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2025年3月開業「高輪ゲートウェイシティ」のビル内部を見てきた! 高層階にはホテルが出店、2階は駅直結デッキに

2024年3月6日 公開

報道公開された複合棟Iの南棟(地上30階、地下3階、高さ約159m)

 JR東日本は3月6日、高輪ゲートウェイ駅周辺の開発プロジェクト「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」の工事現場を報道公開した。公開されたのは複合棟I南棟で、駅と直結する2階部分と中層に位置する14階の一部を撮影することができた。

 JR東日本が進めているTAKANAWA GATEWAY CITYは、品川車両基地の設備や車両留置箇所の見直しによって創出された約13ヘクタールの用地を再開発するもので、2020年3月14日には高輪ゲートウェイ駅(山手線、京浜東北線)が開業している。駅周辺は新たな街区として、オフィスや住宅、商業施設などが入る高層ビル群が建設される予定だ。

 今回撮影が許可された複合棟I(北棟・南棟)は駅にほど近い4街区に位置するもので、南棟にはハイグレードなオフィスとコンベンション・カンファレンス機能を持つ大規模ホール、高層階にはラグジュアリーホテルが入居し、低層階には商業施設がオープンする予定になっている。

TAKANAWA GATEWAY CITYの概要
今から4年前、開業直前の高輪ゲートウェイ駅の周辺

 現地では14階の4つの角から撮影することができた。北の方角には東京タワーを見ることができ、今回は残念ながら目にすることはできなかったが、天気がよければ西の方角には富士山も見えるそうだ。南側では0.9km先にある品川駅が目に入り、東側には2kmほど先にあるレインボーブリッジを見ることができた。

北側の景色
北棟も工事が進められている。両タワーの中間は7000m2の広場になる予定
天気がよければ富士山が見えるはずの西側の景色
フロアの天井高は2.95m
南側からは品川駅が見える
品川車両基地もよく見える
東側の景色
レインボーブリッジや豊洲のタワーマンションも見える

 2階は高輪ゲートウェイ駅に直接アクセスできるデッキになっており、こちらも工事が進められていた。担当者によると「工事は順調に進んでいます」とのことで、予定されている2025年3月には完成(駅周辺エリアや複合棟I)すると話していた。また、TAKANAWA GATEWAY CITYを拠点とした広域スタートアップエコシステムの構築にも取り組むとしている。これは街に訪れる10万人のビッグデータをもとに、100年先を見据えた環境・モビリティ・ヘルスケアを重点テーマとした新たなソリューションを生み出すプロジェクトであり、「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars' Hub」と名付けられている。東京大学、シンガポール国立大学(NUS)、博報堂、リバネス、ジェイアール東日本企画などを運営パートナーとして迎え、国内外のスタートアップ100社以上を支援する。

2階は高輪ゲートウェイ駅とデッキで結ばれる
新しい改札口を設けるために工事が始まっている
街を使った広域スタートアップエコシステムを説明しているところ