旅レポ
ベトナム航空 ボーイング 787のビジネスクラスでホーチミン。そしてリゾート地のフーコックへ
2024年10月13日 12:00
ベトナムには政府観光局が存在しておらず、国営の航空会社であるベトナム航空がその任務を果たしているといっていい。今回は日本発のフーコックとホーチミンを巡るベトナム航空主催の視察ツアーに参加してきた。
成田空港第1ターミナルの北ウイングのチェックインカウンターで手荷物を預けて出国。出発までは第1サテライトにある航空会社共用ラウンジ「NARITA PREMIER LOUNGE」でくつろいだ。
22番スポットに駐機しているベトナム航空のボーイング 787-9型機。ホーチミンシティ行きのVN301便、9時30分発だ。出発準備が整ったということで特別に一足先に機内へ入れてもらった。L1ドアでは客室乗務員のお2人が満面の笑みで出迎えてくれた。
ビジネスクラスはヘリンボーンのフルフラットシートで1-2-1配列の28席。今回の機材はプレミアムエコノミークラスはなくエコノミークラスのみ。3-3-3配列の9アブレストで283席で計311席だ。5時間越えの中距離国際線のフライトではあるが、フルフラットはやはりうれしい。往路は昼便で熟睡が必要な時間帯ではないが、思いっきりくつろぐことができる。
アサインされた席はビジネスクラスの左の窓側最後列7A。席でゆったりと出発を待っていると客室乗務員がウェルカムドリンクを持ってきてくれた。シャンパンと水、アップルジュースの3種類でアップルジュースをいただいた。
収納時に個人用モニターの画面が斜めを向くため、離着陸時にはあまり見られる環境ではないのはやや残念だが、座り心地のよいシートに身を委ねているうちに成田空港のA滑走路から離陸。しばらくして電子シェードが暗くなった。機内でのエンジョイタイムのスタートだ。ベトナム航空のロゴ入りノイズキャンセラー付きのヘッドフォンで映画を楽しもう。日本語字幕の映画や日本映画などもラインアップされており、フライトが短く感じられるのではないだろうか。
さて、機内食のサービスが始まった。離陸前にオーダーを聞きにきてくれていて、「洋食」にしておいた。メニューに関しては季節や時間帯、路線によって異なるので搭乗の楽しみにしておきたい。洋食のメインディシュは豚肉のソテー。旨みが凝縮されていてとても美味しかった。ちなみに和食のメインはあんかけのタレがかかった鶏肉の揚げ物だった。その後チーズプレートを持ってきてくれて好きなチーズをセレクト。食後の余韻にひたった。
食後はのんびり映画などを観てくつろいだ。やがて降下が始まる。乗り心地がよいのであっという間だ。
ホーチミンシティ タンソンニャット国際空港へアプローチ中、2025年に開港予定の新空港、ロンタイン国際空港の工事現場を見ることができた。ホーチミンの郊外のドンナイ省ロンタイン郡に建設中で、完成後は国際線の玄関口はこのロンタイン国際空港になり、タン・ソン・ニャットは国内線専用空港になる。
2025年までの第1期工事ではターミナルと全長4000mの滑走路1本での運用を予定しているが、将来的には4本の滑走路と4つのターミナルを備える巨大ハブ空港になることを目指している。
やがてサイゴン川とホーチミンの街並みが見えてくるといよいよランディングを迎える。ここで国内線への乗り継ぎだ。ベトナム入国後手荷物をピックアップして国内線ターミナルへ。再び手荷物を預けて保安検査を通過して「ル サイゴンネイズ ラウンジ」でフーコック行きVN1829便の搭乗開始を待つ。
フーコック行きVN1829便はエアバス A321で1時間ほどのフライトだが、こちらもビジネスクラスだ。そしてついにフーコック国際空港に到着した。
フーコック島はベトナムの南部にある三角形の島で、きれいな砂浜とビーチリゾートが有名で新鮮なシーフードが味わえる場所だ。フーコック島のベストシーズンは12月~3月と言われている。乾季は11月~4月ということで、今回訪れた8月下旬はもろに雨季だったのが少し残念だ。ただ、確かに天候はパッとしなかったが、それでも十分リゾート気分が味わえそうなので期待に胸膨らませての上陸となった。