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35歳以下はエコひいきで通年割引。星野リゾート「BEB5 軽井沢」の客室や施設を紹介

2019年2月5日 開業

ルーズにその場のノリで過ごせるホテルにしたいという「星野リゾート BEB5 軽井沢(ベブファイブ カルイザワ)」

 星野リゾートは、20~30代をメインターゲットにしたホテル「星野リゾート BEB5 軽井沢(ベブファイブ カルイザワ)」(長野県軽井沢町星野)を開業。内覧会を実施した。

 星野リゾートの「星のや軽井沢」や「軽井沢ブレストンコート」と同じ「軽井沢星野エリア」内に、「仲間とルーズに過ごすホテル」をコンセプトにした新しいタイプのホテルで、1泊1室1万8000円~2万8000円という価格帯だが、「35歳以下エコひいきプラン」として、35歳以下は1室1万6000円で「通年」で提供。1室3名で利用すれば「1名あたり5300円とちょっと」で宿泊できる。

BEB5 軽井沢は中庭を囲うように多目的に過ごせるソファスペースやカフェなどが展開され、それらをパブリックスペース「TAMARIBA(タマリバ)」 と呼んでいる。24時間利用可能
1階にある軽井沢星野エリアのマップ。源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」やカジュアルダイニング「村民食堂」などが徒歩圏内
「星野リゾート BEB5 軽井沢」概要

開業日: 2019年2月5日
予約受付日: 2018年11月1日
所在地: 長野県北佐久郡軽井沢町星野
アクセス: JR軽井沢駅からタクシーか西武観光バスで15分
客室数: 73室
・YAGURA Room(19.8m 2 、定員3名)40室
・Twin Room(19.8m 2 、定員2名)32室
・ユニバーサルルーム(29.7m 2 、定員2名)1室
宿泊料金: 1泊1室1万8000円~(食事代別)
付帯施設: パブリックスペース「TAMARIBA」(カフェ、屋外テラス、ライブラリを含む)、ショップ
Webサイト: 星野リゾート BEB5 軽井沢

BEB5 軽井沢は国道146号沿いにあるセブン-イレブンが目印
DJブースに傍らに自動チェックイン機がある。ここでチェックインを済ませるとカードキーが発行される
BEB5 軽井沢は2フロアに全73室

「星野リゾート BEB5 軽井沢」の「YAGURA Room」

「星野リゾート BEB5 軽井沢」の「YAGURA Room」

 もっとも部屋数の多い19.8m 2 の「YAGURA Room」は定員3名。デザインは「OMO5 東京大塚」などを手掛けた佐々木達郎氏が担当しており、「YAGURA Room」は大塚を踏襲(関連記事「星野リゾート、『OMO5 東京大塚』開業セレモニー。新ブランド2号店が東京進出」)。2層の上がベッド、下がソファ(エクストラベッド)という作り。浴室とベッドは完全に分かれているので、友人が入浴中でも気兼ねなくトイレを利用できる。浴室には湯舟があり、トイレは温水洗浄便座付き。

2層の上がベッド、下がソファ(エクストラベッド)という作り。浴室とベッドは完全に分かれているので、友人が入浴中でも気兼ねなくトイレを利用できる。浴室には湯舟があり、トイレは温水洗浄便座付き
「YAGURA Room」のコンセプトイラスト(画像提供:星野リゾート)
各部屋にテーマカラーが設定してあり、全4色
宿泊客用に洗濯機や電子レンジ、製氷機などを用意
自販機では洗剤、スキンケアセット、スリッパ、インスタントラーメンを販売
うっかり食べ過ぎた人のために、罪悪感をいくばくか解消するダンベルを用意
パジャマは200円でレンタル

「星野リゾート BEB5 軽井沢」の「TAMARIBA(タマリバ)」

「TAMARIBA(タマリバ)」 の中庭

「星野リゾート BEB5 軽井沢」を象徴するのがパブリックスペースの「TAMARIBA(タマリバ)」 。中庭、ライブラリ、BEBカフェ、ショップなどから構成され、宿泊客は24時間利用可能。BEBカフェでは朝食を提供(7時~9時30分、1200円)するが、室内のダイニングテーブルで食べても、中庭で食べても、どこで食べても自由。デニッシュ類やカフェメニュー、量り売りのグラスワインやおつまみなど、24時間のさまざまな小腹に応えてくれる。

自由に過ごせる中庭
「BEBカフェ」は朝食や夜食などに利用できる24時間営業
BEBカフェの朝食を中庭に持ち出して食べることも可能
スーベニアショップ

BEB5 軽井沢周辺の軽井沢星野エリア

 BEB5 軽井沢は軽井沢星野エリアに位置しているので、源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」や16の飲食店などが並ぶ「ハルニレテラス」、カジュアルダイニング「村民食堂」などが徒歩圏内。トンボの湯は宿泊客なら500円で利用できる。またトレッキングしみながら軽井沢の野生動物ウォッチングができる「ピッキオ」や、冬季であれば「ケラ池スケートリンク」などを楽しむことができる。

源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」は通常大人1300円だが、宿泊客なら500円で利用できる
カジュアルダイニング「村民食堂」
16の飲食店などが並ぶ「ハルニレテラス」
自然が多く気分よく散策できる
冬季であれば「ケラ池スケートリンク」でスケートを楽しめる

20~30代の旅行離れに危機感

星野リゾート 代表 星野佳路(よしはる)氏

 内覧の前に行なわれた説明会で星野リゾート 代表の星野佳路(よしはる)氏は、自己紹介しつつこの軽井沢星野エリアが1914年の創業の地であると紹介。日本政府はインバウンドを増やそうと取り組んでいるが、星野リゾートは20~30代の旅行離れに危機感を持っているとデータを交えて説明した。

 多数の温泉旅館を展開する星野リゾートにとって若者の旅行離れ、温泉旅館離れは、将来の見込み客や市場自体の減退につながるため、星野リゾートは若者旅を応援する施策を実施してきた。この取り組みのなかで学び、もっと若者が旅に出るための研究をして、たどり着いたのがBEB5だという。

1914年に創業
若者の旅行離れが顕著
星野リゾートは若者旅を応援する施策を実施してきた

時間やルールにしばられずにルーズにその場のノリで過ごせるホテル

星野リゾート BEB5 軽井沢 総支配人 金子尚矢氏

 説明を引き継いだBEB5 軽井沢 総支配人の金子尚矢氏は、「星のや軽井沢」勤務の経歴を持つ。BEB5は星のやとは真逆のルーズさが特徴であり、「コンセプトは仲間とルーズに過ごすホテル。家族や恋人ではなく仲間と肩肘張らずに時間やルールにしばられずにルーズにその場のノリで過ごせるホテルにしたい」と話す。

 旅行のモチベーションが下がっている20~30代にインタビューを行なったところ、カニを食べに行こう、フェスに行こうという「行動目的型」、友人と旅に行こうという「同行者優先型」、あのホテルに泊まりに行こうという「滞在目的型」と大きく3分割した場合、誰と(同行者)何を(行動目的)するかを重視することが分かったという。また、旅行の計画を立てるという作業自体にハードルの高さや億劫さを感じるという若者の傾向もある。そこで20~30代向けのホテルの新しいカタチとして「居酒屋以上、旅未満の体験を提供」するホテルとしてBEB5が立ち上がった。ちなみにBEB5の「5」は提供する「サービスの幅」を示している。星野リゾートが展開する「OMO7 旭川」や「OMO5 東京大塚」と同じようなイメージだ。

BEB5のコンセプト
BEBカフェで提供する朝食は同じ価格(1200円)で量を選べる