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デュシット、2023年開業の高級ホテル「デュシタニ京都」と地域の活気楽しむ「ASAI 京都四条」。タイ主要経営陣らが日本初進出をPR

2023年2月20日 発表

2023年6月・9月 開業

デュシットが2023年京都に開業するホテル2軒の詳細を発表

 デュシット・インターナショナルは2月20日、今年京都へ開業する2軒のホテル「デュシタニ京都」と「ASAI 京都四条」の施設概要とコンセプトについて詳細を明かした。同日、グループ最高経営責任者のスパジー・スタンパン氏および主要経営陣らが来日し、在東京タイ王国大使館にてメディア向けイベントを開催。日本初進出となる両ブランドの特徴とともに説明を行なった。

2023年9月開業、ラグジュアリーホテル「デュシタニ京都」

ラグジュアリーホテル「デュシタニ京都」のロビーイメージ

 同グループの旗艦ブランドであり、5つ星の高級ホテル「デュシタニ(Dusit Thani)」を冠するデュシタニ京都が9月に開業する。場所は、京都駅からほど近い世界遺産「本願寺」の門前町に位置。

 4階からなる建物には、タイのおもてなし精神と日本の伝統を融合した147室の優雅な客室を有する。131室ある「デラックスルーム」(40m2)を中心に、さらに開放的な「デラックススイート」(80.5m2)や「コーナースイート」(88m2)、1室だけの「インペリアルスイート」(173m2)など、客室タイプも幅広い。

 そのほか館内にはデュシタニブランドを象徴する洗練されたロビーラウンジや四季を彩る中庭を設け、すべての場所で快適に過ごせるようこだわりを尽くした。タイのアユタヤと京都という2つの古都から着想した建築デザインも特徴で、仏塔のチェディや五重塔の屋根を彷彿とさせるモダンな曲線がホテルの至るところで個性的に表現される。

京都・西本願寺の門前町に建つ「デュシタニ京都」

 また食事処には、鉄板焼きレストラン「紅葉」、地下のバー「Den Kyoto(デン京都)」、京都初タイデザートのアトリエ「Kati(カティ)」、そしてホテルのシグネチャーレストランとなるタイ料理店「Ayatana(アヤタナ)」をオープンする。

 監修を務めるのは、ミシュランで複数年にわたり1つ星を獲得してきたバンコクのレストラン「Bo.Lan (ボー・ラン)」の名シェフ、ドゥアンポーン・ソンヴィサヴァ氏とディラン・ジョーンズ氏。五感を刺激するタイ伝統料理や南国らしいココナッツベースのスイーツを堪能できるという。

レストランの監修を務めるドゥアンポーン・ソンヴィサヴァ氏とディラン・ジョーンズ氏
シェフの腕前を取材陣に披露。旬のフルーツや魚介類、豚、香草などを生かしたタイならではの軽食が振舞われた

 また「デュシタニ京都」では、古代タイの健康療法を取り入れたスパトリートメントやマッサージ、フィットネスジムといった「デバラナウェルネス」にも注力しており、宿泊者に心と身体の安らぎを提供する。

2023年6月開業、ライフスタイルホテル「ASAI 京都四条」

ライフスタイルホテル「ASAI 京都四条」のロビーイメージ

 デュシタニ京都に先行して6月に開業を迎える「ASAI 京都四条」は、「BE A LOCAL EVERYWHERE.」というコンセプトのもと同グループが展開する新しいブランドで、ASAI(アサイ)とはタイ語で「地元の人と共に生きる」ことを意味する。場所は「京の台所」といわれ活気に満ちた錦市場のほど近く。

 ここでは探究心旺盛なミレニアル世代をメインターゲットに、上質なベッドや水圧のパワフルなシャワーを備え、小さめながら機能性を重視した全114の客室(14~20m2)を用意している。

 灯篭をイメージしたライティングや石製のカウンター、壁のタイルなどの施設デザインは京都らしい落ち着きを感じる一方、「Eat(食べる)/Work(学ぶ)/Play(遊ぶ)エリア」をテーマに設けた広い共用スペースでは、宿泊者のみならず地元の人々が集い交流することができる。

