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ANA、大型電気自動運転バスによるスタッフ移動を羽田空港で実証実験。2021年内に旅客輸送の試験運用へ

2021年2月1日 発表

ANAは空港制限区域内の従業員の移動に大型電気自動運転バスの試験運用を実施する

 ANA(全日本空輸)は2月1日、羽田空港において空港制限区域内での従業員の移動用に大型電気自動運転バスの試験運用を開始した。2月12日まで実施する。

 今回の実証実験は、実際のオペレーションに従事するスタッフの移動用に、自動運転レベル3の大型電気自動運転バスを用いるもので、第2ターミナル内を移動する際に使用している循環バス3台のうち1台で試験。自動運転バス実用化に向けたオペレーション上の課題の抽出と必要な環境整備の検証を行なう。

 使用するバスはBYD(ビーワイディージャパン)の「K9RA」をベースにしたもので、2020年1月に羽田空港で実施した実証実験と同じバスを使用。57名乗りだが、新型コロナ感染症対策のために定員の半分(28名)を上限として運用する。また、車内換気を定期的に行なうほか、バス車内ではマスクを外しての会話や飲食を禁止する。

 ANAでは人と技術の融合・役割分担の見直しを通じたSimple&Smartな空港オペレーションを実現するための航空イノベーション推進の一環として2018年2月から羽田空港において自動運転バスの実証実験を行なってきた。今後、2021年内の旅客輸送の試験運用と、2025年における無人自動運転実用化を目指す。

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