イベントレポート
【パリ航空ショー 2019】ヴァージン・アトランティック航空、14機のエアバス A330-900neoを2021年までに導入。A330ceoをリプレース
新型機導入で効率を改善
2019年6月18日 09:26
- 2019年6月17日(現地時間)発表
フランス・ル・ブルジェ空港で6月17日~23日(現地時間)、世界最大級の航空展示会「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2019」が開催されている。
エアバスと英ヴァージン・アトランティック航空は6月17日、エアバスパビリオンで会見を開き、ヴァージンが現在利用しているA330ceoに変えて、最新ワイドボディ機のA330neoを14機導入する計画だと明らかにした。
ヴァージン・アトランティック航空 CEOのシャイ・ウェイス氏は「当社はA330neoの効率の高さを評価しており、14機を2021年までに導入し、同時に6機をオプションとしている契約を締結した」と述べ、オプションを含めるとA330neoを20機導入することを明らかにした。
A330neoファミリーのA330-900型機を14機導入し、6機はオプションとして契約
会見の冒頭でエアバス CEOのギヨーム・フォーリィ氏が「我々はパートナーとの提携を重視しており、ヴァージン・アトランティック航空との提携を発表できて非常に喜んでいる」と述べ、ウェイスCEOを紹介した。
ウェイス氏は「我々は“Velocity”という名前の新しい3か年計画を公開したばかりで、それはヴァージン・アトランティック航空を世界で最も愛される旅行の企業にしたいというものだ。その目標を実現するために機材の更新を積極的に行なっており、現在利用しているA330ceoの置き換えとして、A330neoファミリーのA330-900型機を14機、2021年までに導入する」と述べ、同社の機材の計画を更新し、A330neoの総称で知られる最新のA330のうち、A330-900型機を2021年までに導入するという計画を明らかにした。
エアバスによれば、A330neoは従来型のA330と比較して座席1つあたり25%の燃費が改善していること、従来型のA330の平均と比較して航続距離が1500海里(約2778km)伸びるという特徴を備えており、エアライン各社から人気を集めているという。
エアバスが公開したニュースリリースによれば、ヴァージン・アトランティック航空が購入を決めたのは8機と、Air Leaseからのリースによる6機という合計14機。さらにウェイスCEOによれば「オプションとして6機」とのことで、以上すべてを含めて20機という契約だ。
なお、「エンジンに関しては我々は常にロールスロイスを選択しており、これまでトラブルは一度も起こしていない」(ウェイス氏)とのことで、ロールスロイスの最新世代エンジン「Trent 7000」が選択されている。また、新しい主翼とA350XWBのようなシャークレット(ウイングレット)を装備するほか、顧客サービスとして機内エンタテイメントとWi-Fiも搭載している。