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森田健作知事が登場。6月~8月は「Tastes of JAPAN by ANA CHIBA」で千葉の魅力を国内外にPR
「成田空港がある千葉県さまにはとても近しい気持ちがある」とANA志岐副社長
2017年5月18日 00:00
- 2017年5月17日 発表
ANA(全日本空輸)は全国47都道府県の魅力や価値を、同社が提供するさまざまなサービス、商品、媒体を通じて国内外に発信する取り組み「Tastes of JAPAN by ANA」を行なっているが、その第16弾として6月~8月の3カ月間は栃木県、千葉県、徳島県を取り上げる。
5月17日には千葉市内において「Tastes of JAPAN by ANA CHIBA」の記者発表会を開き、ANAの代表者や千葉県知事の森田健作氏らが出席して、取り組みの内容を紹介した。
会見冒頭、挨拶に立ったANA 代表取締役副社長の志岐隆史氏は、Tastes of JAPAN by ANAは2013年9月にスタートし、3カ月ごとに3都道府県を取り上げ、47都道府県すべての「食」「酒」「スイーツ」「文化」などを紹介しているものであり、この6月~8月で42~44番目の3県、そして9月~11月で47都道府県を1周すると説明。「こうして47都道府県を紹介させていただいた財産をベースに、2020年に向けてさらなる次の取り組みを考えていければと思っております」と意欲をみせた。
また、「成田空港がある千葉県さまにはとても近しい気持ちがある」と話し、ANAは1986年に成田空港での国際線定期便就航から、2004年には国際線の黒字化を果たし、「今では国際線が収益の柱の1つ」と紹介。特に2月15日に就航した成田~メキシコシティ線は「過去に例のない就航してすぐの黒字路線」と話した。
千葉県には長い海岸線があり、起伏があり「海の物、山の物が豊富で、畜産も盛ん。たくさんの食材があり、美味しい日本酒も自慢です。私たちANAはTastes of JAPAN by ANAを通じて国内外に大きく千葉をアピールしていきたいと思っています」と挨拶を終えた。
続いて登場した森田健作氏は、「千葉にはさまざまな食材があり、成田山新勝寺やマザー牧場など見どころもたくさんあり、これをもっと多くの人に知ってもらいたいと常々思っていたところにTastes of JAPAN by ANA CHIBAのお話をいただき、本当にうれしいかぎりでございます」と関係者に感謝を述べた。
そして、「我々千葉県もTastes of JAPAN by ANAの取り組みに恥じないよう、より光り輝けるよう努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました」と挨拶をした。
Tastes of JAPAN by ANA CHIBA
Tastes of JAPAN by ANA CHIBAでは、国際線、国内線のラウンジサービス、機内サービスで主に千葉県の食の魅力を発信。機内誌「翼の王国」や、機内のビデオプログラムでは千葉県の食や文化、観光の魅力を紹介していく。
さらにANAのWebサイト、ANAのSky WebやWeb通販でも同時掲載をし、物品販売などを通じて千葉県の魅力を広めていく。
機内食
千葉県多古町産コシヒカリ 多古米
欧米路線とシンガポール路線のファーストクラスでは、多古町産の「多古米」を提供。ふっくらとした甘みがあり、「日本の米づくり100選」に選ばれたことがあるそうで「おかずのいらない米」とも呼ばれているとのこと。
提供路線: 欧米路線、シンガポール路線(日本発)
提供クラス: ファーストクラス
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
ちばごぼう(牛蒡みそ漬け)
欧米路線のファーストクラスでは「ちばごぼう 牛蒡みそ漬け」を提供。
千葉県ではゴボウの生産が盛んで、匝瑳市の大浦地区で作られる大浦ゴボウは直径30cm、長さは1mにもなる巨大ゴボウとして知られ、毎年成田山新勝寺に奉納されているとのこと。このゴボウをたっぷりの味噌で漬けたもの。
提供路線: 欧米路線(日本発)
提供クラス: ファーストクラス
