旅レポ

シンガポール航空の新ラウンジに初潜入。プライベート感あふれる静寂にバー&ビュッフェ。一度は行きたい憧れ空間!

公式取材では日本メディア初潜入! シンガポール航空の新ラウンジに行ってきました

 ファーストクラスやビジネスクラスなど上級クラスへの搭乗や、繰り返し搭乗して会員ステータスを上げることで利用できるエアライン独自の空港ラウンジ。

 出発まで静かにくつろげるほか、シャワーやフリーの食事など、飛び立つまで有意義な時間を過ごすことができる。シンガポール航空は、2022年5月にチャンギ国際空港の同社ラウンジを全面リニューアル。コロナ禍での大規模改装として話題になりました。今回は、公式取材としては日本メディア初! 新たな旗艦ラウンジへ足を運んでみました。

クリスタルが輝く“バティックウォール”がお出迎え、新ラウンジはプライベート感満載なんです

 今回訪れたのはチャンギ国際空港第3ターミナルのトランジットエリア内に位置する「シルバークリスラウンジ」。長さ13m、クリスタルガラスで作られた105個の花と葉、そして2626個ものドットが散りばめられた“バティックウォール”がエントランスの目印です。

ガラスアーティスト、Barbara Jane Cowie氏が制作した“バティックウォール”

 エントランスへ到着すると、プライベート・ファーストとビジネスの入り口がはっきりと分かれていることに気づくはず。左側に進み、早速同社ラウンジ最高峰の「ザ・プライベート・ルーム」へ。

左が「ザ・プライベート・ルーム、右が「ファーストクラスラウンジ」です
同社ラウンジ最高峰の「ザ・プライベート・ルーム」へ
足を踏み入れた瞬間の図。廊下ですら静寂な空間でした

 ロビーエリアへと向かうとラリック製のライト・ドームがお出迎え。最大78名までくつろぐことができる専用エリアはたっぷりサイズのソファやテーブルを手前に、奥にダイニングを完備。

ロビーエリアの天井には107個のラリック製クリスタルフラワーが輝くライトドームが
ラウンジ内からロビー側を眺めてみました
もちろん1人向けの席もあります

 ダイニングでは、レストラン同様に好みのメニューをオーダーして味わえるうえ、セラーにはこだわりのワインからシャンパンまで勢揃い。ゆったりとフライトまでの時間を過ごすのにベストな環境が整っています。

ダイニングエリア。こちらでメニューを選び、シェフの作りたてが味わえます
NARUMI製の食器で提供されます
ワインセラーが中央に。サイドにコーヒー、TWGの紅茶用スポットも
シャンパンは「2008 テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ」を用意

 出発まで、よりプライベートに過ごしたいならデイルームの利用がお勧め。全4ブース。ベッド付きとポルトローナ・フラウのリクライニング・アームチェア&デスクのみが各2部屋ずつ。

デイルームは完全個室。仕事からリラックスタイムまで自由に使えます
スリッパとパジャマも用意

 なお、総大理石のシャワールームの利用もお忘れなく。シャンプーやボディソープはシンガポールのウェルネスブランド・COMO SHAMBHALAのもの。アメニティもホテル同様の充実度です。

総大理石製のシャワールーム
アメニティもホテル同等に充実
ウェルネスブランド・COMO SHAMBHALAのシャンプーなどを採用

ファーストクラスは印象的なバーカウンターで一杯

 続いては、お隣のファーストクラス向けラウンジへ。こちらのラウンジを象徴するのがアクアティックジンジャーの花をイメージした119個のオリジナルのライトが散りばめられたクリスタルバー。じっくり見ていると光が揺らぎ、よりリラックスした空間演出をしているのが分かります。

クリスタルバーには朝食時はバリスタ、その後はバーテンダーが常駐

「ザ・プライベート・ルーム」がディープでクローズ、そして静かな空間だったのに比べ、こちらは若干開放感溢れる空間。もちろん個を大事にしながら、リラックスできる場所となっているのでご安心を。

ライブキッチン横にテーブルとチェアが並びます
ラウンジの奥にはさらにリラックスできるエリアも。ワイヤレス充電を完備
もちろん、こちらにもゆったりとできるデイルームを用意
仕事をしつつ過ごすなら半個室タイプの席がお勧め

 食事はビュッフェスタイルで。ライブ・クッキング・ステーションで常駐するシェフに食事をオーダーするのもOK。

ビュッフェスタイルでの食事が楽しめます
「シャクシュカ」などの人気の中東系卵料理もありました
希望すれば常駐するシェフにその場で地域色の高いメニューを作ってもらえます
シンガポール発のサスティナブルミルクブランド「OATSIDE」のオーツミルクをレコメンド中

ビジネスクラスは、ランプエリア横の機体を眺めながら楽しめる空間

 スイートやファーストは雲の上でも、コロナ禍を経てプレエコに上乗せすれば手の届く価格でもある“今現在”のビジネスクラス。ある意味、体験するなら今がチャンス!とも言える現状。そんなビジネスクラス向けラウンジは、さらに自然光が溢れる場所でした。

アフターコロナの今だからこそ体験しておきたいビジネスクラスのラウンジ
自然光が降り注ぎ明るい空間。天井の高さもポイント
プロペラをイメージしたテーブルも印象的でした

 以前に比べ20%拡張したラウンジはエリアごとに分かれており、静かな休憩エリア、ビュッフェが利用できるメインダイニングホールエリア。個人用の作業用ポッドも完備するリビングルームエリア、さらに軽食が手軽に食べられるコートヤード・スタイルエリアの4つ。

カフェ&バー。こちらにも朝はバリスタ、以降はバーテンダーが常駐します
多国籍な料理が並ぶダイニングビュッフェ
大きめチェアでプライベートを守りつつ開放感もキープ
一眠りしたいときは専用スペースで仮眠も取れます

カジュアルに使いやすい「クリスフライヤーゴールドラウンジ」もチェック

 なお、ラストは帰国便でも利用した「クリスフライヤーゴールドラウンジ」。こちらはクリスフライヤー・エリートゴールド会員またはスターアライアンス・ゴールド会員で、シンガポール航空・スターアライアンス運航便で出発する場合に利用ができます。

従来の2倍の面積となった「クリスフライヤーゴールドラウンジ」へ
ランチタイムにかかっていたので、かなりの賑わいでした

 リニューアルにより従来の約2倍のスペースを確保。セルフビュッフェが楽しめ、TWGの紅茶、飲茶やラクサなどメニューも豊富。

飲茶から焼きそばまで、充実のラインアップです
ラクサも発見! あったか&美味しくて思わずおかわりしたくなります
もちろんTWGの紅茶も

 ちなみに足元は絨毯の段差をなくし、よりスーツケースがスムーズに移動できるようになったとのこと。シャワー室も完備しているので、1日遊んで夕方以降の便に乗る場合でもさっぱりして帰国の途につけますよ。

足元の絨毯の段差も進化。よりスーツケースの移動がラクになったんです
シャワールームもあるので、ベタつきをなくした状態で帰国できます
相川真由美

ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、ファッション関連を中心に執筆中。