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国交省、乗客を乗せた中型自動運転バスの実証実験開始。2020年度内に大津駅~びわ湖大津プリンスホテルや朽網駅~北九州空港など5地域で
2020年7月10日 18:26
- 2020年7月10日 発表
国土交通省は7月10日、中型自動運転バスの実証実験の実施について発表した。7月12日から滋賀県大津市、7月20日から兵庫県三田市でそれぞれ実証実験を開始し、2020年度内に計5地域で順次行なう。
2016年度から経済産業省と連携して実施してきた、最寄り駅と最終目的地を自動運転移動サービスで結ぶ「ラストマイル自動運転」実証実験の一環。2019年度に中型自動運転バス2台を開発するとともに、実証実験を行なう5地域のバス運行事業者を選定した。
今回の実証実験は、実際に乗客に乗ってもらうことで、事業面での検証を行なうことを目的に実施。1か所3~6か月の期間で実証実験を行なう。
使用するバスは、いすゞ自動車のエルガミオを改造したもので、乗車定員は56名(28席)。実証実験時、安全のため着座のみで運行する。
2020年度内に実証実験を行なうのは下記の5地域/事業者(期間はいずれも予定。9月以降の3地域は準備期間を含む)。
滋賀県大津市: 大津市、京阪バス(7月12日~9月27日)
兵庫県三田市: 神姫バス(7月20日~8月23日)
福岡県北九州市・苅田町: 西日本鉄道(9月上旬~11月下旬)
茨城県日立市: 茨城交通(10月上旬~来年 3月上旬)
神奈川県横浜市: 神奈川中央交通(12月上旬~来年 3月上旬)
7月12日から大津市と京阪バスがJR大津駅~琵琶湖ホテル~びわ湖ホール~びわ湖プリンスホテルの延長約4kmを有料運行。7月20日から神姫バスが兵庫県三田市の神戸電鉄 ウッディタウン中央駅を起点とする循環ルートを無料運行する。
2020年度内には、9月から西鉄(西日本鉄道)がJR朽網駅~北九州空港間、10月から茨城交通がひたちBRT路線のJR常陸多賀駅~大甕駅~道の駅日立おさかなセンター間、12月から神奈川中央交通が横浜市の桂山公園を発着するルートで実証実験を行なう予定となっている。