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ユニクロ、2024年春夏コレクション発表。色・素材・機能で“軽やか”に着るオンオフ問わない都会的カジュアルに注目
トレンドのデニムやゆったりパラシュートパンツなど新作続々
2024年2月8日 12:35
- 2024年2月7日 開催
ユニクロは2月7日、2024年春夏シーズン直前の展示会「UNIQLO 2024 SPRING/SUMMER LifeWear Collection」を開催した。
今季のメインテーマは「Lightness(ライトネス)」。シンプルなのに機能性を備え、男女問わず、オンオフの縛りなく着られるクリーンカジュアルが定着してきたなか、そういったシーン・テイスト・スタイルの垣根を“軽やか”に行き来する着こなしを提案する。
例えば、麻や綿の素朴でエクリュな色合い。くすみピンクのように柔らかいペールトーンを取り入れ、着心地は天然素材のリネンやスーピマコットンで優しく、ジャケットやTシャツはより薄く快適にするなど。
ユニクロの高コスパな「LifeWear」(ライフウェア=日常に欠かせないウェア)を象徴する定番アイテムたちと、2月~4月にかけて順次発売している新作アイテムを織り交ぜながら、この春夏を彩るさまざまなコーディネートを披露した。
また、ここ数年はコロナの影響もあってユニクロのプレスルームで行なっていた展示会だが、今回は久しぶりに東京・六本木会場での盛大な開催。演出にもこだわり、LifeWearと同じく“日常の生活に欠かせない電車や駅”に入り込んだかのようなセットを設け、コア商品を紹介する3つのゾーン(Lifestyle/Function/Texture)を展開した。
自由に楽しむ日常のファッション「Lightness in Lifestyle」
まずは、ファッション性を訴求する「Lifestyle(ライフスタイル)」ゾーン。ビジネスパーソンやストリートパフォーマーなどさまざまな人が行き交う“駅のホーム”を舞台に、自由で都会的なコーディネートを見せた。
注目商品はトレンドのデニムやゆったりシルエットのカーゴパンツ、パラシュートパンツ、さらりとした肌触りで動きやすいエアリズムワンピースなど。スウェットやシャツといったベーシックなアイテムと組み合わせることで、いつもの定番カジュアルにスポーティなテイストが融合した春夏らしいスタイルとなる。
暑さやムレを快適に乗り切るアイテム「Lightness in Function」
続いては、見た目だけはでない機能性を訴求する「Function(ファンクション)」ゾーン。
ユニクロを代表するエアリズムをはじめ、伸縮・軽量・速乾で丸洗いもできる感動ジャケット&パンツのセットアップ、着るだけで紫外線を90%以上カットするポケッタブルUVカットパーカ、雨風を防いで湿気は逃すブロックテックパーカ(3Dカット)、防風性がありながら裏地メッシュで着心地のいいウィンドウプルーフブルゾンなど、春先や暑い夏のあらゆる天候に対応したアイテムを揃える。
電車内を再現した展示スペースでは、これら機能性重視アイテムをおしゃれに着こなす動くマネキンたち。車窓には、ユニクロ有明本部へ向かうゆりかもめの景色や突然の雨が降り出す演出も加わり、リアルな日常の世界観が表現された。
天然素材を活かした春夏らしいスタイル「Lightness in Texture」
3つ目のゾーンは、リネンやコットンなどの天然素材にフォーカスした「Texture(テクスチャー)」。
キーアイテムは、上質なヨーロピアンリネン100%使用の「プレミアムリネンシャツ」をはじめ、これ1枚で着られる異素材ミックスのブラトップワンピース、涼し気なラフィア素材を使用したラウンドミニショルダーバッグ、ふわっと裾にボリュームのあるクリンクルコットンティアードスカートなど。
ディスプレイには、実際にプレミアムリネンが栽培されているヨーロッパの庭をイメージしてさまざまな花や植物をあしらい、涼し気でバケーション感のあるサマーカジュアルコーデをラインアップした。
そのほか今シーズンは注目コラボ続々。古着を楽しむ“オールドユニクロ”プロジェクトにも期待
イギリス出身の名デザイナー、クレア・ワイト・ケラーによる「UNIQLO:C」第2弾が、2024年春夏コレクションとして登場。
シアーボリュームブラウス(長袖)やプリーツスカート、リラックステーラードジャケット(セットアップ)、スタンドカラーオーバーサイズコートなど、フレッシュでエネルギーあふれる色鮮やかなアイテムを展開する。
最先端なデザインが人気の「Uniqlo U」では、ルーズフィットながら清潔感があり、ジェンダーレスで楽しめる現代的なシルエットの春夏新作アイテムがラインアップ。
リボンの結び位置で見せ方を変えられるボックスワンピースやUVカットのトレンカ、ポケットがたくさんついたベストにドローストリングバックパックなどは、街なかだけでなくアクティブなシーンでも活躍しそう。
バラエティに富んだコラボが勢ぞろいの「UT」では、テート美術館とのコラボ第1弾となる「Curated by Tate」が発売。またニューヨーク近代美術館(MoMa)収蔵のアイコニックな作品をアレンジしたグラフィックTシャツに、ボストン美術館収蔵の北斎作品を独自に組み合わせた「Hokusai Remixed」。
さらに、ミッキーマウス短編映画のポスターアートを用いた「ディズニー ヴィンテージ ポスターコレクション」では、これまでのかわいらしいディズニーUTとは一変し、レトロで色鮮やかなデザインのTシャツがラインアップしている。
ほかにもカプコン40周年記念として、人気ゲーム「ロックマン」「STREET FIGHTER」「鉄拳」などとコラボ。原画やシリーズロゴ、キャラの細かいアクションを活かしたデザイン性の高いTシャツが揃い、こちらもファン必見のコレクションだ。
最後に紹介するのは、“服をもっと長く楽しんでほしい”という想いから昨秋に始まった古着プロジェクト「RE.UNIQLO」。店舗の回収ボックスなどで集めた服を厳選し、洗浄・染色することで味わいのある“懐かしいのに新しい”アイテムに蘇らせる。古いものだと90年代のシャツやパーカー、トレンチコート、ジーンズなどがあり、当時の値段以下で手に入るという。
「RE.UNIQLO」は期間限定の販売会やイベントなどでしかお目見えしないが、今後は同プロジェクトにも力を入れ、試験的に店舗での導入機会を広げていきたいとのこと。2024年は、一周まわってカッコいい一点モノのオールドユニクロにも注目したい。
なお全国のユニクロ店舗では、今回紹介した春夏商品のディスプレイを2月9日から順次スタートする。