旅レポ

ベトナムでハノイ・ハロン湾の旅。魅惑のニンビン、最初の独立王朝ホアルーへ

ニンビンのヴァンロン自然保護区で手漕ぎボートツアーを体験

 こんにちは、フォトグラファーの深澤明です。今回、ベトナム航空が企画した、世界遺産を含む「ハノイ・ハロン湾」視察研修旅行に参加してきました。本稿はその2日目の模様です。

 ハノイ市街にある五つ星高級ホテル「グランド メルキュール ハノイ」で目覚めた朝、6時から朝食をいただきました。さすがは五つ星のホテルだけあって、ビュッフェ形式の料理やフルーツ、パンなど充実の品揃えです。欧米人の利用者も多く見受けられました。

とてもオシャレで洗練されたレストランにて朝食ビュフェを

魅惑的な場所ニンビン

 チェックアウトを済ませてバスに乗り込み、この日は紅河デルタ地帯に位置するニンビンを目指します。ニンビンはハノイからおよそ90km南です。移動中もガイドのタイさんの話がもおもしろく車内は明るい雰囲気に包まれていました。2時間ほどでニンビンに到着しました。

 まずはヴァンロン自然保護区で手漕ぎボートのツアーを体験しました。ニンビンを訪れる日本人はまだそれほど多くなく、ハノイからも近いこともありとてもオススメだと感じました。石灰岩の山々がそびえ立ち、自然豊かな川沿いをゆっくりと手漕ぎボートから見る経験は楽しいです。

 地元では「陸のハロン湾」として知られている魅惑的なエリアです。鍾乳洞のなかまで入り込ん折り返してくるなど、風光明媚な景色を眺めながらの60分のツアーでした。写真を撮るにしても、都会の喧騒を忘れてただひたすらに景色を眺めにしても、どちらにせよ特別な体験になることに間違いはありません。

こののどかな景観が心に安らぎを与えてくれる
手漕ぎボートを漕ぐ音以外、鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえない。なにやら別世界にしたような不思議な感覚があった
石灰岩の山々が迫る湿地帯をゆく。ベトナムの北部だけあってこのあたりも過ごしやすい気候だ
分岐点にある標識と小舟がゆく姿がフォトジェニックだ
鍾乳洞へと入るとなかの空気はひんやりとしていて気持ちいい。景観の美しさに加えてまるでアトラクションのような手漕ぎボートの乗り心地のおもしろさはぜひとも体験してほしいレベル
「山の上に子象がいるよ」とガイドのタイさんが笑いながら言う。角度によって小象に見える岩だった。こうした隠れポイントもあるから楽しい
豊かな自然を身体中で感じられる。花が咲き誇り、水鳥たちも悠々としている
空や石灰岩の山々が鏡のように映っている
小型の手漕ぎボートは外側を竹で組んであり、そのまわりをコンクリートで固めてある

少数民族「サパ」の料理に舌鼓

 昼食はレストランでベトナムの少数民族の「サパ」の料理をいただいた。

 ベトナムには54の民族が暮らしていると言われていますが、サパはベトナムと中国の国境地帯である東南アジア最高峰のインドシナ山脈に暮らす民族です。テーブルクロスのカラフルな刺繍はサパの特徴を表わしています。

 昨夜いただいたベトナム料理とは異文化な感じがして、出てくる料理の見た目も味も新鮮でした。ディナーの時間には欧米の方も多く訪れるというこのレストラン。日本人が訪れたことがめずらしかったということで、今後の参考として味の感想を求められました。とても探究心と好奇心、向上心が感じられて、素晴らしいと思いました。

 食べた印象は素材そのものに大地の栄養が感じられて、とても濃厚な味わいでした。正直にいえば味付けはとてもあっさりしているのに不思議な感覚です。蓮根などの具沢山の鍋などは日本の筑前煮を思わせる味わいで、とても美味しかったです。また、竹の筒のなかに白身魚と生姜を入れ込んで蒸された料理は、ほのかに竹の風味も相まって、薬膳料理を彷彿とさせるものでした。店員の皆さんの愛想もよく、楽しいランチになりました。

