旅レポ

マリメッコづくしのフィンエアーで行くルスカシーズンのフィンランド旅(その2)

サウナヨガ&朝プールからスタートのヘルシンキ観光編

 9月上旬に開催されたフィンエアー主催のプレスツアーレポート、今回は2日目にヘルシンキで体験したサウナヨガやアルヴァ・アアルト展、ヘルシンキ・デザイン地区散策の様子などをご紹介します。午後は荷物をピックアップして空港へ。いよいよ“ルスカ(紅葉)”シーズンのラップランドへ飛びますわよ~。

まるでオシャレなカフェ♪ Hotel F6の朝食を食べたら早朝プールへ

さすがフィンランド、アラビアやイッタラなどの食器でブレックファースト

 前回フィンランドを訪れたときも感じたのですが、ヘルシンキのホテルは本当にオシャレ。特に朝食で使うお皿やコーヒーカップがイッタラやアラビアなど人気ブランドのものだったりするので、北欧食器が好きな人なら、朝からテンションアップしちゃうこと間違いなしです。ヨーグルトやシリアルの横には必ずてんこ盛りのベリー。そして日本だと少々お高めな意識高い系雑穀パンが種類豊富にあるので、普段ジャンキーの私でさえ、なんだかとってもウェルネスな人になった気がしてしまうから不思議です。

ホテルF6の朝食会場
ホテルF6の朝食はフィンランド産のオーガニックフード・野菜を使っています
お皿に盛った朝食

 ウェルネスな気になっただけではなく、この日は本当に超健康的に朝から活動しましたの。なんと8時過ぎからサウナヨガとモーニングスイム体験! 向かった場所はマーケット広場のすぐ隣で、ホテルF6から1kmも離れていないところにある「Allas Sea Pool」。2016年にオープンしたサウナを併設するヘルシンキ市民憩いの公共プールです。

前日に1人で見て回ったマーケット、朝一番はベリー類がたくさん出揃っていてとってもステキな光景でした
1kg5ユーロ(約660円、1ユーロ=約132円換算)と日本では考えられないほど安く売られています
ベリーを見ていると幸せな気持ちになるのはなぜでしょう
「Allas Sea Pool」からマーケット広場方面を眺めるの図

 まずはサウナヨガ。インストラクターは青い目が印象的なティナさん。本場フィンランドのサウナヨガ創設者で、たびたび日本にもサウナヨガを広めに来日している方です。

教えてくださったのはサウナヨガの創設者、ティナさん

 私たち日本人が想像するサウナよりずっと低い温度(50~55℃くらい)のなかで行なうサウナヨガは、ベンチに座っていくつかのポーズをとってエクササイズをする、1セッション30分ほどのプログラムです。それほど難しいポーズはないのですが、終わったころには身体の芯からじーんと温かくなっていて、筋肉がほぐれているのがよく分かりました。身体のバランスとコンディションが整うサウナヨガは寝つきをよくする効果にもつながるのだそうですよ。

水着を着てベンチに座りながらやります
バルト海に面した港に作られている「Allas Sea Pool」

 サウナヨガで身体をほぐしたところで、青空の下の屋外プールへGo! 27度に設定されている水温はもちろん外気より温かくて気持ちいい~! ゆっくり何往復もしている年配の方もいたり、クラス単位で遊びに来ている小学生たちもいたりと、地元の人たちに親しまれているプールなんだなぁと感じました。プールからあがったらシャワールームで着替えて併設のカフェでひと休み。アルコールも注文できる居心地のいいカフェでした。

併設のカフェ

フィンランドの最新デザインに触れるデザイン地区エリアめぐり

フィンランド独立100周年を記念して限定復刻したカルティオ タンブラー

 お次はヘルシンキの「Design District」と呼ばれるデザイン地区の散策です。現在ヘルシンキの街にはデザイン発信地として認定された約200の最先端ショップが集まったエリアがあります。お店はギャラリーやカフェ、レストラン、雑貨店などさまざまで、目印は店頭に貼られたロゴ入りステッカー。

石畳の街をトラムが走るヘルシンキ
認定ショップはこのロゴ・ステッカーが目印
日本でもセレクトショップなどに入っている「ラプアン カンクリ」。センス抜群のテキスタイル、最高級リネンのクロスなどが並びます

