旅レポ
シンガポール航空のビジネスクラスでこだわり和食に舌鼓! 実際に乗ってみました
2023年3月31日 06:00
シンガポール旅行といえば、マーライオンにマリーナベイ・サンズ、カラフルなショップハウスにプラナカン文化と盛りだくさんですが、到着するまでに利用するエアラインも忘れてはならない旅要素。今回は、シンガポール航空のビジネスクラスに搭乗して現地に行ってきました。
さまざまな文化が交わるシンガポールならではの機内食も好評で、それもそのはず、機内食のクオリティを上げることに力を注いできた長い歴史があるんです。
見てうっとり、食べて納得。一足早い春を「菊乃井」村田氏監修「花恋暦」をチョイス
日本の春の風物詩・桜。桃色の花々が咲き誇る景色は何度眺めても心奪われる時間です。そんな“桜”をテーマにした機内食が現在ビジネスクラスで提供中。実はシンガポール空港では出発24時間前までに機内食予約サービス「ブック・ザ・クック」の利用が可能。もちろん利用してみました。
ビジネスクラスでは、「シンガポールチキンライス」から「海鮮バラちらし寿司」に「鰻の蒲焼」「ローストラムチョップ」など希望のメニューをオーダーOK。まさにレストランそのまま、好みのメニューが頼めます。なお、共通メニューとして「シンガポール風チキンサテ」が必ず最初に提供されるのもシンガポール航空らしいですね。
今回は、ランチに今日料理・懐石料理の老舗「菊乃井」村田吉弘氏が監修した「花恋暦」を事前オーダー。なお、ファーストクラスの機内食「京懐石」についてはこちらの記事で。
二の重には焼き魚から和え物にお新香、炊合せが並んでいます。美味しいものをちょっとずつと思いきや、見た目以上のボリューム。桜の風味をアクセントに使ったメニューは空の上で日本の四季を感じるにはぴったり。さらに静かで落ち着いた空間での、さりげないCAさんのサーブで食事に集中することができました。
デザートはゆずの香りがすっと抜ける爽やかな一品。ドリンクはシンガポール名物「シンガポール・スリング」がお勧め。なおシンガポール航空ならではの「シルバークリス・スリング」はモクテル対応もOKです。
なお、フライト中のスナックなどもチェックしてみました。チップスにグラノーラバー。さらにドライフルーツやチョコレートバーなども。機内で映画などを楽しむタイミングはもちろん、無料機内Wi-Fiを活用してのPC作業時のブレイクにぴったりです。
ビジネスクラスのシートをチェック! フルフラットで快適な寝心地
今回利用したエアバス A350-900型機のビジネスクラスは40席。包み込まれるようなシートポットはすべてが通路に直接アクセスでき、1-2-1で配列されています。76インチ(約193cm)のフルフラットシートには、ふかふかなピローとあったかなリネンが。サイドパネルで好みの角度に調整でき、ゆったりとフライト時間が過ごせます。
座席はStelia Aerospace製。シート幅は最大26インチ(約66cm)。なお、座席まわりの収納エリアも使い勝手のよいサイズ感。ビジネスパネルにはUSBポートとマルチ電源を完備。ちょっとした物も入るので、食事のときにタブレットなどを立てかけることもできます。
ラストはモニターまわりをチェック。タッチ式の17インチのフルHDモニターを各席に配置。ちなみにアプリ経由でデバイスを接続、次のフライト時に観ていたコンテンツの続きが見れるサービスもあります。
気になるWi-Fiは、メール送受信から記事入稿ができるほどの速さ。場所や時間にもよりますが、仕事がかなりできると感じました。これは心強い! 特にスイートにファースト、ビジネスクラスはフライト中機内Wi-Fi利用が無料なので、空でのお仕事が捗ること間違いなしです。
アメニティは自己申告制。欲しいアイテムだけお願いして、エコフライトに貢献
上級クラスでの搭乗時、アメニティは座席に配置されているものと思いがち。ですが、シンガポール航空では、飛行時間によってアメニティがリクエスト制となっています。ポーチ一式からスリッパに靴下、アイマスクやイヤープラグまで全9種のうち必要なアイテムのみを受け取れます。必要な分だけというのは、とってもエコな取り組みですよね。
なお、アメニティポーチはペンハリガンとのコラボ。リップバームとフェイシャルミスト、ハンドローション入り。同ブランドは英国王室御用達の称号を持つフレグランスブランドです。以前の香りは「QUERCUS」でしたが、つい最近「LUNA」になったんだとか。まさにギリシャ神話の月の女神を思わせるフェミニンな香りです。
また乗りたくなる、さすがのホスピタリティ。ワンランク上の空旅をさらに充実の時間に
ビジネスクラス旅は、食事やゆったりとしたシートとともに、ちょっとしたCAさんとの会話で、よりホスピタリティを感じることが多いもの。シンガポール航空では、しっかりとした基本マニュアルにプラスして、CA自身のその場にあった臨機応変な対応にも重点を置いているんだとか。
今回は、久しぶりのフライトで「かなり冷える」と感じたのですが、それに気づき声かけ後TWGの紅茶を追加でサーブしてくれる場面も。お願いことをしたときも、こちらの状況をしっかりモニターし、タイミングよく声かけをしてくれるなど心遣いも一流でした。
また、ビジネスクラスのほかの利用客とたくさんのお話をしているのも印象的で、まさにフライト中しっかりと寄り添ったサービスをしてくれる!と安心感も。
実は筆者幼少期にシンガポール航空を利用しており、CAさんのその美しい立ち振る舞いと優しさが今もなお記憶に残っているほど。今回のフライトでは、ファッションデザイナー・ピエール・バルマン氏デザインのシルエットそのままに、新たなバティックモチーフを採用し進化した「サロンケバヤ」に身を包んだCAさんの変わらぬホスピタリティに再び目がキラキラとなったのでした。