ニュース
ワークマン、機能レベルを耐雨度/防寒度/ストレッチ度で格付けしてより選びやすく。大人カジュアルなメンズ商品多数
2024年秋冬新製品発表会に行ってきた
2024年8月26日 19:34
- 2024年8月26日 発表
ワークマンは8月26日、都内で2024年秋冬新製品発表会を開催。「機能の格付け、始まる」と題して、機能レベルを格付けしてより選びやすくしていくと発表した。
同社専務の土屋哲雄氏によると、ウェアには備えている機能を示すピクトグラムをつけており、260個のピクトグラムが存在しているという(取材時点)。しかし、ピクトグラムは機能の有無が分かるだけで、顧客は製品を選びにくい状態だった。
そこで、機能性を求めて購入する人に対し、機能レベルが分かるように格付けを行なっていくという。例えば、耐雨度では耐水圧・透湿度・撥水度をそれぞれ1~5のレベルで表示し、総合的に評価。Grade3が小雨用、4が本降り、5が豪雨と表示している。
土屋氏は、小雨用は軽くて通気性がよく涼しい、豪雨用は大雨に耐えられるが暑くて重いなどメリット・デメリットがあるので機能レベルを参考に使い分けてほしいと語った。
今回は耐雨度のほか、防寒度・ストレッチ度・美脚度の格付けを開始。なお、品質管理部の藤本氏によると、美脚度はあくまで“自社見解”とし、なりたい自分を表現できるようにシーンに合わせた指標としてほしいとしている。
来春には冷感度・UV防止度・収納度も加える予定。プロ用の素材として同社はすでに持続冷感マイナス10℃の素材やUVカット素材などはあるため、これらの素材を大人カジュアルなデザインとして展開していくという。
機能性を武器に他社アパレルにも負けない商品展開を
また、土屋氏は「ワークマン女子」で展開する一手についても語った。
これまでワークマン女子では特徴のある商品を多く取り扱っていたが、来店頻度が低くなってしまったため、メインのマーケットを狙って下着を展開し、成功。これを受けて、今後はレディースでは「キレイめ」カジュアルコーデ、メンズでは「大人カジュアル」シリーズを展開していくという。
これまでワークマン女子で取り扱っていたメンズ商品はワークマンplusなど既存店との共通商品が多く、派手なデザインが入ってきてレディース商品とのデザインのミスマッチがあった。
しかし、今後「大人カジュアル」シリーズを増やしていくことでレディース・メンズとも統一感のあるデザインにし、リンクコーデなどもしやすくしていくことでニーズに応えていく考え。
また、メインのマーケットである「大人カジュアル」は業界内での競合他社との差別化が必須とし、機能の格付け・地味でも光るデザイン・定価は半額の3つの特徴を掲げている。
「機能の格付け」は機能性ウェアと同様、一般のシャツやパンツでも格付けを行ない、「地味でも光るデザイン」は競合先はマーケットが大きく無難なデザインが多いため、自社の市場を生かして冒険したデザインを作っていく。「定価は半額」は他社が3900円なら1500円で展開し、同社ならではの低価格を維持し、競合他社との差別化を図る。
土屋氏は、「機能の格付け」の格付け基準を公開し、競合先、素材メーカーへ普及を計り、国内標準にしていき、最終的には世界標準にしてきたいと展望を語った。
そのほか、新たな取り組みとして「学生デザイナーコラボ企画」の第1弾、「名古屋モード学園×Workman Colors」の17製品も新発売する。