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自転車と一緒に泊まれるホテルがJR土浦駅に。星野リゾート「BEB5 土浦」2020年3月19日開業
サイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点「PLAYatre TSUCHIURA（プレイアトレ土浦）」にオープン
2019年9月30日 20:50
- 2019年9月30日 発表
- 2020年3月19日 開業
アトレと星野リゾートは9月30日、都内で会見を開き、JR土浦駅で整備を進める日本最大級の体験型サイクリングリゾート「PLAYatre TSUCHIURA（プレイアトレ土浦）」に入居するホテルの運営を星野リゾートが担当し、ホテル名を「星野リゾート BEB5 土浦（ベブファイブ ツチウラ）」とすることを発表した。
「PLAYatre TSUCHIURA」は、JR土浦駅の駅ビル「ペルチ土浦」のコンバージョン（リニューアル）案件で、茨城県が設置、アトレが指定管理者として管理運営を行なう、全長約180kmのサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の拠点となる施設。2020年3月19日のグランドオープンのタイミングで、BEB5 土浦が開業する。
星野リゾート「BEB5 土浦」概要
開業日： 2020年3月19日予定
予約開始日： 2019年9月30日予定
所在地： 茨城県土浦市有明町1-30 PLAYatre TSUCHIURA（プレイアトレ土浦）3階～5階
アクセス： JR土浦駅直結
宿泊料金： 1泊1室1万2000円～（2名1室利用時1名あたり6000円～、税別、食事別）
客室数： 90室（平均客室面積約26m 2 ）
付帯施設： パブリックスペース「TAMARIBA」（カフェ、ライブラリーを含む）、ショップ
Webサイト： 星野リゾート BEB5 土浦
自転車と一緒に泊まれる1泊6000円の星野リゾートのホテル
ホテルの運営を担当する星野リゾート 代表の星野佳路（よしはる）氏は、「BEB」ブランドや、BEB5 土浦について説明した。星野リゾートは国内37エリア、海外2エリアに合計38施設を展開している。
BEBは、「星のや」「リゾナーレ」「界」「OMO」に続く5つ目のブランドで、「BEB5 軽井沢」（関連記事「35歳以下はエコひいきで通年割引。星野リゾート『BEB5 軽井沢』の客室や施設を紹介」）に続く2軒目のBEBブランドホテルとなる。
20代～30代前半の若者が旅行する機会が減少傾向にあることを重要視している星野リゾートが、将来の観光需要の核となる同世代に向けて旅・宿泊の魅力を訴求するためにさまざまなリサーチを行なって立ち上げたブランドで、コンセプトは「居酒屋以上 旅未満 仲間とルーズに過ごすホテル」。最寄り駅から片道の所要時間30分程度でも旅ととらえるこの世代に気軽に「ちょっとした旅」を体験してもらえるよう、24時間利用できるパブリックスペース、35歳以下を「エコひいき」する1泊6000円から（1室3名で泊まればさらに割安）という料金設定、「だいだい11時」というアバウトなチェックアウト時間などを設定している。
BEB5 土浦では合言葉として「ハマる輪泊」を掲げている。「輪泊」は「民泊」を参考にした造語で、自転車と宿泊を掛け合わせた滞在を指していて、「自転車好きのニーズにハマる」とともに、「自転車好きじゃない人にもハマる」ことを目指している。
自転車と一緒にエレベーターに乗ってホテルに入り、チェックインでき、客室にそのまま自転車を持ち込むことができる「サイクルイン＆サイクルアウト」を実現。宿泊プランとして愛車メンテナンスサービスや子供向けの自転車デビュープランなどを検討しているという。
全長約180kmのサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点となるPLAYatre TSUCHIURA（プレイアトレ土浦）
アトレ 代表取締役社長の一ノ瀬俊郎氏は、PLAYatre TSUCHIURAについて説明した。PLAYatre TSUCHIURAは、全長約180kmのサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」のスタート地点であり中核の拠点となる施設。茨城県・JR東日本（東日本旅客鉄道）、アトレによる官民一体となった地方創生の試みで、日本初の駅直結サイクリング拠点として整備を進めている。
第1弾として2018年3月29日にシャワー、コインロッカー、レンタサイクル、サイクルショップ、サイクルカフェなど、サイクリングを楽しむためのベースキャンプエリアが先行オープン。以降、2019年4月26日に第2弾としてエリア最大級の飲食ゾーン「STATION LOBBY」が、5月31日に第3弾として書店を中心とした「BOOK ＆ TABLE」などをオープンしており、2020年3月19日の第4弾・グランドオープンに合わせてホテルが開業する。
Webサイト： PLAYatre TSUCHIURA（プレイアトレ土浦）
茨城県が宿泊施設立地促進事業「第1号」として認定、約1億円の補助金を交付
来賓としてあいさつした茨城県 知事の大井川和彦氏は、関係者への感謝を述べたあと、茨城県の観光開発の観点から概要を説明した。
茨城県では「ビジット茨城 ～新観光創生～」を掲げ、国内外への戦略的なプロモーション活動や、観光イメージを大きく向上させるホテルなどの誘致に力を入れており、茨城に「プレミアムなホテル・旅館」を展開した企業に対し、最大10億円の補助金を交付する制度を設けている。
今回PLAYatre TSUCHIURAやBEB5 土浦は、「つくば霞ケ浦りんりんロード」の中心にあり、「サイクリング王国いばらき」の拠点施設となること、「アトレ」「星野リゾート」という全国区のブランドによる連携事業であることなどから、宿泊施設立地促進事業「第1号」として認定し、約1億円の補助金を交付するに至ったという。会見の最後には、大井川知事から一ノ瀬社長に認定書が手渡された。
