旅レポ

世界遺産・モスマン渓谷散策に、隠れ家的セレブホテル、船上レストランも! ケアンズ旅でどこにいく?

熱帯雨林でゆったりステイ。それができるのがケアンズ、そしてモスマン渓谷なんです

 ケアンズといえば、日本から一番近いオーストラリア(7時間半)で時差も約1時間。さらに今から向かってもめっちゃ夏!で年中泳げる観光エリア。

 そんなケアンズ旅の今回は、世界遺産・モスマン渓谷とお勧めホテルにディナー向けレストランをメインにご紹介します。

日帰りで世界遺産散策、ガイドと一緒に歴史と文化も学べるんです

 この日訪れたのは、デインツリー公立公園内の世界自然遺産・モスマン渓谷。1988年に登録された世界最古の熱帯雨林「クイーンズランド州湿潤熱帯地域」に属しています。

「Mossman Gorge Cultural Centre」

 本エリアを管理しているのがクク・ヤランジの人々。彼らが運営を行なう「Mossman Gorge Cultural Centre」へ。ここでは世代を超えて語り継がれてきた文化を「ドリームタイムウォーク ツアー」(大人90AUD、子供45AUD)で学ぶことができます。

ガイドのベンさん。1.5時間のツアーで解説と案内をしてくれます
火を起こし、煙を浴びるセレモニーで森を守護する精霊にごあいさつして悪霊を払います
世界遺産の森をずんずん進みます
「光苔があそこにあるよ!」とベンさんが教えてくれました
Red Oakの板根は道具にしたり、叩いて音を出し連絡に使うんだとか
締め殺しのイチジクにより朽ちた木の空洞は埋葬に利用。取り込まれることで森に還るんだそう
成人の儀式で使われる場所も訪問。精霊の話や儀式での思い出も語ってくれました

 ガイドツアーでは、どのように森と共存し生きてきたのかを実演を交えてレクチャー。自然素材から作られた染料で模様をつける意味や、虫刺されに効いたり、石鹸のように泡立つ植物があったりと驚きがいっぱい! ツアーのラストにはブッシュティーとダンパーも振る舞われ、ちょっとしたお茶会も楽しめますよ!

自然から採れた染料で模様を描きます
それぞれの土地の部族のIDにもなります
葉っぱをくしゅくしゅともんで水につけて……
絞ると石鹸に早変わり!

 ツアーとともにお勧めなのが併設のギフトショップ。伝統的なアートを施した製品がどこよりも多く揃い、いずれもおしゃれ!

ギフトショップはアートギャラリーも兼ねています
ハンドクリームもデザインが秀逸
イヤリングなどの小物もクール

熱帯雨林から地続きのセレブホテル「SILKY OAKS LOUGE」へ。理想の休日がここに!

 デインツリー内の隠れ家高級リゾートホテル「SILKY OAKS LODGE」も訪問。地元産木材を活用したツリーハウスには、ベランダではハンモックが揺れ、世界遺産内での忘れられない極上ステイができます。

「SILKY OAKS LODGE」の客室は木々に囲まれプライベートをキープ
客室は落ち着いた雰囲気でゆったり過ごせそう
ハンモックに揺られてのんびり、理想的な休日
アメニティはホテルに併設する「healing waters spa」製

 目の前が熱帯雨林という最高のロケーションを活かした「the Treehouse Restaurant」でのランチもご紹介。鳥の声やモスマン川のせせらぎをBGMに創作料理がいただけます。ルームも食事も含め、宿泊してみたいリゾートNo.1と個人的になりました。

「the Treehouse Restaurant」は、まさにベストなロケーション
モスマン川も目の前。宿泊者は各種アクティビティが楽しめます
スターター「Coconuts Flat Bread koji Pepper」
「Tempura Reef Fish」
「Chocolate Cake Strawberry/matcha icing」

ポートダグラスでは、ビールで乾杯! 5つ星ホテルのハイティーで優雅な時間を

 モスマン渓谷に続いて訪れたポートダグラス。ケアンズからクルマで約1時間ほどの港町です。開放感あふれるハーバーには、個人所有の船が数多く停泊中。港に面する「Hemingway's Brewery」でのんびり1杯飲んだら、タウンへ繰り出すのがお勧め。

ポートダグラスは日本でいう逗子マリーナ的な雰囲気
「Hemingway's Brewery」で港を見ながら1杯

 ポートダグラスといえば、4マイルビーチも有名。ということで「Flagstaff Hill Lookout」からトレイルで海を目指すことにしました。食後の運動にも最適なうえ、フォトスポットもあり写真映えも抜群。

海をバッグに
4マイルビーチが見渡せますよ

 トレイル後、汗をかいたのでそのままクールダウンに「シェラトングランド・ミラージュリゾート ポートダグラス」へ。5つ星のビーチフロントリゾートで、客室目の前のプールと4マイルビーチへシームレスに移動ができるのがポイント。

「シェラトングランド・ミラージュリゾート ポートダグラス」は、塩水ラグーンプールが魅力
こちらにも理想の休日がありました
客室は落ち着いた雰囲気
4マイルビーチへもそのままアクセス。泳ぐよりもお散歩する感じ
ハイティーで幸せな午後を!

