旅レポ
タイ・チェンマイの絶景を巡る(その2)
ジャングルを飛びまわるジップライン「Flying Squirrels」がいい感じにクレイジー(4K&360度動画あり)
2018年2月1日 00:00
絶叫系アトラクションとして人気のジップライン。日本でも各地に広がりつつあるけれど、その大半のコースが1回、多くても数回飛んだらおしまい、というもの。慣れてしまうと「ちょっと物足りないなあ……」なんて感じるのではないだろうか。
しかしタイ北部に位置するチェンマイには、連続的に少なくとも16回飛ぶことができ、しかも一度スタートしたら途中ギブアップは(ほぼ)許されないジップラインがある。その名も「Flying Squirrels(フライング・スクイレルズ)」。日本語で“ムササビ”、なんていうかわいらしい語感のわりには、クリアするのにたっぷり2時間かかる、かなりハードなアクティビティだ。地元のツアーオペレータであるランベルツアーの案内で、このFlying Squirrelsを体験した。
こだまする人間? 獣? の叫び声。そう、ここはタイのジャングル
Flying Squirrelsの場所
チェンマイ市街中心部から北西へクルマでおよそ1時間半ほど、前回の「タイ・チェンマイの絶景を巡る(その1) 標高800mで空中散歩。ボタニック・ガーデンの『キャノピー・ウォークウェイ』」で紹介した「クイーン・シリキット・ボタニック・ガーデン」からさらに奥地へ進んだ標高1000m地点に、Flying Squirrelsのジップラインがある。
高さ数十mはある自然の樹木を多数利用してつくられたFlying Squirrelsには、スタートからゴールまでトータルで大小16本のジップラインがある。山の斜面や樹上に設けられた32カ所の足場となる「ステーション」の間が、最長で600mのジップラインやアスレチック風のアトラクションで結ばれ、まさに木から木へとムササビのように飛びまわるのだ。
眼下は常に緑深いジャングルで、手の届く範囲にも枝葉が鬱蒼としている。もし落下すれば(もちろんそうならないよう安全対策はしっかりとられているが)、ジャングルの野獣の餌食になる……ということはないにしろ、ただでは済まないだろう。
森を縦横無尽に飛び交うコース取りになっており、同じ樹木に高さ違いのステーションがあったりして、場所によってはジップラインが立体交差しているのも面白い。時間帯を分けて10人程度までのグループごとにスタートしていくため、姿は見えなくても森のあちこちから人間のものとも、動物のものともつかない叫び声がこだますように聞こえてくるのは……まさしくジャングルという感じ。
終盤になると、もはや何本目かも分からないジップラインやアスレチックを次々に無心にこなしていくことに……。最後の、想像以上に速度が出る滑り台でフィニッシュすると、緊張から解放されるせいかどっと疲れが出る。
ただ、うれしいのが、終了後にビュッフェが用意されていること。この食事も料金に含まれているのだ。食事をとって疲れを癒やしながら、一緒にチャレンジした仲間たちと健闘をたたえ合いたい。
利用料金は通常2699バーツ(約9500円、1バーツ=約3.5円換算)のところ、当面はキャンペーン価格で1990バーツ(約7000円)。食事だけでなく、参加者にはFlying SquirrelsオリジナルTシャツもプレゼントされる。チェンマイ市街から無料シャトルバスが運行しているので往復の足も心配なし。混雑も予想されるから、あらかじめ予約したうえで行くのがおすすめだ。