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パナソニック、羽田3タミ出入国審査の「非接触指紋認証」実証実験で新技術
2025年2月3日 16:34
- 2025年2月3日~28日 実施
パナソニック コネクトは、出入国在留管理庁が羽田空港第3ターミナルで実施する「非接触指紋認証の精度検証」の実証実験に、非接触指紋認証技術が採用されたことを発表した。実験は2月3日~28日に実施する。
日本政府観光局(JNTO)は、2024年の訪日外客数が3686万人と過去最高を更新したことを発表しており、今後もさらに訪日外国人が増加していくことが予想されている。そのため出入国在留管理庁では、上陸審査の所要時間を短縮し、円滑かつ厳格な出入国審査を実現するため、さまざまな取り組みを進めている。
その一環として、非接触指紋認証の実用性検討を目的とした実証実験を実施。現在入国審査時に実施している、圧着された指紋情報での採取・認証を非接触指紋認証に置き換えることで、指紋取得にかかる時間の短縮が期待されている。
今回は、出国審査場付近に同社の非接触指紋認証装置を設置し、日本を出国する外国人を対象に任意で指紋採取を行なう。出国時に取得した「非接触指紋」が入国時に取得した「圧着指紋」のデータと正しく照合可能か検証を行なうという。
既存の指紋データベースとの照合におけるエラー率が高く、非接触指紋認証への切り替えには課題があった。同社は、非接触で取得した指紋画像から圧着時の特徴変動を予測する独自のディープラーニング技術を新たに開発し、照合精度を大幅に向上。それにより、従来の圧着指紋データベースとの照合におけるエラー率を、一般的な未変換の非接触指紋と圧着指紋を照合した場合と比べ、約5分の1以下に抑えるとしている。