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JR新今宮駅のホーム対面に400室規模の観光ホテル。星野リゾート、「OMO7 大阪新今宮」起工式
「新今宮が変わってきたなと思っていただけるようなホテルに」と星野代表
2019年5月28日 21:46
- 2019年5月28日 起工式
- 2022年4月 開業予定
星野リゾートは5月28日、大阪で定例プレス発表会を開催。大阪・新今宮駅前で進めている都市観光ホテル計画について、施設名を「OMO7 大阪新今宮」とすることを発表し、現地で起工式を行なった。
「OMO7 大阪新今宮」は客室数が436室の予定で、広さは30m 2 から。発表会同日に起工式を行ない、竣工は2021年11月、開業は2022年4月を予定している。
星野リゾート OMO7 大阪新今宮(おもせぶん しんいまみや)概要
開業時期: 2022年4月予定
着工: 2019年6月1日
建設地: 新今宮駅前(大阪市浪速区恵美須西3-38-2)
面積: 敷地面積1万3907.34m 2 、延床面積3万6922.06m 2
階数: 14階
客室数: 436室予定(1室30m 2 ~)
宿泊料金: 1室1万円~3万円予定
起工式の終わりにあいさつした星野リゾート 代表の星野佳路(よしはる)氏は、星野リゾート初挑戦の地となる大阪において、起工式までたどり着けたことに感謝を述べ、インバウンドの増加はもちろんIR(統合型リゾート)の誘致の動きや万博開催の決定など、「大阪はアジアでトップ10に入るポテンシャルの高さがある」と述べた。
しかし、IRがくるから、万博があるからではなく、「50年間利益をしっかり出せるプロジェクトにしなければならない」と話し、「サスティナブルで競争力のあるプロジェクトにする」と決意を語った。
「新今宮が変わってきたな、素敵になってきたな、降りてみようかな、と思っていただけるようなホテルにしたい」
あべのハルカスで行なった定例会見では、星野代表が「OMO7 大阪新今宮」について説明した。
星野リゾートはラグジュアリーホテル「星のや」、リゾートホテル「リゾナーレ」、温泉旅館「界」などを展開しているが、「OMO」ブランドのコンセプトは「旅のテンションを上げる都市観光ホテル」。「都市型ホテルがビジネス客ではなく観光客のことを考えて建物とサービスを提供するときにホテルはどうあるべきか」をテーマに掲げている。
OMOブランドの1軒目として2018年4月28日に「旭川グランドホテル」を「OMO7 旭川」としてリニューアルオープン、続いて2018年5月9日に「OMO5 東京大塚」を新規オープンしており、「OMO7 旭川」は北海道胆振東部地震の影響で一時期落ち込んだものの順調に回復中、「OMO5 東京大塚」は「高稼働で推移」しているという。
「OMO7」や「OMO5」などの数字はグレードではなく、提供する「サービスの幅」を表わしている。「9(広い)」から「0(限定的)」までのなかで、レストラン機能などを有するグランドホテルを起源にしている旭川は「7」、朝食やカフェ利用などを想定している大塚は「5」となっている。
新今宮を「7」とした理由について星野代表は、客室が400室以上とホテルの規模が大きく、ホテル内の滞在者も多いだろう、関西国際空港から昼夜を問わず利用客が訪れるだろうということで、「24時間体制での食の提供も大事」ということから飲食施設の充実を図り、レストラン、バー、朝食、広い庭を使った演出などサービスの幅は広くなるだろうことから「7」にしたとのこと。
さらに、OMOブランドの特徴である「Go-KINJO(ゴーキンジョ)」を新今宮でも展開。これは、地元民だからこそ知っている情報を宿泊客に提供するサポートサービスの総称で、近「ご近所マップ」「ご近所専隊 OMOレンジャー」「ご当地ワークショップ」などを提供する。
また、JR新今宮駅からホテルがよく見えるという立地も重要で、ホームに立つ人、電車に乗って通過する人に、「新今宮が変わってきたな、素敵になってきたな、降りてみようかな、と思っていただけるようなホテルにしたい」と意気込みを語った。