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大阪駅在来線~うめきた地下口はどうやって行く? 新改札「大阪駅西口」とあわせて解説します

既存ホーム~新エリアは約8分

2023年3月18日 開業

3月18日に開業する大阪駅西口。“水の都 大阪”をイメージし、水をテーマとしたデザインを採用している

 JR西日本は、3月18日に開業する大阪駅うめきたエリア新ホームや、新設される改札口などを報道公開した。

 その概要については既報のとおりだが、本稿では、大阪駅に新設する改札口「大阪駅西口」の様子や、大阪駅在来線ホームや大阪駅西口からうめきたエリア「大阪駅うめきた地下口」への導線について紹介する。

大阪駅西口は“水”をテーマとしたデザインを採用

 大阪駅の新改札口「大阪駅西口」は、大阪駅の西エリアの高架下、既存在来線ホームとうめきたエリア新ホームの導線上に位置している。

 大阪はその昔、水の都と呼ばれるほどに水運で発展した。現在の大阪駅周辺も、淀川をはじめとして、多くの川や水路が入り組んでいる。そこで大阪駅西口の構内は、水をテーマとしたデザインが数多く採用されている。

 大阪駅西口を入って改札へと進むコンコースでは、天井の照明に水の波紋をイメージした同心円状のデザインを、柱には掘割や水路、水をイメージしたデザインをそれぞれ取り入れている。

大阪駅西口の改札外コンコースの天井には、水の波紋をイメージした同心円状のデザインを採用
柱には掘割や水路、水をイメージしたデザインのパネルが取り付けられている
床は市松模様を採用している
西口改札

 改札内コンコース中央付近にある待ち合いエリアには、大阪市内の有名な橋をモチーフとしたデザインを採用する9本の柱を用意。中央の柱には難波橋や大阪市章にも採用されている、難波江の浅瀬に立てられていた水路の標識「みおつくし」を盛り込んだデザインを採用。そのほか、天神橋の裏側を船から見た様子をモチーフとしたデザインや、水晶橋、戎橋をモチーフとしたデザインの柱を用意。こういった異なるデザインの柱が並ぶことで、西口コンコースは画一的ではない独特な印象の空間となっている。

 また、天井の照明は波をイメージした曲線のデザインを採用。このように、西口の空間全体が水をテーマとした特徴的なデザインを採用することで、魅力的な空間に仕上がっていると感じる。

西口改札内コンコース。コンコース中央の待ち合いエリアには、特徴的なデザインの9本の柱がある
それぞれの柱には、難波橋や天神橋など大阪の橋をイメージしたデザインを採用している
中央の柱には、大阪市の市章で、難波橋の欄干にも採用されている「みおつくし」のデザインを採用
待ち合いエリアということで、中央の柱には時計も埋め込まれている
四方の角の柱は、天神橋を船で下から眺めた景色をイメージしたデザイン
こちらは、水晶橋をイメージしたデザイン
お好み焼きで使うヘラが並ぶようなデザインは、戎橋の欄干デザインをモチーフにしているという
天井の照明は、波をイメージした曲線のデザインを採用

大阪駅の既存ホームからうめきた新エリアへの移動時間は約8分

西口コンコースから改札内地下連絡通路を通り、うめきた地下口改札まで移動する様子

 大阪駅の既存在来線ホームから大阪駅西口へは、各ホームの神戸寄りのホーム端からアクセスできる。各ホームに、西口コンコースへとつながる階段を設置、また階段の後方にはエレベーターとエスカレーターも設置している。

既存の在来線各ホームには、神戸寄りのホーム端に西口へとつながる通路を用意
西口コンコースへとつながる階段
階段の上には、西口はうめきた地下口、うめきたエリア新ホームへの案内板を設置
壁には、より詳しい案内板を設置
階段の奥には、上下のエスカレーターとエレベーターを設置

 既存在来線ホーム端の階段を降りると、正面に西口コンコースがひろがり、まっすぐ向かって進むと西口改札へ抜ける。そして、階段を降りて右手に進むと、うめきたエリアの新ホームおよびうめきた地下口へアクセスできる改札内地下連絡通路へと続く。

 うめきた地下口へ続く改札内地下連絡通路は、まずはじめに比較的深い階段、エスカレーター、エレベーターがあり、その先に約70mの地下連絡通路がある。その地下連絡通路を進んだ先には、うめきた地下口の改札内コンコースへとつながる階段、エスカレーター、エレベーターがある。

 そこを登るとうめきた地下口の改札内コンコースとなり、そこから新ホームやうめきた地下口改札にアクセスできる。

既存の在来線ホームから階段を降り、西口コンコースを右手に進むと、うめきたエリアの新ホームやうめきた地下口への改札内地下連絡通路がある
改札内地下連絡通路の入り口には、階段とエスカレーター2本、エレベーターを設置
地下連絡通路は比較的深い場所にあるため、階段やエスカレーターは比較的長い
地下連絡通路は距離が約70mある
地下連絡通路天井の案内板
こちらは、柱に設置されている案内板
うめきた地下口へつながる階段。エスカレータ2本とエレベーターも設置している
階段を登ると、うめきた地下口のコンコースへ到着
こちらが、うめきた地下口の改札内コンコース

 なお、既存の大阪環状線ホームの中央付近から、新ホームの23~24番線ホームの中央付近への移動時間は約8分だという。実際に、西口コンコースから改札内地下連絡通路を通り、うめきた地下口改札まで筆者がやや早足で歩いてみたところ、およそ2分かかった。その移動の様子を動画に収めたので、チェックしてみてもらいたい。