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「高輪ゲートウェイシティ」2025年3月27日に開業決定。JR東日本 喜㔟社長がプロジェクト全貌発表
2024年10月30日 14:04
- 2024年10月30日 発表
JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅周辺で進めている再開発プロジェクト「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」について、開業日を2025年3月27日に決定したことを発表した。
10月30日に都内で会見を開き、東日本旅客鉄道 代表取締役社長 喜㔟陽一氏がグランドオープンまでの全体概要を公開。また、次世代に向けた交流・発信拠点となる文化創造棟(仮)についてJR東日本文化創造財団 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室長 内田まほろ氏が説明し、同商業施設の正式名称を「MON Takanawa: The Museum of Narratives(モン タカナワ: ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)」に決定したことを明かした。会館は2026年春を予定している。
TAKANAWA GATEWAY CITYは、品川車両基地跡地の約13ヘクタールに誕生する新街区で、国内最大規模の「エキマチ一体のまちづくり」事業。2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅(山手線、京浜東北線)に隣接して南北約1.6kmにおよぶひとつのまちとなり、建設中のオフィスや住宅、商業施設などが入る高層ビル群、エキナカ公園空間「Eki Park(エキパーク)」などが今後、順次開業していく。総事業費は約6000億円。
新街区のビル群は、全5棟(高層4棟・低層1棟)で構成される。大規模コンベンションホールやオフィス、首都圏初進出のラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」、ルミネ史上最大規模の商業施設「ニュウマン高輪」、新観光拠点のトラベルサービスセンターなどが入る駅直結の南北ツインタワー「THE LINKPILLAR I South/North(ザ リンクピラー ワン サウス/ノース)」、オフィスやクリニック、フィットネス、国史跡指定された高輪築堤を保存・活用するためのギャラリーなどが入る「THE LINKPILLAR II(ザ リンクピラー ツー)」、高級高層賃貸住宅がメインの住宅棟「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」。そして、新しい街のシンボルとなる文化創造棟「MON Takanawa: The Museum of Narratives」は建築家・隈研吾氏がデザインを手掛けた螺旋状の低層施設になっており、展示場やホールを併設するほか、緑あふれる屋上庭園を備える。
2024年度末(2025年3月27日)にTHE LINKPILLAR Iおよび高輪ゲートウェイ駅を全面開業したのち、その他の棟(THE LINKPILLAR II・文化創造棟・住宅棟)および各棟周辺エリアを2025年度中に開業する。周辺エリアは、東海道五十三次から着想を得た自然豊かなランドスケープ「53 Playable Park」とし、南北約1km以上にわたって点在するストリートや広場などを整備する。
商業施設「ニュウマン高輪」は、THE LINKPILLAR I South(1~5階フロア)、THE LINKPILLAR I North(1~5階フロア/28~29階フロア)、THE LINKPILLAR II(2~3階フロア)の3棟にまたがり、延床面積約6万m2に約200店舗が入る。2025年3月27日まちびらきから2026年春にかけて順次開業する。
TAKANAWA GATEWAY CITYのまちびらき150日前というタイミングで全容を明らかにした喜㔟氏は、「江戸の玄関口としての役割を担った歴史的背景および国内初の鉄道が走った地におけるイノベーションの記憶を継承し、“100年先の心豊かなくらしのための実験場”」とするコンセプトを改めて強調するとともにグランドオープンに向けて「より良い未来の実現のために」と意気込みを示した。