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大阪駅在来線~うめきた地下口はどうやって行く? 新改札「大阪駅西口」とあわせて解説します
既存ホーム~新エリアは約8分
2023年3月17日 13:06
- 2023年3月18日 開業
JR西日本は、3月18日に開業する大阪駅うめきたエリア新ホームや、新設される改札口などを報道公開した。
その概要については既報のとおりだが、本稿では、大阪駅に新設する改札口「大阪駅西口」の様子や、大阪駅在来線ホームや大阪駅西口からうめきたエリア「大阪駅うめきた地下口」への導線について紹介する。
大阪駅西口は“水”をテーマとしたデザインを採用
大阪駅の新改札口「大阪駅西口」は、大阪駅の西エリアの高架下、既存在来線ホームとうめきたエリア新ホームの導線上に位置している。
大阪はその昔、水の都と呼ばれるほどに水運で発展した。現在の大阪駅周辺も、淀川をはじめとして、多くの川や水路が入り組んでいる。そこで大阪駅西口の構内は、水をテーマとしたデザインが数多く採用されている。
大阪駅西口を入って改札へと進むコンコースでは、天井の照明に水の波紋をイメージした同心円状のデザインを、柱には掘割や水路、水をイメージしたデザインをそれぞれ取り入れている。
改札内コンコース中央付近にある待ち合いエリアには、大阪市内の有名な橋をモチーフとしたデザインを採用する9本の柱を用意。中央の柱には難波橋や大阪市章にも採用されている、難波江の浅瀬に立てられていた水路の標識「みおつくし」を盛り込んだデザインを採用。そのほか、天神橋の裏側を船から見た様子をモチーフとしたデザインや、水晶橋、戎橋をモチーフとしたデザインの柱を用意。こういった異なるデザインの柱が並ぶことで、西口コンコースは画一的ではない独特な印象の空間となっている。
また、天井の照明は波をイメージした曲線のデザインを採用。このように、西口の空間全体が水をテーマとした特徴的なデザインを採用することで、魅力的な空間に仕上がっていると感じる。
大阪駅の既存ホームからうめきた新エリアへの移動時間は約8分
大阪駅の既存在来線ホームから大阪駅西口へは、各ホームの神戸寄りのホーム端からアクセスできる。各ホームに、西口コンコースへとつながる階段を設置、また階段の後方にはエレベーターとエスカレーターも設置している。
既存在来線ホーム端の階段を降りると、正面に西口コンコースがひろがり、まっすぐ向かって進むと西口改札へ抜ける。そして、階段を降りて右手に進むと、うめきたエリアの新ホームおよびうめきた地下口へアクセスできる改札内地下連絡通路へと続く。
うめきた地下口へ続く改札内地下連絡通路は、まずはじめに比較的深い階段、エスカレーター、エレベーターがあり、その先に約70mの地下連絡通路がある。その地下連絡通路を進んだ先には、うめきた地下口の改札内コンコースへとつながる階段、エスカレーター、エレベーターがある。
そこを登るとうめきた地下口の改札内コンコースとなり、そこから新ホームやうめきた地下口改札にアクセスできる。
なお、既存の大阪環状線ホームの中央付近から、新ホームの23~24番線ホームの中央付近への移動時間は約8分だという。実際に、西口コンコースから改札内地下連絡通路を通り、うめきた地下口改札まで筆者がやや早足で歩いてみたところ、およそ2分かかった。その移動の様子を動画に収めたので、チェックしてみてもらいたい。