旅レポ
箱根海賊船「ビクトリー」は雨の日も楽しめる! “豪華クルーズ”がテーマの特別船室、元箱根港もリニューアル
2025年5月8日 12:00
小田急箱根は4月25日、大涌谷駅に新たな展望エリア「ちきゅうの谷」をオープンした。また26日には、芦ノ湖を周遊する箱根海賊船「ビクトリー」をリニューアル。
このたび2つのスポットを巡るバスツアーに参加してきたので、後編では海賊船の客室と元箱根港の様子をお届けする。
箱根海賊船「ビクトリー」の概要
箱根海賊船は、4月26日にリニューアルした「ビクトリー」のほか、「クイーン芦ノ湖」「ロワイヤルII」の計3隻で運航している。
ビクトリーのコンセプトは「イギリスの伝統と文化を感じる豪華クルーズ」。今回のリニューアルで、特別船室は内装とインテリアを刷新、船内カフェはビールサーバーなど新たな設備を設けた。乗船定員は534名(うち特別船室91名)。従来より34名増員している。
全長は35.00m、全幅は10.00m、総トン数は282トン、速力10.5ノット(最大11.7ノット)。エレベーター1基(10人乗り)と船内トイレ(3か所、うち1か所はバリアフリー対応)も備えている。
航路は桃源台港~箱根町港~元箱根港。運賃(片道)は、普通船室が1200円、特別船室が+800円。
普通船室・船内カフェを紹介
船内は大きく2つのエリアに分かれ、普通船室は船の後方、特別船室は前方に設けられている。1~2階は客室、3階はデッキ、4階は展望台。
普通船室には、3~4名が座れるベンチがたくさん設置されていた。2階の外にあるベンチは屋根付きなので、晴れの日は日陰から景色を楽しめるし、雨の日はゆったりと静かに過ごせる。雲が少なければ富士山も見られるそう。この日は霧がすごく(14時ごろに乗船)、15時15分の便をもって運航休止となっていた。
バーカウンターをイメージしたカフェは普通船室の1階にあり、誰でも利用できる。支払い方法は、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などに対応。
メニューは、オリジナルコーヒーやクラフトコーラ「曽我の梅」といったソフトドリンクをはじめ、生ビール、箱根ラスクなどアルコールや軽食も用意している。
特別船室で“豪華クルーズ”を楽しむ
リニューアルされた特別船室は、ソファ席を中心に、1人でも利用しやすいカウンター席、家族やグループで楽しめるボックス席など、複数タイプの座席を用意している。
いずれもテーブル付きで、軽食やドリンクを楽しむなら特別船室がお勧め。バスツアーの参加者もそれぞれお気に入りの場所を見つけていた。
イギリスの伝統であるチェック柄の床タイルやチェスターフィールド調のソファを設置しており、どこを切り取っても動画・写真映えするうえ、短時間でも豪華クルーズ気分を楽しめる。
元箱根港でも海賊気分! 作りたての宝箱パイシューを味わう
海賊船を降りたあとは元箱根港(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根6-40)を見学した。
こちらも4月25日にリニューアルし、室内に海賊をイメージした装飾を施したほか、スタンドカフェ「PIRATE'S GALLEY」がオープン。営業時間は10時30分~16時(木曜定休)で、店内飲食・テイクアウトに対応する。
「PIRATE'S GALLEY」のメニュー
- 宝箱パイシュー(480円)
- パイレーツ・ドッグ(950円~)
- 宝石ジュレソーダ(700円)
- コーヒー各種(450円~)
記者は「宝箱パイシュー」のいちご味を試食した。店内で焼成されたパイ生地は、どちらかというとデニッシュパンのような見た目で、通常のシュークリームよりも食べごたえがある。
大きさは手のひらサイズだが高さがあるので、海賊らしく口を大きく開けて食べるか、蓋になっている生地でクリームをすくいながら食べるのがお勧めだ。