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JAL、バンコク線就航60周年記念セレモニーを羽田空港で開催

初便就航時の制服やJALウェイズの制服姿で乗客をお見送り

2016年10月4日 実施

就航当時の制服に身を包んだスタッフも参加

 JAL(日本航空)は10月4日、タイ王国の首都バンコクと東京・羽田を結ぶ路線が就航して60年が経過したことを記念したセレモニーを、羽田空港国際線ターミナルで実施した。セレモニーは11時20分発の羽田発~バンコク行きのJL031便の出発ゲート前で行なわれた。

 東京とタイを結ぶバンコク線は1956年10月4日に開設されたもので、当時の制服を着用したCA(客室乗務員)も参加。また、タイ人のCAを数多く採用していたJALウェイズ(2010年にJALと統合)の制服を着用したスタッフも同席した。

セレモニーは114番スポットで開催
左側が2代目の制服姿で、右側がJALウェイズの制服
真ん中は現在の制服で10代目に当たる
会場の左右には1984年のキャンペーンポスターも掲示されていた
挨拶する日本航空株式会社 執行役員 東京空港支店長の屋敷和子氏

 出発セレモニーでは、スタッフやゲストを含めた3人がスピーチをした。

 まずは同社の執行役員 東京空港支店長である屋敷和子氏が「弊社は60年もの長い間、タイ王国と経済や文化の架け橋として運航してまいりました。2020年までに訪日されるお客さまは4000万人を見込んでいます。2015年は79万人、2016年も8月までに58万人の方がタイから訪れており、今後もタイ王国と日本との空の架け橋として、両国のお客さまの交流に尽力してまいりたいと存じます」と挨拶した。

 就航当時はレシプロ機のダグラス DC-6Bで、直行便もなく、香港経由で約15時間の長い道のりだったが、現在ではボーイング 777型機、787型機で6時間強と格段に時間が短縮された。また、1日あたりの便数も羽田から2便、成田、関西、中部から各1便の計5便と、利便性が向上したことも紹介された。

タイ国政府観光庁のパッタラアノン・ナチェンマイ氏

 次にタイ国政府観光庁 東京事務所のパッタラアノン・ナチェンマイ氏が「羽田~バンコク線の就航なくして、タイ人にとって日本が主要な観光地になることはなかったと私は思います。日本航空の素晴らしいサービスを通じてタイに旅行される皆さまは、タイにおいても満足いく経験をされることは間違いないと思います。この場をお借りして、日本航空のバンコク線のますますのご発展と、乗客の皆さまがタイ滞在中に楽しい思い出を作られることを願って私の挨拶とさせていただきます」と祝辞を述べた。

JL031便の機長を務める小野澤裕史氏

 最後にJL031便を担当する機長の小野澤裕史氏が運航についてスピーチ。「本日のフライトですが、沖縄付近に停滞しております台風の影響を受けまして、気象状態につきましてはなかなかバラエティに富んだフライトになるかと思います」と話して乗客から笑いが起きたが、「精一杯努力してまいりますので、皆さまご安心して機内でおくつろぎください。本日はよろしくお願いいたします」と結んだ。

 搭乗口ではスタッフから、搭乗記念カードや60周年記念のしおりが同梱されたJAL特製ボールペン、タイ国政府観光庁の提供による観光パンフレットや旅の指さし会話帳が入った記念グッズが乗客に手渡された。

 乗客180名を乗せたJL031便は、定刻から6分遅れの11時26分にバンコクに向けて出発した。

乗客に配布された観光パンフレット、旅の指さし会話帳、搭乗記念カード、JAL特製ボールペン
旅の指さし会話帳は日常会話から通貨まで詳しく解説されており、タイ語も併記されているのでコミュニケーションツールとして役立つ
ゲート脇では、搭乗する乗客にスタッフから記念グッズが手渡された
トーイングカーでプッシュバックされながら滑走路に向かう準備をするJL031便、機体はボーイング 777-200ER型機