旅レポ

タイ・チェンマイの絶景を巡る(その4)

オーガニックレストラン「OHKAJHU」で味わう肉と野菜のヘルシーパラダイス

チェンマイの新しい食のトレンドを堪能でいるオーガニックレストラン「オーカジュ(OHKAJHU)」を紹介

 タイ・チェンマイの食と言えば、北部郷土料理であるタイカレーラーメンの「カオソーイ」が鉄板メニュー。ただ、全体的に「辛いか甘いか」の2タイプがわりと多い刺激強めのタイ料理ばかりが続くと、ちょっと胃が疲れてしまうかもしれない。

 そんなときは、チェンマイに現在2店舗あるオーガニックレストラン「オーカジュ(OHKAJHU)」に足を運んでみよう。今回の絶景巡りの途中で立ち寄ったOHKAJHUでは、自家栽培の有機野菜を使ったサラダ、巧みに旨味が引き出された肉・魚で、タイの新しい食のトレンドを堪能できる。

有機野菜サラダに、肉、魚、フルーツジュースも

オーガニックレストランの「OHKAJHU」

オーカジュ(OHKAJHU)の場所

レストランの前にさりげなく置かれた飛行機が目印

 2013年5月にタイ・チェンマイにオープンした「オーカジュ」は、自家栽培の有機野菜をウリにした洋食レストラン。話によるとオープン当初は行列をなすほどの人気だったそうで、それが一段落した現在も食事時間帯は大勢の客でにぎわっている。

店内の様子。フルーツたっぷりのケーキが並ぶ
建物は2階建て。本格的な食事時間帯に入る前だったが、続々と来店してきていた

 同レストランでは、隣接する敷地内の農園と、離れたところに設けられた農園の合計10ヘクタールほどで野菜を栽培し、レストランで供される野菜のすべてをまかなっているという。栽培しているのは葉野菜を中心にした20種類で、タイならではの温暖な気候を活かし、ハウス栽培や水生栽培なども行なって年間を通じて収穫できるようにしている。

レストランに隣接の農園は約2ヘクタールの広さ
20種類の野菜を栽培している
水やりの自動化など、システム化が進んでいる
花壇らしきところにも野菜が
店内にも野菜
レストランの目の前の農園で収穫した野菜が、次々にレストランに運ばれていくのを見ることができる

 コンセプトは「母のために」。創業者が、体調が思わしくなかった母の身を案じて、健康によい野菜作りを目指したのがこの事業を始めたきっかけとのこと。

 有機野菜が特徴なだけに、サラダメニューが充実している。好きな野菜とドレッシングを選んでオリジナルサラダ(50バーツ=約175円、1バーツ=約3.5円換算)を注文できたり、グランドメニューからバリエーション豊かなサラダ料理を注文したりできる。野菜とフルーツのジュース、スムージーもさまざまな組み合わせが用意されている。

好きな野菜を自由に選んでオリジナルサラダを作ることができる
サラダ料理や肉料理もボリュームたっぷり

 サラダ料理だけでは満足できない、というあなたには、ビッグポーションの肉・魚料理もあるので安心。肉・魚の味付けは濃いが、素材の味が活きている新鮮な野菜でうまくバランスが取れている。ボリュームがほしい若者はもちろんのこと、体重や健康を気にする女性、シニアも満足できるだろう。辛い料理は少なく、胃を休ませたい人にもぴったりだ。

2016年のシグネチャーメニュー「LADY OHKAJHU」。大人の手のひら大の豚あばら肉をバーベキューソースで味付け。肉は柔らかく、ナイフを骨と骨の間に刺し入れれば、力を込めることなくホロホロと崩れる。ボリュームはたっぷり2人分。365バーツ(約1280円)
ハーブクラストをまぶした白身魚のステーキ、タルタル添え。しっかり脂がのっており、意外にガッツリ。ハーブクラストのサクサクする歯ごたえが楽しい。295バーツ(約1030円)
メロン丸ごと1個分の果肉を使ったフルーツサラダ。小さく球状にくり抜かれたメロンの果肉は、日本のメロンほど甘くはなく、ドレッシングがよく合う。イチゴ、リンゴ、ドラゴンフルーツ、ナッツ類が、すっきりさと香ばしさを交互に演出。185バーツ(約650円)
ソフトドリンク2種。手前がマンゴー・キウイスムージー(95バーツ、約330円)、奥がフレッシュ・ココナッツ(85バーツ、約300円)
フレッシュ・ココナッツはココナッツ入荷時のみの限定メニューで、レギュラーメニューには載っていない。露店で売られているようなココナッツは皮がむかれていても固いが、これは完全に中の柔らかい実の部分だけをくり抜いて作られている。最初はストローが軽く刺さっていて、底まで貫くと実の中にある液体がグラスに注がれる仕掛け。実は全部食べられる

日沼諭史

1977年北海道生まれ。Web媒体記者、モバイルサイト・アプリ運営、IT系広告代理店などを経て、執筆・編集業を営む。IT、モバイル、オーディオ・ビジュアル分野のほか、二輪・四輪分野などさまざまなジャンルで活動中。どちらかというと癒やしではなく体力を消耗する旅行(仕事)が好み。Footprint Technologies株式会社代表。著書に「できるGoPro スタート→活用 完全ガイド」(インプレス)、「はじめての今さら聞けないGoPro入門」(秀和システム)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(技術評論社)などがある。