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JAL、銀メダリストの太田雄貴氏を迎えて「JAL ネクストアスリート・マイル フェンシングイベント」を羽田空港で開催

2018年7月28日 実施

羽田空港でフェンシングをPRした公益社団法人日本フェンシング協会 会長の太田雄貴氏(写真中央)。北京・ロンドン五輪の銀メダリストでもある

 JALは7月28日、羽田空港で「JAL ネクストアスリート・マイル フェンシングイベント」を開催した。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルエアラインパートナーである同社は機運を高めるべく、「2 Years to Go!」のスローガンのもと、さまざまな競技を応援。その一環として行なわれた今回のイベントでは、日本フェンシング協会 会長の太田雄貴氏をゲストに迎えてフェンシングの魅力をPRした。

 JALは2年後に控えた東京大会に向けて「2 Years to Go!」のスローガンのもと、羽田空港にアスリートの横断幕やさまざまな東京2020マスコットを活用した展示、ボーイング 777-200型機に東京2020マスコットをペイントした特別デカール機を就航させるなど、さまざまな取り組みを行なっている。

 今回のイベントでは、競技の一つであるフェンシングをPRするため、現役選手によるデモ試合やVR(仮想現実)によるフェンシング体験、的を抜くアトラクションなどが羽田空港 国内線第1旅客ターミナル2階 マーケットプレイスの中央広場に用意された。

 また、JALではマイルを寄付することでアスリートを支援する「JALネクストアスリートマイル」という取り組みも行なっており、そちらへの寄付も呼び掛けていた。この取り組みは、手持ちのマイルを寄付すると、JALがそれと同数のマイルを上乗せして各競技団体に届けるというもので、1口2000マイルからとなっている。例えば2000マイルならJALが上乗せすることで4000マイルが寄付される仕組みだ。

今回のイベントはマーケットプレイスの中央広場にて行なわれた

 現役選手によるデモ試合では、加納虹輝氏(早稲田大学3年生)、小野真英氏(早稲田大学4年生)の2選手が登場。加納選手は世界ランキング10位で、期待の若手選手の1人である。当日は2試合が行なわれ、1試合目は加納選手が勝利すると「余裕ですね!(笑)」と話し、敗れた小野選手は「先輩ですが悔しいです!」と苦笑い。

 続く2試合目ではデモ試合とはいえ、ポイントを取るたびに雄たけびやガッツポーズが出るなど白熱した展開になり、今度は小野選手が勝利。マイクを太田氏から向けられると「今までで一番うれしいです(笑)」としてやったりの表情に、一方の加納選手は「いやー、疲れました」と疲労した面持ちで答えていた。それについて太田氏は「加納選手はつい先日まで世界選手権大会に出場しており、万全ではなかったかもしれません」と、助け舟を出していた。短い時間ではあったが、太田氏による的確な試合解説と、2選手の迫力のある実技に集まった聴衆からは盛大な拍手が沸き起こっていた。

フェンシングのルールを説明する太田氏
試合さながらの真剣さで戦う2選手
初戦に勝利して余裕の表情を見せる加納選手
2戦目に勝利した小野選手はしてやったりの表情

 VRによるフェンシング体験は、ヘッドセットを付けて、剣の代わりにハンドデバイスを持つことで仮想体験できるものだ。対戦相手として太田氏がこちらを攻撃してくるのだが、これがかなり速いスピードで突っ込んでくるので、一瞬の判断や動作がいかに重要なスポーツなのかが体験できるコーナーになっていた。

実演してみせる太田氏。「自分とやりあうの大変。こっちは練習不足だし!」と周囲を笑わせながら体験コーナーを紹介していた
VR体験コーナーで使われたシステムは「ニコニコ超会議」にも出展されていたもの。前方や後方にあるセンサーで随時体験者の位置を測定し、自身の動きも映像に反映させてリアルな空間を作り上げている

 的抜きは、実際に競技で使われる剣を持って、壁に設置された的を制限時間内に突いていくものだ。参加すれば抽選券が1枚もらえ、大人は30秒以内に10個、子供は5個を付ければさらに1枚もらえる。多くの人たちが参加していたが、意外と思ったところに剣先を伸ばすことができない難しさに「あれっ? おかしいな……」という声が多数聞かれた。

 なお、JALでは7月30日と31日の両日にも、羽田空港で抽選会イベントを予定している。

剣で壁に設けられた的を制限時間内に突いていく
もらった抽選券でガラポンを回す
1等賞はモデルプレーンで、2等賞はフリスビー、3等賞はJALタオルがもらえる。参加賞はクリアケース