イベントレポート
【パリ航空ショー 2019】三菱航空機、スペースジェット M100のキャビンモックアップ公開。スライドには派生型M200の姿も
MRJ90はスペースジェット M90、MRJ70はスペースジェット M100へ
2019年6月18日 20:24
- 2019年6月17日(現地時間)実施
フランス ル・ブルジェ空港で6月17日~23日(現地時間)、世界最大級の航空展示会「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2019」が開催されている。
三菱航空機は会期初日の17日、自社パビリオンでプレスカンファレンスを開催、MRJから改称した「Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)」について説明した。既報のとおり、同社は先行して開発を進めてきた90席仕様のMRJ90を「スペースジェット M90(SpaceJet M90)」、短胴派生型のMRJ70を「スペースジェット M100(SpaceJet M100)」へとそれぞれブランドを変更している(関連記事「三菱航空機、MRJの『Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)』改称を正式に表明」)。
これについて取締役社長の水谷久和氏は、「(MRJの)Regionalという名前を用いなくても我々の製品は理解してもらえるし、席数に合わせた名称にこだわる必要もない」と判断理由を挙げ、70席仕様の旧MRJ70をあえてSpaceJet M70とはしなかった理由を説明した。
市場戦略などは従来の説明を踏襲したが、同社パビリオン内にはスペースジェット M100のシートモックアップを展示しており、前方にはプレゼンテーションスライドで「Premium Class」と表現したシートが設置されていた。
肘掛けやその前方のカップ置き場、あるいはシート側面の雰囲気など、基本デザインは2015年のパリ航空ショーで展示したものとよく似ているが、縫い目など細部は異なっており、素材にも変化が見られる。シート上部の荷物棚には1人につき1つのスーツケース(One Rollerbag Per Passenger)を収納する余裕があり、居住空間の広さを改めてアピールした。
なお、スライドには長胴派生型と思われる「スペースジェット M200」のシルエットも現われたが、詳細な説明はされなかった。