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川崎市、羽田連絡道路の中央部橋桁を架設。2021年度開通に向け240mの架設完了

2020年5月6日 実施

川崎市が羽田連絡道路の中央部橋桁を架設完了

 神奈川県川崎市は5月6日、川崎市の殿町地区キングスカイフロントと、羽田空港国際線ターミナル前の羽田エアポートガーデン(東京都大田区)付近とを結ぶ「羽田連絡道路」の中央部橋桁を架設した。

 羽田連絡道路の橋桁は、2019年9月30日に東京側のP4橋脚からの鋼橋、2020年4月11日に川崎側のP3橋脚からの鋼橋を架設済み。5月6日にその間の中央部の大ブロックを架設した。羽田連絡道路のうち、多摩川をまたぐ3径間の橋梁は602.55mで、このうち240mの橋桁の架設が完了したことになる。

5月6日に架設された橋桁の模式図

 川崎市では今回の架設工事を受け、「日本最大級の支間長となっている中央部分の約240mについて、2019年9月と(令和元年東日本台風の影響による約半年の中断を経て)2020年4月と今回の合わせて3回、それぞれの延長が70~80m、重量が1000トンを超える大ブロックを架設するという、技術的にも難易度の高い工事を無事に終えられたことは、一つの大きな節目を越えたという意味においても、とても感慨深いものがある」とコメントしている。

 今後、P4橋脚から東京側に向けて台船で運搬した大ブロックの一括架設を2回、川崎市寄りP2~P3橋脚間と台船架設した大ブロック~(羽田空港寄りの)P5橋脚間は張り出し架設、送り出し架設により工事が進められる。

 羽田連絡道路が開通することで、川崎市と羽田空港とのアクセス性を向上することで両地区一体となった成長戦略拠点が形成され、産業・観光振興などの促進が期待されている。当初は2020年の東京オリンピックまでの開通が予定されていたが、2度の延期が発表されており、2021年度内の1日も早い開通に向け整備が進められている。

台船で運ばれた橋桁
橋桁を吊り上げて架設
冒頭写真とは別角度から
羽田連絡道路の完成予想パース図