旅レポ

箱根・大涌谷に新スポット「ちきゅうの谷」が登場。“生きた地球”を感じてきた! お昼は「山のホテル」のフレンチコースを堪能

箱根・大涌谷の新スポット「ちきゅうの谷」に行ってきた

 小田急箱根は4月25日、大涌谷駅に新たな展望エリア「ちきゅうの谷」をオープンした。また26日、芦ノ湖を周遊する箱根海賊船「ビクトリー」をリニューアル。

 このたび2つのスポットと、つつじ・しゃくなげの見ごろを迎える「山のホテル」を巡るバスツアーに参加してきたので、前編では「ちきゅうの谷」を中心に箱根エリアの魅力をお届けする。

新宿~小田原は「小田急ロマンスカー」で移動
バスで早雲山までショートカットし、箱根ロープウェイで大涌谷へ
この日は天気がわるかった(高所恐怖症なので何も見えないのはちょっとだけありがたい)

大涌谷駅の新スポット「ちきゅうの谷」

 ちきゅうの谷は、箱根ロープウェイ 大涌谷駅の1階・駅前広場にこの春誕生した新展望エリア。標高は1044m、営業時間は9時~17時(12月~1月は16時15分まで)。3つの展望テラスとベンチ、軽飲食や物販を展開するショップ「谷のマルシェ」で構成する。

晴れの日は壮大な景色が楽しめる(写真提供:小田急箱根)
フロアマップ
ちきゅうの谷(映像提供:小田急箱根)

 駅から展望エリアに出たとたん、漂ってきたのは硫黄のにおい。この日は霧で分かりにくかったが、晴れの日は蒸気が吹き上がる様子も楽しめるという。

 記者はそもそも箱根を訪れるのが初めてだったので、全身で感じるにおいと風だけでも“生きた地球”を満喫できた(でもやっぱり晴れの日にリベンジしたい)。

風の輪テラス

 直径約18mの回遊テラス。床はパンチングメタルになっており、吹き抜ける風を全身で体感できる。なんと最大風速は50m/sになることもあるとのこと。突き出しているエリアは、撮影スポットとしてもお勧め。

息吹のデッキ

 ガラス張りでスリル満点のデッキ(全長約11m、高さ約8m)。大涌谷の蒸気が立ち上る様子を目や耳で感じられる。

大空のほとり

 ショップ「谷のマルシェ」(後述)のフードやドリンクを楽しめるスタンディングカウンターを設けている。早雲山方面の景色や箱根ロープウェイを間近で眺められる貴重なスポット。

岩の巣ベンチ

 大涌谷の岩肌をモチーフにしたやわらかいベンチ。屋根があるので、雨の日も安心。

風の輪テラス(写真提供:小田急箱根)
直径約18m
撮影スポット(霧でほぼ何も見えず)
大空のほとり(左)、息吹のデッキ(右)
息吹のデッキはガラス張りでスリル満点(霧の日は異世界転生したかのよう)
大空のほとり
箱根ロープウェイを近くで見られる貴重なスポット
岩の巣ベンチ
意外とやわらかい(商業施設のフードコートなどにある子供向けエリアのベンチと質感が似ている)

グッズショップ&カフェ「谷のマルシェ」

 展望台に併設する「谷のマルシェ」では、箱根や神奈川のお土産を購入できるほか、オリジナルフードやドリンクを注文できる。各メニューは店内や展望台のカウンターで楽しめるほか、テイクアウトにも対応している。

「谷のマルシェ」カフェメニュー(一例)

  • タニマルソフト バニラ・箱根山麓紅茶・ミックス(各600円)
  • タニマルマフィン(600円)
  • ヴァレーソーダ(650円)
  • ジオネード(650円)
  • 梅まん・大涌谷限定カレーまん(各420円)
谷のマルシェ
推し活グッズやTシャツ、置物、お酒やジュースなどを取り扱っている
カフェメニューも用意(写真提供:小田急箱根)
注文した商品は店内外のカウンターで楽しめる(写真提供:小田急箱根)
ランチタイム直前でなければ食べてみたかった「梅まん」「大涌谷限定カレーまん」

 今回はランチタイムの直前だったので、ソフトクリームとマフィンを注文してみた。

 タニマルソフトはミックス(バニラ&箱根山麓紅茶)を選択。舌触りがなめらかなぶん、かなり溶けやすく、バニラと紅茶の境目がよく分からないまま食べてしまった。

 ほかほかのタニマルマフィンは、今日みたいな肌寒い気温の日にぴったり。上に乗っているチーズ風味のクリームはどんどん溶けてしまうので、受け取ったらすぐ写真(動画)を撮ろう。

 カップは二重になっており、下半分にはドライアイスが入っている。マフィンの熱でドライアイスが溶け、大涌谷のように蒸気が立ち上る様子は見ていて楽しい。

 ただこの日は風がとても強く、蒸気が出る様子を大涌谷と一緒に撮影するのは難しかった。天気がよくないときは外に出ず、店内のカウンター席で味わうことをお勧めする。

タニマルソフトは3種類
やわらかく味はさっぱりめ
マフィンはほかほか
蓋を開けるとドライアイスの蒸気が立ち上る!
大涌谷みたい

山のホテル「ヴェル・ボワ」フレンチ&期間限定スイーツ

 ランチタイムは芦ノ湖畔にある「小田急 山のホテル」(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80)へ。三菱財閥4代目総帥・岩崎小彌太の別邸を引き継いでオープンしたリゾートホテルとのことで、館内にはクラシカルなムードが漂っている。

 この日はフランス料理のレストラン「ヴェル・ボワ」で、ブラッスリーコース(4200円)のポタージュとメインディッシュをいただいた。メインはお肉とお魚、グリル野菜などがワンプレートに盛り合わせられており、さまざまな料理を少しずつ上品に楽しめる。コース料理は途中でお腹いっぱいになってしまう……という人も安心だ。

 また4月下旬~5月下旬は、庭園で「つつじ・しゃくなげフェア」を開催。開業77周年を迎える今年は、見学料を無料としている(例年のフェア期間中は有料)。

 庭園に隣接する1階のラウンジでは、季節限定スイーツ「ジャルダン」を5月31日まで提供中。ヴェル・ボワはフランス語で「庭園」を意味し、苺のマカロンやチュイル(ウエハースの飾り)でつつじの花を、抹茶のクラム(砕いたスポンジ)とティラミスで緑を表現している。

つつじ・しゃくなげフェア 2025

開催期間: 4月下旬~5月中旬(開花状況によって変更あり)
見学時間: 9時~16時(最終入場)
見学料: 無料(開業77周年記念)
花の種類・株数と見ごろ:
[つつじ]84種類・約3000株、4月下旬~5月中旬
[しゃくなげ]42種類・約300株、5月上旬~下旬
駐車場: 普通車 無料、大型バス 5000円
※元箱根港からの無料送迎バスあり

ブラッスリーコース(4200円)
季節限定スイーツ「ジャルダン」(単品1000円、ドリンクセット1750円)
GW直前だったのでほんのりつつじが色付いている
庭園と芦ノ湖(提供:小田急 山のホテル)
小田急 山のホテル・庭園担当の大橋明雄さん。スタッフブログで日々の開花状況を発信している。Tシャツはつつじ・しゃくなげフェアの魅力を伝えるために自作したとのこと
庭園のつつじ・しゃくなげはラウンジからも眺められる
編集部:丸山花梨