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
牛フィレ肉のステーキ 佐原産最上白味醂と醤油の香るソース
欧州路線とインド路線(一部を除く)のビジネスクラスでは「牛フィレ肉のステーキ 佐原産最上白味醂と醤油の香るソース」を提供。
シンプルな牛ヒレ肉のステーキに、一緒に食べる米本来の味を楽しめるよう、さっぱりとした和風ソースを合わせている。使用しているミリンは、国産のもち米を使用し、江戸時代から続く伝統の製法で作られた最上の白ミリンを用いているという。
提供路線: 欧州路線、インド路線(日本発 ※一部路線を除く)
提供クラス: ビジネスクラス
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
鰯銚子煮
中国路線、マニラ路線、台湾路線(一部を除く)のビジネスクラスでは、「鰯銚子煮」を提供。一尾一尾ていねいに頭部と内臓を取り除き、青魚特有の苦みや臭みを抑え、昔ながらの醤油味に仕上げている。
提供路線: 中国路線、マニラ路線、台湾路線(日本発 ※一部路線を除く)
提供クラス: ビジネスクラス
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
ラウンジ提供メニュー
羽田空港の国際線「ANA SUITE LOUNGE」と、そのなかにある深夜便出発客を対象に常駐シェフが注文を受けてから調理するレストラン形式のラウンジ「DINING h」では、千葉県産の食材を使った食事やスイーツを提供する。
サーモンのソテー、千葉県産海苔とバルサミコのソース、柚子胡椒風味
羽田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE DINING hで、「サーモンのソテー、千葉県産海苔とバルサミコのソース、柚子胡椒風味」を提供。サーモンのソテーを、千葉県産のノリにバルサミコ、オリーブオイル、柚子胡椒を加えたソースで楽しむ。
提供ラウンジ: 羽田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE DINING h
提供期間: 2017年6月1日~6月30日
ANAオリジナルパフェ(名物で横断千葉)
羽田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE DINING hで、「ANAオリジナルパフェ(名物で横断千葉)」を提供。
千葉県の牛乳のアイス、洋梨のシャーベットと「おいしい房総サイダーびわ風味のオレンジゼリー」を重ね、トッピングに鴨川銘菓、亀屋本店のせんべいを載せた「千葉観光を味わえる」パフェ。
提供ラウンジ: 羽田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE DINING h
提供期間: 2017年7月1日~7月31日
千葉県産醤油を使用したベーコンエピ
羽田空港/成田空港国際線 ANA SUITE LOUNGEで、「千葉県産醤油を使用したベーコンエピ」を提供。
千葉県産の醤油に漬けたベーコンをパン生地に練り込み、フランス語で「麦の穂」という意味のパンである「エピ」に焼き上げたもの。ほのかな醤油の香りを堪能できる。
提供ラウンジ: 羽田空港/成田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
おいしい房総サイダーびわ風味のオレンジゼリー
羽田空港/成田空港国際線 ANA SUITE LOUNGEで、「おいしい房総サイダーびわ風味のオレンジゼリー」を提供。オレンジのゼリーとヨーグルトのゼリー、さらに「おいしい房総サイダーびわ風味のオレンジゼリー」を載せた、涼し気な見た目の夏らしい3層のゼリー。
提供ラウンジ: 羽田空港/成田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE
提供期間: 2017年6月1日~8月31日
また、ANAでは日本酒や焼酎を「國酒」と呼びラウンジで提供しているが、期間中は千葉県産の日本酒12銘柄を、1カ月4銘柄ずつ成田空港国際線ANA LOUNGEで提供する。
2017年6月、成田空港国際線 ANA LOUNGEで提供する日本酒
