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日本トランスオーシャン、イリオモテヤマネコ発見50年を記念したデカール機を就航

9機のボーイング 737-400型機に貼付

2015年12月19日~2016年3月31日 運航

ボーイング 737-400型機にイリオモテヤマネコ発見50年を記念したデカールを貼付

 JTA(日本トランスオーシャン航空)は12月17日、「イリオモテヤマネコ発見50年」をモチーフとしたデカールを貼り付けた機材を12月19日から就航すると発表した。

 イリオモテヤマネコは沖縄県西表島にのみ生息する固有種で、1965年に発見され現在の推定生息数はわずかに100頭あまり。環境省が公表している第4次レッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」=「ごく近い将来における野性での絶滅の危険性が極めて高いもの」に分類されている。

 2015年はイリオモテヤマネコが発見されてから50年目の節目となることから、JTAでは発見50年における活動を応援している。これまでに同社の機内誌「Coralway(コーラルウェイ)」やWebサイト「美ら島物語」での紹介、保護活動の一部に充てられる関連グッズの機内販売などを実施しており、今回のデカール機就航もその一環となる。

 デカールは版画家、蟹江杏(かにえ あんず)氏によるイラストをデザインしたもので、搭乗ドア右側、「one world」デカールの下側に貼り付けられる。なお、このイリオモテヤマネコデカール機の愛称について確認したところ、名前はまだ無い、とのこと。

 対象機種は同社が保有するボーイング 737-400型機のうち9機。登録記号はJA8525、JA8597、JA8938、JA8991、JA8993、JA8994、JA8995、JA8996、JA8998。SWALジェット(登録記号:JA8999)、ジンベエジェット(登録記号:JA8939)、さくらジンベエ(登録記号:JA8992)は対象外。貼り付け期間は2016年3月31日まで。

蟹江杏氏のイラストをデカール化
イリオモテヤマネコ発見50年をモチーフとしたデカールが貼られたJTAのボーイング 787-400型機(登録記号:JA8995)
貼り付け位置は搭乗ドアの右側下部
JA8597もデカールが貼られていた
12月20日時点ではJA8996は未貼り付け
SWALジェットなど特別塗装機は対象外

(安田 剛)