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「35歳以下は通年割引」「朝食はいつでもどこでも」、星野リゾートが若者のためのホテル「BEB(ベブ) 軽井沢」を2019年2月開業

2018年9月27日 発表

2019年2月5日 開業

「星野リゾート BEB 軽井沢(ベブ かるいざわ)」を2019年2月5日に開業する。1泊1室1万8000円~2万8000円という価格帯だが、若者旅を応援するため、35歳以下は1室1万6000円というプランを通年で用意する

 星野リゾートは9月27日、都内で報道向けに定例発表会を開催。そのなかで若者をメインターゲットにした「星野リゾート BEB 軽井沢(ベブ かるいざわ)」を、2019年2月5日に開業すると発表した。

 星野リゾートの「星のや軽井沢」や「軽井沢ブレストンコート」と同じ「軽井沢星野エリア」内に、「まるで気の合うアイツん家のように宿泊できる『ルーズ』なホテル」という新しいコンセプトを掲げてテストモデルとして開業するもので、現段階では「BEB」はブランド名ではなく本施設のみの名称となる。

 1泊1室1万8000円~2万8000円という価格帯だが、若者旅を応援するため、35歳以下は1室1万6000円というプランを通年で用意する。1室を2名で利用すれば1名8000円台、3名で利用すれば1名5000円台で宿泊することができる。

「まるで気の合うアイツん家のように宿泊できる『ルーズ』なホテル」というコンセプト
「星野リゾート BEB 軽井沢」は「星のや軽井沢」や「軽井沢ブレストンコート」と同じエリア内に開業する
「星野リゾート BEB 軽井沢」概要

開業日:2019年2月5日
予約受付日:2018年11月1日
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町星野
アクセス:JR軽井沢駅からタクシーか西武観光バスで15分
客室数:73室
・YAGURA Room(19.8m2、定員3名)40室
・Twin Room(19.8m2、定員2名)32室
・ユニバーサルルーム(29.7m2、定員2名)1室
宿泊料金:1泊1室1万8000円~2万8000円(食事代別)
付帯施設:パブリックスペース「TAMARIBA」(カフェ、屋外テラス、ライブラリーを含む)、ショップ
Webサイト:星野リゾート BEB 軽井沢

星野リゾート 代表の星野佳路(よしはる)氏

 発表会で星野リゾート 代表の星野佳路(よしはる)氏は「国内宿泊旅行実施率の推移」のデータをひもとき、20歳~34歳の男性は2005年には61.4%の人が旅行をしていたのに、2016年には51.7%まで減少しているなど、若者が旅に出ないという、旅行業界にとって深刻な状況にあることを指摘。

 旅行人口の維持・増加のために、将来的な星野リゾートファンを増やすために、全国14か所に展開する温泉旅館「星野リゾート 界」では「若者旅プロジェクト」を2013年から毎年実施しており、参加者は累計で1万5000人を突破したという。そういった若者が旅をするきっかけ作りの1つの形として、「星野リゾート BEB 軽井沢」という新しいコンセプトのホテルが誕生した。

20歳~34歳の男性は2005年には61.4%の人が旅行をしていたのに、2016年には51.7%まで減少している
若者が旅をするきっかけ作りのために星野リゾートはさまざまな試みを行なっている
旅行人口の維持・増加のために、将来的な星野リゾートファンを増やすために、星野リゾートでは「若者旅プロジェクト」を実施。参加者は累計で1万5000人を突破した

「部屋着でゴロゴロ、ビールを手に夜更かし。他愛もないことで盛り上がり、いつのまにか寝落ち。目が覚めたら、その日の気分で予定を決める。そんなスタイルの旅の拠点」というイメージで、いくつかの「ルーズな特徴」を紹介した。

 1番の特徴はパブリックスペースの「TAMARIBA(たまりば)」。ウッドデッキをラウンジが取り囲んだオープンスペースで、クローズ時間はなし。宿泊客は飲食をしても昼寝をしてもダンスをしてもOKという自由な空間となる。

星野リゾート BEB 軽井沢を象徴するパブリックスペースの「TAMARIBA(たまりば)」

 2つ目の特徴はいつでもどこでも食べられる朝食。朝食を提供するカフェにはオープン・クローズ時間がないので、起きたタイミングが朝食の時間。TAMARIBAで食べても、客室に持ち帰ってもOKというスタイルだ(目安となる朝食の時間帯は設定する可能性がある)。

朝食は起きたときでOK、食べるのはそこらへんでOK
朝食のボリュームも自由

 3つ目は予約不要のアクティビティ。その日そのときやりたいことを試せる自由さがある。4つ目は裸足でくつろげる畳張りの客室。「櫓(やぐら)」をコンセプトとした「OMO5 東京大塚」の客室を彷彿とする「YAGURA Room」はまるで秘密基地のよう。

予約不要のアクティビティ
裸足で過ごせる畳張りの客室「YAGURA Room」

 5つ目の特徴は、ホテルの近所にある「星野温泉 トンボの湯」を無料で何度でも利用できること。美肌の湯として親しまれている源泉かけ流しの温泉で、冬は雪見露天を楽しめることも。

 軽井沢星野エリアにはそのほかに、16のレストランやショップを擁する「ハルニレテラス」、カジュアルな和食ダイニング「村民食堂」、野生動物ウォッチングなどのアクティビティを行なう「ピッキオ」、森の池が凍った「ケラ池スケートリンク」などがあり、宿泊客は思い思いの滞在を楽しむことができる。

森の池が凍った「ケラ池スケートリンク」でスケートを楽しめる