・鍋店株式会社「仁勇 純米吟醸(じんゆう じゅんまいぎんじょう)」
・小泉酒造合資会社「東魁 純米(とうかい じゅんまい)」
・岩瀬酒造株式会社「岩の井 山廃辛口純米(いわのい やまはいからくちじゅんまい)」
・合資会社寒菊銘醸「寒菊 純米吟醸(かんぎく じゅんまいぎんじょう)」
2017年7月、成田空港国際線 ANA LOUNGEで提供する日本酒
・株式会社滝沢本店「長命泉 吟醸純米備前雄町(ちょうめいせん ぎんじょうじゅんまいびぜんおまち)」
・吉野酒造株式会社「腰古井 純米吟醸こしひかり(こしごい じゅんまいぎんじょうこしひかり)」
・和蔵酒造株式会社「聖泉 純米酒(せいせん じゅんまいしゅ)」
・東薫酒造株式会社「東薫 特別純米ふさこがね(とうくん とくべつじゅんまいふさこがね)」
2017年8月、成田空港国際線 ANA LOUNGEで提供する日本酒
・株式会社飯沼本家「甲子 純米吟醸酒(きのえね じゅんまいぎんじょうしゅ)」
・木戸泉酒造株式会社「木戸泉 純米醍醐(きどいずみ じゅんまいだいご)」
・株式会社宮崎酒造店「峯の精 吟醸純米酒(みねのせい ぎんじょうじゅんまいしゅ)」
・亀田酒造株式会社「寿萬亀 純米酒(じゅまんがめ じゅんまいしゅ)」
通信販売
ANAの通販サイト「A-Style」では、千葉県特産品の販売を行なう。一部はすでに販売を開始しており、7月には千葉県特集を予定している。窪田味噌醤油の「国産生大豆醤油 6本」や「玄米糀みそ、米糀みそ」などを取り扱う。
機内番組
オリジナル機内番組「SKY EYE~空からのメッセージ~千葉編」では、成田山新勝寺や鋸山など千葉のさまざまな見どころを、カメラを搭載したドローンで上空から撮影した映像と、千葉の味や名産品を紹介。番組内のナビゲーターは「2016ポートクイーン千葉」の海野結貴(うんのゆうき)氏が、ナレーションは女優の余貴美子氏が務める。
千葉編は、国内線では7月の奇数便で、国際線では7~9月のすべての便で視聴できる(一部の機材では視聴できない)。記者会見では千葉編のダイジェスト版が紹介された。
Tastes of JAPAN by ANA CHIBAの取り組みが紹介されたあとに、森田健作氏と志岐隆史氏が、羽田空港国際線 ANA SUITE LOUNGE DINING hで提供される「サーモンのソテー、千葉県産海苔とバルサミコのソース、柚子胡椒風味」の試食を行なった。森田健作氏は「サーモン自体も美味しく、味付けが絶妙ですね。まろやかなんですね、サーモンとのハーモニー、マッチが素晴らしい」と、志岐隆史氏は「ソースの酸味がさわやかでサーモンにマッチして大変美味しいです」と感想を述べた。
記者会見の最後にANA 上席執行役員の菅谷とも子氏が登壇し、出席者への感謝を述べたあと、ANAは輸送業がメインのため「点と点の仕事になりがち」だが、Tastes of JAPAN by ANAの取り組みを通じて空港のない県、ANAが就航していない県、そして成田空港のある千葉県と、さまざまな地域との接点が生まれ「いろいろなお仕事の発見があり、ありがたく楽しく取り組まさせていただいております」と挨拶。
「千葉県にはたくさんの観光資源、食、文化があることを皆さまにご紹介できることを、とてもうれしく思っております」と話し、「SKY EYE~空からのメッセージ~千葉編」では自然のダイナミックな景観や、成田山新勝寺、マザー牧場などの様子を楽しんでほしいと見どころを紹介した。
また、千葉県は食材が豊富なため、そこからメニューを検討できたと述べ、「ファーストクラス、ビジネスクラスで国内外のお客さまにどんどん千葉県を宣伝していきたいと思います」と意気込みを語った。
「私の大好物でもある」という日本酒は、ANAでは「國酒」と呼んでおり、「日本の和食とともに、日本のすばらしい國酒を世界に広めていけたら」と、取り組みのなかに日本酒があることを説明。ちなみに国内のANAラウンジのなかでは、成田空港が日本酒の消費量が1番であるという。
最後に「2020年に向けて、東京を含め、日本各地が世界的に注目されるようになると思います。ANAも新しい路線にどんどんチャレンジしてまいりますし、地域の方々と連携をして、ご一緒に発展をしていけたらと思っております。今後もご支援のほどよろしくお願いいたします」と話し、挨拶を終えた。