湯船があって疲れほぐれる〜、ケアンズ、泊まってリラックスできるホテルって?

 フライトやアクティビティ後にうれしいのはやっぱり湯船。ということで、滞在前半は「ヒルトン ケアンズ」に宿泊。湯船だけでなく、バブルバスを完備の部屋もあり、滞在中多くの日本からの旅行客が利用していた印象です。朝食には和食も。また、ケアンズの港にほぼ直結、「ESPLANADE」へもさくっと5分で行けてとっても便利でした。

館内各所に木々が植えられ、癒しも届けてくれます
今回は、バスルーム付きのお部屋をチョイス
バブルバス付きでフライトなどの疲れを癒せます
カードキーは木材を活用
コアラのKOKOも出迎えてくれますよ
お水はウォーターサーバーからどうぞ

観覧車の目の前! 「ESPLANADE」直結のデザインホテルは姉妹のおてんば末っ子がイメージ

 繁華街どまんなかの「クリスタルブルック フリン」は旅の後半に滞在。こちらは姉妹の名前をつけたデザインホテルで系列の「ライリー」「ベイリー」に続く3姉妹の末っ子をイメージしているんだとか。高級感もありながらガラス張りプールがあったりとポップな雰囲気が魅力!

3姉妹の末っ子「クリスタルブルック フリン」
客室はモダンな印象
夜になると目の前の観覧車が輝き始めます。すごいロケーション
バスローブとスリッパもおしゃれ。ハンガーはカーボン紙製
有料のお菓子やアルコールは地元産のアイテムばかり。これは購入したい!
ヨガマットも部屋に。朝活がはかどりそう

 ホテルの特徴の1つが徹底したサステナブル。NOプラスチック・ペーパーレス・キャッシュレスを掲げ、ストローや使い捨てのアイテムも一切なし。自然保護や地産地消食材の積極的な採用も含め、地球と地域にやさしい運営を行なっているんだそう。

朝食は地元の野菜やフルーツが盛りだくさんでした
窓際の特等席で。幸せ過ぎます

ディナーどこいく? 地元の名店にイタリアン、贅沢に船上クルーズもいいかも!

 思いっきりケアンズを楽しむならディナーをしっかり食べて翌日に備えるのが吉。石焼牛肉のパワーメニューから、シーフード、イタリアンまでケアンズの美食が味わえるお店も教えちゃいます。

 まずはケアンズ港に面する人気店「DUNDEE'S WATERFRONT DINING」。「ワニとカンガルーの串焼き」(Entree Kangaroo 3本24AUD、Crocodile 3本26AUD)からバラマンディ、さらにフィレを目の前で焼き上げる名物「石焼きオージービーフ」(58AUD)まで、オーストラリアの一度は食べたいがてんこ盛り。日本人スタッフもいるので、ケアンズ初心者さんにもお勧め!

「石焼きオージービーフ」の仕上げは自分で。柔らかく220gをあっという間に完食
カンガルー肉とワニ肉のサテは一度は食べておくべき一品
オーダーすると認定証もプレゼント
港のベストロケーションにあります。特別な日やデートにもお勧め

 続いては同じくケアンズ港から出港する「Spirit of CAIRNS」の「ディナークルーズ」(119AUD〜)をご紹介。トリニティ湾の水上クルーズをしながら、優雅なディナーが味わえますよ。地産地消メニューも豊富に揃え、エビのカクテルや生牡蠣もたっぷり。ビュッフェ式なのでシーフード好きにはたまらないはず!

「Spirit of CAIRNS」は18時30分出港21時に港へと戻ります
出港前にシャンパンで乾杯!
座席も個別に用意され、落ち着いて食事ができます
新鮮魚介のカクテルなどをビュッフェ形式でどうぞ!

 なお、ディナーお勧めレストランのラストはアーケード内にあるカジュアルダイニング「Bellocale」。イタリア系移民が多いケアンズは、イタリア料理店もハイクオリティ。同店では、シーフードをメインとした絶品イタリアンが頬張れます。常に満員なので、ディナータイムは早めに行くのが鉄則!

「Bellocale」は、とっても入りやすい雰囲気
前菜もデコレーションが素敵。空腹にしみる美味しさ
定番からモダンイタリアンまで幅広いメニューが自慢
デザート「ココナッツ パンナコッタ」もおしゃれでした

 なお、「Bellocale」から徒歩すぐの「Abbott Street」には「ナイトマーケット」も。ということでホテルに帰る前にちょっと寄り道。地元産マンゴーをふんだんに使ったドリンクやデザートで話題の「THE MANGO BAR」へ。

「マンゴージュース」(7.8AUD)など、食べ歩きにもぴったり。マーケットは毎日16時30分からなので、お土産を買ったり小腹満たしにとぜひ、近くを通ったらふらりと立ち寄ってみて!

「Abbott Street」沿いの「ナイトマーケット」へ
「THE MANGO BAR CAIRNS」の「マンゴージュース」
カンガルーやワニのジャーキーもありましたよ
相川真由美

ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、ファッション関連を中心に執筆中。