ベトナムの少数民族の「サパ」の料理をいただく。懐かしい日本的な味付けもあったり見た目も楽しみながらのランチとなった
竹筒のなかに白身魚と生姜などを入れて蒸した料理は薬膳料理を彷彿とさせる味わい
とても親しみやすい店員さんもいて居心地のよいレストラン。ディナータイムには欧米の方々でにぎわうという

ベトナム最初の独立王朝ホアルーへ

 ホアルーはニンビンが誇るベトナムの古都です。10世紀から11世紀の間、ハノイに遷都される前の数十年間のみではありますが、ここはベトナム最初の独立王朝である都でした。

 橋を渡り入口になっている門を潜ると、広場になっていました。水牛がいてとてものんびりした雰囲気が漂っています。広い道を突き当たりまで行くと左側にあるのがディン・ティエン・ホアン寺院です。ホアルー丁朝の建国者であるディン・ティエン・ホアンが祀られています。本堂へのまっすぐに延びたアプローチの左右にある池は絵画的な雰囲気でした。

 ベトナムにはこのような寺院などは日本のように数多く残っているわけではありません。戦争という悲しい歴史のなかで、多くが爆撃され、破壊されました。そういう意味ではこのような当時の歴史を感じさせてくれるディン・ティエン・ホアン寺院などは、とても貴重なものといえます。

 ニンビンは2014年に古都ホアルーの遺跡群やチャンアン&タムコックの景勝地、ビックドン寺などの洞窟寺院を含む景観が世界遺産に登録されています。

ホアルーの入口になっている門。手前にいる狛犬のようなものは、猫でも犬でも龍でもない架空の動物なんだとか
門を入ると水牛がお出迎え。その近くにはこの辺りの歴史の流れが分かる壁絵がある
ディン・ティエン・ホアン寺院の年季を感じる入口
寺院内にあるいくつかの木造門は釘を1本も使わない工法で建造されている
本堂へ向かう左右の池はとても雰囲気がある
ディン・ティエン・ホアン寺院の本堂。このなかにディン・ティエン・ホアンがホアルー丁朝の建国者であるディン・ティエン・ホアンが祀られている
堂々たるディン・ティエン・ホアンの像が本堂の奥に鎮座する
日本の神社や寺とはやや趣が違うが参拝者が手を合わせるのは同じだ
細部にわたっての造形美が見事。じっくり観察しながらゆったりとした時間を楽しもう

エメラルダ ニンビン リゾートに宿泊

 この日はヴァンロン自然保護区の近くに位置する「エメラルダ ニンビン リゾート」に宿泊しました。ヴィラスタイルの広々とした部屋が究極の寛ぎを与えてくれました。美しい庭園に囲まれており、プールやレストラン、スパなどの施設も充実しています。夕食は「エメラルダ ニンビン リゾート」内にあるORGANIC Reataurantにてステーキをメインとしたゴージャスなひとときを過ごしました。

宿泊はエメラルダ ニンビン リゾート。多くの欧米人も使用する人気のリゾートホテルだ
フロントからしてリゾート感満載。ウェルカムドリンクもいただいてホッとひと息
ヴィラタイプの部屋はまるで庭園のなかにあるような雰囲気
鳥のさえずりがすぐ近くで聞こえてくる自然豊かな雰囲気のなかでゆったりとしたときが流れる
ヴィラの前にはいつでも入れるプールが
夕暮れになるとさらにリゾート感が増してくる
夕食は「エメラルダ ニンビン リゾート」内のORGANIC Reataurantにて
天井の高い作り方はベトナムの建築工法の1つの特徴だ
メインディッシュは牛ステーキ。洗練された料理を楽しみこの日の行程を終了
レストランの横には室内プール棟があった
深澤 明