京都の文化を体験したり、地元の人とのふれあいを楽しむ滞在を提案

 また食事処として、タイのストリートフード文化にインスパイアされた「ソイ・ガング」を併設する。メニューは、屋台気分で気軽に楽しめるカレーやオリジナルカクテル、マンゴーやココナッツをベースにしたデザートなど。タイ本社のフード部門とコラボにより、新鮮で質の高い材料を用いた品々を用意するほか、地元レストランやシェフとの定期的なコラボも展開していくという。

新規ホテルについて解説する、デュシット・インターナショナル 京都エリア統括総支配人兼ASAI 京都四条 総支配人の山下誠氏

スパジー・スタンパン氏「単にラグジュアリーな高級ホテルに留まらない体験を提供したい」

 駐日タイ王国特命全権大使 シントン・ラーピセートパン氏は冒頭あいさつのなかで、「タイは観光業においてホスピタリティと質の高いサービスという強みを誇りに持っている。また長年にわたって日本とタイの両国民は、相互の尊敬と思いやりの絆で結ばれている」とコメント。

 タイを代表するホテルブランドが日本に進出することは「両国間の関係の親密さとタイの大手企業の日本市場に対する信頼を表わしている。京都の深い文化とデュシット・ホテルズ&リゾーツのタイらしい優雅さが相まって、世界中のお客さまに特別な滞在サービスを提供していくことで日本の観光産業に貢献することを楽しみにしている」と賛辞を述べた。

駐日タイ王国特命全権大使 シントン・ラーピセートパン氏

 デュシット・インターナショナルのホテル運営事業部であるデュシット・ホテルズ&リゾーツは、70年以上にわたり世界の主要都市でホテルやリゾートを運営してきた経験を活かし、滞在における4つの優雅さの柱「ゲスト1人ひとりに合ったきめ細やかなサービス」「幸福感(ウェルビーイング)」「地元とのつながり」「サステナビリティ」」をかかげている。

ホテル滞在において大事にしている4つの優雅さ

 現在、世界70か国で展開するブランドは、今回京都にオープンする「デュシタニ(Dusit Thani)」と「アサイ・ホテル(ASAI HOTELS)」ほか、ラグジュアリーなブティックホテル「デュシット デバラナ(Dusit Devarana)」、セレブ感のある「デュシット D2(dusitD2)」、ミッドスケールのホテル「デュシット プリンセス(Dusit Princess)」の5つ。サービスを拡大し、高級ヴィラ「エリート ヘブン(Elite Havens)」なども手掛けている。

1970年に創業したフラグシップホテルの「デュシタニ バンコク」(リニューアル休業中)は当時のホテル・オークラ社長 野田岩次郎氏を通じて建築・設計が実現化したことから日本との縁が深い

 これら背景を踏まえ、グループ最高経営責任者のスパジー・スタンパン氏は「歴史ある京都という街で、タイならではの優雅なホスピタリティという独自のブランドを披露し、ダイナミックな新規ホテル2軒を通じてタイと日本の大切な絆に敬意を表わすことができることをうれしく思う。私たちの目標は、豪華な宿泊施設を提供するだけでなく、効率的かつサステイナブルな方法で地域社会に貢献すること。グループ内の相互関連事業(ホテル&リゾーツ、不動産、教育、食品)をフルに活用して、ゲストの期待を上回る包括的で360度の経験を提供し、すべてのステークホルダーに持続的な価値を提供することに専心していきたい」と想いを語った。

デュシット・インターナショナル グループ最高経営責任者のスパジー・スタンパン氏

 また今後「東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台のような主要都市でネットワークを拡大する方策を模索しており、同時にホテル以外の事業部門を展開する機会も探っていく」という。

 なお「デュシタニ京都」「ASAI 京都四条」の予約受付は3月以降になる予定で、宿泊料金含めプランが決定次第、公式Webページなどで発表するとしている。