 ヘルシンキ自体が徒歩で見て回るのにちょうどいいサイズの街なので、このDesign District地区の散策といっても特に大変なことはありません。きっと「あっ、このお店も認定店なのね!」という感じで出くわせるはず。見ているとあれもこれもと財布の紐が思わず緩んでしまう魅惑のフィンランドデザイン。ヘルシンキの街を1日歩いていたらきっと目が肥えるでしょう。

キッチュなイスがかわいい
ヘルシンキシティミュージアム(なんと無料)の休憩スペース
小さいけれど個性的でステキなお店がいっぱい
エスプラナーディ通りにあるアラビアとイッタラのお店
全部シリーズで揃えたい! と思わせるディスプレイはさすが
フィンランド独立100周年の特別コレクション by イッタラ

アテネウム美術館でアルヴァ・アアルト展を見学。常設展示も見応えあり

アルヴァ・アアルト展にやってきましたの

 ヘルシンキ中央駅のすぐ近くにあるアテネウム美術館で、2017年5月から9月末まで開催していた企画展「Alvar Aalto - Art and the Modern Form」を見てきました。世界的に有名な建築家でありデザイナーでもあるフィンランド人のアルヴァ・アアルト(1898~1976)の作品を総括的に見ることができるこの展覧会は、今年のフィンランド独立100周年を記念しての催しだったのだそうです。

アテネウム美術館
アルヴァ・アアルトはフィンランドが生んだ建築家、デザイナー
アアルトといえばイスのデザインで有名。右は結核患者のためにデザインしたアームチェア

 私はどうしてもアルヴァ・アアルトといえば、Artek(アルテック)のスツール=「デザイナー」と連想してしまうので、建築家としてのアアルトが残した作品を見ることができるとても興味深い展示会でした。なかでもドイツの写真家Armin Linkeが撮影したアアルト建築の写真パネルがステキでした。

世界的な“建築家として知られるアアルト”の展示コーナー
フィンランド作家の作品を中心に数多くの絵画を所蔵するアテネウム美術館
アテネウム美術館で最も有名な1枚はこちらヒューゴ・シンベリの『傷ついた天使』。見ていたらなんとも言えない不思議な気持ちに……
ご多分に漏れずミュージアムショップも充実
Artek(アルテック)のスツールが203ユーロ(約2万6800円)で売っていました
ビュッフェランチを食べたアテネウムビストロ。ミートボールが美味しくて何個も食べたのは私です

北極圏の街レヴィを目指してフィンエアー・フライト

国内線もマリメッコなフィンエアー

 この日の午後はフィンエアーの国内線でラップランド地方に位置するキッティラ空港へフライト。飛行機の中から見た眼下の風景は、街や住宅っぽいものはほとんど確認できず、ひたすら森と湖が広がる北の大地! やってきました北極圏という感じです。

ルスカ(紅葉)シーズンが始まったばかりの森
北緯67度に位置するキッティラ空港に到着
な~んにもないところ!
北極圏の空港らしく、トナカイや雪の結晶モチーフがあちこちに

 キッティラ空港からクルマで20分ほど走って到着したレヴィという街がこの日の宿泊地。これからのシーズン、ヨーロッパ各地からウィンタースポーツを楽しもうと多くの観光客でにぎわうラップランド最大級のリゾート地です。宿泊した「ブレイク ソコス ホテル レヴィ(Break Sokos Hotel Levi)」も、すぐ裏がスキー場という立地。あと半月もすると初雪が降るというシーズンでしたが、きっと今は一面真っ白な銀世界が広がっていることでしょう。

ロッジ風の建物「ブレイク ソコス ホテル レヴィ」
ホテルのフロント
ホテル周辺はアウトドア・スポーツ用品店がずらり。すぐ向こうがスキー場
スタイリッシュかつ暖かい雰囲気のお部屋
スキーリゾートに来ているんだなぁと実感する風景
夜はホテルのすぐ近くにある「King Crab House」でシーフードディナー。まさかラップランドでカニを黙々と食べるとは思ってもいませんでしたが美味しかったです

 さて、ラップランドに来たので夜のアクティビティは「オーロラ鑑賞」だったのですが、残念ながら快晴で雲一つない好条件の空にもかかわらず、この日は現われてくれませんでした。ま、自然相手なので仕方ありませんわ~。

極寒のなか、ありったけの厚着をしてトイレをガマンして夜中まで待ったのですがオーロラは見えず
仕方ないのでセルフタイマーで自撮り記念写真を撮っていました

 いよいよ次回からラップランドの晩秋の大自然で楽しんださまざまなアクティビティをご紹介します。はたしてオーロラは見られるでしょうか???お楽しみに~♪

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。