西ICが12月10日に開通する

 取材陣を乗せたバスは、川西IC側から高槻JCT・ICへ移動したので、写真を中心に順番にお伝えしていく。

川西IC

川西IC
料金所のゲートにカメラが複数設置されている
料金所ゲートや照明ポールに設置したカメラの映像を合成して、料金所全体の様子をモニターすることができる

 川西ICの料金所では同施設に採用されている「平面監視カメラ」が紹介された。料金所のトールゲートと照明ポールに設置された複数台のカメラの映像を合成することで料金所全体を見渡せることが可能、トラブル発生時の状況をいち早く把握することが可能になるという。

ロボットカメラを設置する川西トンネル

ロボットカメラから撮影されたトンネル内の映像

 川西トンネルでは最新のトンネル設備としてトンネル内の状況を映像で確認することができる自走式の「走行ロボットカメラ」が紹介された。ロボットカメラは照明設備とともに併設された走行レーンを20km/hで移動することができる。平常時は充電設備のある入り口付近で待機しており、トラブルが発生した現場に急行して映像を撮影、タブレット端末でトンネル内の状況を確認できる様子が示された。

 新名神では、このような走行ロボットカメラを1500m程度未満のトンネルに設置するとともに、1500m程度以上のトンネルでは固定式の双眼監視カメラを50m間隔で設置して、トンネル内の安全を見守るとしている。

勾配のあるトンネルではグリーンのライトが移動点灯するペースメーカーライトを設置
事故や火災などが発生するとトンネル照明が赤色に変わるとともに、走行ロボットカメラが現場に急行して状況を確認する
落下物や故障車など発生においては、黄色い照明で後続車両に注意を喚起する
勾配のあるトンネルにペースメーカーライトを設置して速度を最適化させる

箕面とどろみIC

 同区間の開通により沿線地域の開発も進むことが期待されており、箕面とどろみICでは大阪府から沿線の宅地開発状況が紹介されるとともに、続いて案内された佐保川橋においても、茨木市、物流事業者から沿線で進む物流施設の開発状況の紹介もされた。佐保川橋から見渡せる範囲には、すでに物流センターが建設されていることが確認できた。

箕面とどろみIC
箕面とどろみIC
沿線の宅地開発状況について大阪府の担当者から説明があった
神戸方面へ続く

佐保川橋

佐保川橋。高槻方面へ続く
茨木市や物流事業者の担当者から物流センターの設置など沿線の開発が進んでいることが示された
佐保川橋。神戸方面へ続く

茨木千提寺PA

 茨木千提寺IC付近に建設された茨木千提寺PAは、男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレ、ベビーコーナーなどを設置。トラックドライバーやビジネスユーザーに向けたPAとして、男子トイレには洗髪コーナーや着替えのコーナーなども用意、個室トイレにはスマートフォンやお財布など、忘れ物を防止するアイディアが取り入れられた。

茨木千提寺PAは上下線とも茨木千提寺ICから神戸側に位置する
手洗器一体型小便器
着替えスペースもある
洗髪コーナー
多目的トイレ
男子トイレのレイアウト
アイランド形式の手洗い場
ハンドドライヤーはダイソン製
女子トイレの個室。通常は段差がある壁面を斜めにして小物などを置けないように忘れ物対策を行なった個室トイレ。スマートフォンやお財布など小物を置けるスペースを別途用意。物を置くとライトアップして、忘れ物をしないよう促す

高槻JCT・IC

高槻JCT。新名神へ続く連絡路
高槻JCT・ICの構造を示す説明パネル
京都方面に続く名神高速道路
大阪方面に続く名神高速道路
遠くに見えるのは新名神
新名神方向へ進むと高槻ICへと続く
高槻ICの料金所

 12月10日に開通するのは高槻JCT・IC~川西ICの26.2㎞。その先を含めた高槻JCT・IC~神戸JCTの43.1kmが開通するのは2017年度末、2018年3月を予定している。新名神の高槻JCT・IC~神戸JCT開通により名神高速と中国自動車道の代替路や大規模災害時のバックアップ機能などが期待されている。