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川崎市、川崎と羽田空港を結ぶ「羽田連絡道路」の開通をさらに1年延期。2021年度内に

2020年4月24日 発表

工事が進む羽田連絡道路。写真は2020年1月に撮影したもので、手前がP4橋脚と2019年9月に架設された鋼橋。2020年4月には写真奥に写るP3橋脚に鋼橋を架設している

 神奈川県川崎市は4月24日、川崎市の殿町地区キングスカイフロントと、東京都大田区の羽田空港国際線ターミナル前「羽田エアポートガーデン」付近とを結ぶ「羽田連絡道路」の事業進捗について発表した。

 これまで目標としていた「2020年度内の開通は困難な状況」とし、工期終了を2020年度末(2021年3月末)から、2021年度末(2022年3月末)に1年延長。「令和3年度内の一日も早い開通で目指して取り組んでまいります」としている。

 羽田連絡道路は川崎市側では「川崎都市計画道路3・4・29号殿町羽田空港線」、東京都側では「東京都市計画道路補助第333号線」として整備が進められている延長約840mの都市計画道路で、もともとは2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの開通を目指したが、天候による作業の中断や河口部の土砂堆積、地盤の影響による橋脚基礎打設の施工効率低下などで、2019年8月時点で、2020年度内の開通へと目標を変更していた。

 今回、さらに工期の精査が行なわれ、2019年東日本台風などの天候影響による土砂堆積が発生していることや、地盤の影響による仮設杭撤去の施工効率低下が見込まれること、今後の天候リスクが考慮され、2020年度内の開通は困難と判断。2021年度内の開通へと後ろ倒しした。

位置図
事業概要
工事の進捗